硬筆書写技能検定第6問(掲示文)~コピックを使うなら本番までに十分慣れておいたほうがいい(決して万人向けのペンではない)

私は、3級・準2級・2級はマッキーを使っていましたが、準1級と1級ではコピックを使っていました。

個人的には、ある程度毛筆の小筆の用筆に慣れている人でしたら、コピック(100:黒)がお勧めです。※100は色の番号です。

筆圧を変化させることで、細い線と太い線の表現ができること、毛筆の小筆に近い仕上がりになるからです。

ただ、これまでコピックを使ったことがない人が、試験当日にぶっつけ本番で使うのはあまりおススメしません。筆ペン(※筆ペンは硬筆書写技能検定では使用できない)とも、マッキー・プロッキーとも違う書き心地だからです。

良くも悪くも、筆圧で線の太さが変化することによって、過剰に太くなったり、逆にふらふらした頼りない線になったりで、かえってアンバランスでまとまりのない作品になってしまうからです。

コピックのペン先の癖、どのくらいの筆圧をかけると、どの程度の太さの線が書けるか、その感触に慣れること。また、マッキー・プロッキーなどと比較して、コピックで書いた作品が一番出来が良さそうだと思ったら、本番で使うようにしたほうがいいです。

私も、初めてコピックで掲示文課題を書いたときは、ハネはきれいに書けたのですが、右払いがうまく書けませんでした。※ただ、コピックに限らず、小筆や筆ペンでも、右払いを書くこと自体が、貧弱な線になりやすいので結構難しいんですけどね…。

★コピックの短所

新しいペンや、インクの補充をしたばかりの状態では、線がジワ~ッと滲みやすいです。

特に新しいインクを補充したての時は、インクの裏移りも気になるため、B4サイズの紙を下に2枚敷いて書いていました。

※本番の試験用紙は割と厚みがある上質紙なので、下敷き用紙は支給される1枚でも足りるんですが、自宅での練習時に安いB4のコピー用紙で代用するときは、インクの裏移りに注意が必要です。マジでテーブルにインクが移ります( ノД`)シクシク…

また、マッキー・プロッキーに比べると、インクが切れるのも早いのが結構困る(汗)

コピックで15枚ほど掲示文課題を書いたら、インクが掠れてきて、線が細くなってしまいました。

コピックの補充用インクと、スペアのコピックを常時1個ストックしておく

試験の前日にインクを補充する

※コピックが買えるリアル店舗はそれほど多くないので、ネットまたは大型の文具店で見つけたら補充しておくといいです。

補充用のインクの容量は、スケッチ:1回につき約1.8ml(約7回)、チャオ:1回につき約1.4ml(約9回)あります。

★コピック インクの補充方法

・試験前日~前々日にインクを補充したら、4~5枚ほど掲示文課題を書いて、線の太さをちょうどよい状態にしておく。

また、コピックには、「コピック スケッチ」「コピック チャオ」がありますが、どちらもペン先の形は同じです。

違うのはペン軸の太さとインクの容量だけです。

私は「コピック チャオ」のほうが好みですが、両方買えたら両方買ってみて、好きな方・書きやすい方を使えばいいと思います。

また、これはどの級でも共通して言える、とても大事なことですが、コピックを使わなければいい点数が取れないわけではないということです。

ある程度使い慣れると線の太さに変化が出る→見栄えよく書けるから、結果として合格点が取りやすいというのはありますが、マッキーやプロッキーの方が使いやすいと感じるなら、そっちを使っても全然問題ないです。他の受験生がコピックを使ってるからといって、無理して使う必要はありません。

どのペンを使ったとしても、掲示文課題の書き方は同じです。この課題は、余白の取り方と、題字・本文の字の大きさのバランスをとることが重要です。

ですので、マッキー・プロッキー・コピックなど、複数のペンを試した上で、自分にとって一番上手に書ける筆記用具を選ぶプロセスを大事にしていただきたいと思います。

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準備編
独学でも硬筆書写技能検定準1級・1級に合格するコツ
硬筆書写技能検定準1級:使用した問題集、お勧めペン字練習帳と書体字典
各問題ごとの対策・練習法
①・硬筆書写技能検定第1問(速書き)対策~正しい書き順の復習と、行書の練習を重点的に行う。時間を測って過去問を練習する。
②・硬筆書写技能検定準1級・第2問の出題傾向と対策〜草書はどれだけ覚えればいいのか?
②・硬筆書写・毛筆書写準1級対策:草書体の練習だけで練習時間の6割を費やした理由
②・硬筆書写技能検定準1級&1級・第2問で草書体が書けない時の対処法~知ってる漢字を組み合わせて書く、行書を草書風に崩して書く(絶対に空欄のまま答案を出さない!)
硬筆書写技能検定第2問(3級・準2級・2級・準1級・1級)学年配当別の出題割合を比較してみた!
③・硬筆書写技能検定第3問(縦書き・行書)対策〜連綿は入れられるなら入れたほうが映えるけど、無理に入れなくてもいい
④・硬筆書写技能検定第4問(横書き・楷書)対策〜悪い評価がつく人が少ないからこそ、確実に評価4以上は取れるようにしたい
⑤・硬筆書写技能検定準1級・第5問(自由作品):漢字かな交じり文ではなく漢詩を選んだ理由
⑥・硬筆書写技能検定第6問(掲示文)~コピックを使うなら本番までに十分慣れておいたほうがいい(決して万人向けのペンではない)
⑦・硬筆・毛筆書写技能検定準1級:旧字体・書写体対策~硬筆2級のドリルを使って書き取り練習をする
⑧・硬筆書写技能検定準1級・1級 第8問B:古筆(仮名)対策〜よく出る変体仮名の読み方を覚える。

<硬筆書写技能検定1級対策ページへのリンク>

準備編
硬筆書写技能検定1級で使用した教材・書籍・筆記用具
独学でも硬筆書写技能検定準1級・1級に合格するコツ
硬筆書写技能検定1級対策:書体字典検索の時間を短縮するために工夫したこと(excelにデータを入れる・常用漢字の順番に並べ替える、等)
各問題ごとの対策・練習法
①・硬筆書写技能検定第1問(速書き)対策~正しい書き順の復習と、行書の練習を重点的に行う。時間を測って過去問を練習する。
②・硬筆書写技能検定準1級&1級・第2問で草書体が書けない時の対処法~知ってる漢字を組み合わせて書く、行書を草書風に崩して書く(絶対に空欄のまま答案を出さない!)
②・硬筆書写技能検定1級・第2問対策 草書体はどこまで覚える必要があるのか?
②・硬筆書写技能検定第2問(3級・準2級・2級・準1級・1級)学年配当別の出題割合を比較してみた!
③・硬筆書写技能検定第3問(縦書き・行書)対策〜連綿は入れられるなら入れたほうが映えるけど、無理に入れなくてもいい
④・硬筆書写技能検定第4問(横書き・楷書)対策〜悪い評価がつく人が少ないからこそ、確実に評価4以上は取れるようにしたい
⑤・硬筆書写技能検定1級:第5問(漢詩)対策~書体はどれでもよいけど、旧字体と書写体を織り交ぜて書くと味が出る
⑥・硬筆書写技能検定第6問(掲示文)~コピックを使うなら本番までに十分慣れておいたほうがいい(決して万人向けのペンではない)
⑦・硬筆書写技能検定1級:第7問AB(旧字体・書写体)対策〜双方に跨って出題される漢字に要注意
⑧・硬筆書写技能検定1級・第8問A(草書の読み)対策~直近の過去問と硬筆2級のドリルの字形でインプットする
⑧・硬筆書写技能検定準1級・1級 第8問B:古筆(仮名)対策〜よく出る変体仮名の読み方を覚える。
⑨・硬筆書写技能検定1級:第9問A(添削問題)対策~教育漢字の楷書体を重点的に練習する
⑨・硬筆書写技能検定1級:第9問B(書道史)対策~ダミー選択肢の筆者も覚える、図版と一緒に覚えると効率がいい
⑩・硬筆書写技能検定1級:第10問B(歴史的仮名遣い)対策〜中学生・高校生用の古文の参考書を読む、過去問で誤りパターンを覚える

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