硬筆書写技能検定第4問(横書き・楷書)対策〜悪い評価がつく人が少ないからこそ、確実に評価4以上は取れるようにしたい

ぶっちゃけこの問題、よっぽど楷書が下手じゃない限り、この問題で評価3以下になる人はそれほど多くない気がします。

第3問は3級から1級まで出題形式が共通であり、3級〜1級までの違いは、問題文の文字数の多少と使われている漢字が多少難しくなる程度だからです。(1級が約75文字、2級が65文字程度とのこと。)

それにそもそも楷書の字形自体に問題があったら、第4問以外の問題の評価も1~3と低いものになりそうな気がします。

事実、管理人も、1級の練習を始めたばかりの頃に受けた書写能力診断テスト唯一合格点が取れたのが第4問だけでした。また、楷書体では特段字形の指摘をされたこともないです。

第4問の回答の注意点は

必ず「楷書」で書く。

平仮名や数字も、楷書体と調和したものを書くこと。

漢字はやや大きめに、仮名・数字・ローマ字の小文字はやや小さめに書く。

字の大きさは大きすぎず小さすぎず、字間も程よく取るようにする(不自然に開けすぎたり、ギュウギュウに詰めたりしない)。

行頭と行末は揃える。

 ※人名や単語などのローマ字のまとまりが1行で書き切れない時は、ハイフンで繋げばOK(例えば、technologyが1行で入り切らなさそうだったら、tech-まで書いて、続きのnologyを書く、と言ったことです)

 ただしアラビア数字のまとまり(例えば2023年のようなまとまりであれば、20と23みたいに2行に分けないようにする。)

文字の中心を揃える(中心線が波打たないようにする)

楷書体が書けない人はまずいないと思いますので、上に挙げた注意事項を守って体裁よく書けば、悪い評価をつけられることはないと思います。

だからこそ、余白の取り方や行頭・行末のラインを揃える、誤字脱字などのミスで減点をされないように、確実に評価4(合格点)以上がとれるようにしておきたい問題と言えます。

特に準1級以上は、どうしても第1問(速書き)、第2問(楷行草3体)、第3問(行書)、第5問(自由作品)で失点してしまうことが多いです。

失点のリカバリーという観点からも、第4問では最低でも評価4、できたら評価5が取れるくらい練習しても損はないと思います。

参考:1級の試験直前に書いた第4問解答例

↑昭和の過去問を試しに書いてみたら、現代の試験よりも文章量がやや多めでした。

ですが平成中期くらいからは、現在の試験問題とあまり変わらない感じになってきているという印象を受けました。↓

<硬筆書写技能検定準1級対策ページへのリンク>

準備編
独学でも硬筆書写技能検定準1級・1級に合格するコツ
硬筆書写技能検定準1級:使用した問題集、お勧めペン字練習帳と書体字典
各問題ごとの対策・練習法
①・硬筆書写技能検定第1問(速書き)対策~正しい書き順の復習と、行書の練習を重点的に行う。時間を測って過去問を練習する。
②・硬筆書写技能検定準1級・第2問の出題傾向と対策〜草書はどれだけ覚えればいいのか?
②・硬筆書写・毛筆書写準1級対策:草書体の練習だけで練習時間の6割を費やした理由
②・硬筆書写技能検定準1級&1級・第2問で草書体が書けない時の対処法~知ってる漢字を組み合わせて書く、行書を草書風に崩して書く(絶対に空欄のまま答案を出さない!)
硬筆書写技能検定第2問(3級・準2級・2級・準1級・1級)学年配当別の出題割合を比較してみた!
③・硬筆書写技能検定第3問(縦書き・行書)対策〜連綿は入れられるなら入れたほうが映えるけど、無理に入れなくてもいい
④・硬筆書写技能検定第4問(横書き・楷書)対策〜悪い評価がつく人が少ないからこそ、確実に評価4以上は取れるようにしたい
⑤・硬筆書写技能検定準1級・第5問(自由作品):漢字かな交じり文ではなく漢詩を選んだ理由
⑥・硬筆書写技能検定第6問(掲示文)~コピックを使うなら本番までに十分慣れておいたほうがいい(決して万人向けのペンではない)
⑦・硬筆・毛筆書写技能検定準1級:旧字体・書写体対策~硬筆2級のドリルを使って書き取り練習をする
⑧・硬筆書写技能検定準1級・1級 第8問B:古筆(仮名)対策〜よく出る変体仮名の読み方を覚える。

<硬筆書写技能検定1級対策ページへのリンク>

準備編
硬筆書写技能検定1級で使用した教材・書籍・筆記用具
独学でも硬筆書写技能検定準1級・1級に合格するコツ
硬筆書写技能検定1級対策:書体字典検索の時間を短縮するために工夫したこと(excelにデータを入れる・常用漢字の順番に並べ替える、等)
各問題ごとの対策・練習法
①・硬筆書写技能検定第1問(速書き)対策~正しい書き順の復習と、行書の練習を重点的に行う。時間を測って過去問を練習する。
②・硬筆書写技能検定準1級&1級・第2問で草書体が書けない時の対処法~知ってる漢字を組み合わせて書く、行書を草書風に崩して書く(絶対に空欄のまま答案を出さない!)
②・硬筆書写技能検定1級・第2問対策 草書体はどこまで覚える必要があるのか?
②・硬筆書写技能検定第2問(3級・準2級・2級・準1級・1級)学年配当別の出題割合を比較してみた!
③・硬筆書写技能検定第3問(縦書き・行書)対策〜連綿は入れられるなら入れたほうが映えるけど、無理に入れなくてもいい
④・硬筆書写技能検定第4問(横書き・楷書)対策〜悪い評価がつく人が少ないからこそ、確実に評価4以上は取れるようにしたい
⑤・硬筆書写技能検定1級:第5問(漢詩)対策~書体はどれでもよいけど、旧字体と書写体を織り交ぜて書くと味が出る
⑥・硬筆書写技能検定第6問(掲示文)~コピックを使うなら本番までに十分慣れておいたほうがいい(決して万人向けのペンではない)
⑦・硬筆書写技能検定1級:第7問AB(旧字体・書写体)対策〜双方に跨って出題される漢字に要注意
⑧・硬筆書写技能検定1級・第8問A(草書の読み)対策~直近の過去問と硬筆2級のドリルの字形でインプットする
⑧・硬筆書写技能検定準1級・1級 第8問B:古筆(仮名)対策〜よく出る変体仮名の読み方を覚える。
⑨・硬筆書写技能検定1級:第9問A(添削問題)対策~教育漢字の楷書体を重点的に練習する
⑨・硬筆書写技能検定1級:第9問B(書道史)対策~ダミー選択肢の筆者も覚える、図版と一緒に覚えると効率がいい
⑩・硬筆書写技能検定1級:第10問B(歴史的仮名遣い)対策〜中学生・高校生用の古文の参考書を読む、過去問で誤りパターンを覚える

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