硬筆書写技能検定1級・第2問対策 草書体はどこまで覚える必要があるのか?

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私は硬筆1級対策では、
昭和53年~令和3年までの1級第2問で出題実績のある熟語

に加えて、
①平成10年~令和3年までの2級第2問で出題されている熟語

②小学校1年生~4年生までの教育漢字全て

③小学校1〜6年の教育漢字のうち、旧字体がベースになっている草書体
を覚えました。

↑こんな感じで1級過去問の熟語三体を小学生用の国語ノートにまとめつつ、これらを書けるようゴリゴリと練習していました(横の数字は常用漢字書き方字典のページ)まずは過去に出題実績のある草書を覚えるのが最優先で良いと思います。

ただ実際には、過去問+①②③までは覚えようと努力はしたものの、①②③を途中まで覚えたところで本試験の日がやってきてしまった…という感じでした(だから本試験では「徳」の草書体が書けなくて、パーツだけ草書を書いて誤魔化したw)

理想を言えば、常用漢字全て(約2100字)の三体を覚えられるならそれに越したことはないでしょう。

ですが、常用漢字といっても、どう見ても検定試験では出なさそうな字、書道でも書く機会のなさそうな字も結構多いように見受けられたので、そこまで手を広げる必要はないし、ましてや常用外漢字(JIS第一水準・第二水準、漢検準1級・1級の範囲)にまで手を広げる必要はないだろう、と判断しました。

アットランダムに出題されているように見えて、でも10年・20年単位で調べてみれば、やっぱり書写技能検定ならではの癖と傾向はあります。
そうでなきゃ「紅葉」は11回も出題されないだろう。

ちょwww書写技能検定協会、どんだけ紅葉が好きなんだよ!」ってツッコミたくなりましたもんw 紅葉以外にも、青葉、枯葉などもちょくちょく見かけたので、要は「葉」の草書体を書かせたいんだな〜って思いましたけど。

ところで、過去問のデータをexcelでまとめていて気付いたのですが、1級の第2問では、5題(10文字)中、1~2文字は常用漢字から出題されます。
(霜、涼、飾、畔、霧、丘、趣、穫など)

最初は「え~~~じゃあ常用漢字の草書体も覚えないとダメなの!?」と思ったけど、教育漢字1006字にプラスして常用漢字1000個超も覚えるのはさすがに面倒くさいですよね。

そこで、1級の第2問で出題された漢字の、学年配当ごとの割合を調べてみました。

1級(S53-1~R3-2、延べ1100個)
1年生 12.6%/2年生 29.2%/3年生 18.9%/4年生 12.7%/5年生 8.8%/6年生 7.5%/常用漢字 9.6%/常用漢字外 0.5%

またこれは重複出題を削除していないデータなので、当然中には2回・3回と繰り返し出題されている漢字も結構あります。
だから実際に出題されたことのある常用漢字・常用外の漢字の数はもっと少ないはず。

重複を省いた出題個数は、S53-1~R3-2まで355個。
内訳は、
1年生37個/2年生63個/3年生54個/4年生52個/5年生37個/6年生31個/常用漢字59個/常用外漢字4個
となっていました。

常用漢字約1100個のうち、約40年ちょいの間で出題された漢字はたったの59個。

そう考えると、常用漢字三体を全部覚えるのはさすがに効率が悪い気がする…。
出たことがある漢字は当然覚えたほうがいいとしても、さすがに出題実績のない常用漢字や、どう見ても出なさそうな漢字までは覚えなくてもいいんじゃないか。

だけど、第2問の問題の性質を考えると、新問にもある程度対応できるようにはしておかなくてはいけない。

過去に出題実績がないからといって、安易に切り捨てるのは良くないけど、だからといって無駄に手を広げすぎるのもかえってよくない。

どこまで練習したらいいのか(逆に何をしないか)を決めることも、試験対策では大事です。
その線引きをしておかないと、「やったほうがいい勉強」ばかりが膨れ上がってしまい、肝心の「やらなければいけない勉強」がおざなりになってしまうからです。

そこで私が決めたことは、
①2級の第2問を参考にする

2級の学年配当別の出題頻度割合(H10~R3年)は、
1年生18.5%/2年生33.7%/3年生16.8%/4年生10.1%/5年生4.9%/6年生5.9%/常用漢字9.9%/常用外漢字0.3%

と、常用外漢字からの出題がほとんどないことを除くと、割合的には1級とあまり変わらない。

1級と2級で出題されている漢字がどれだけ被ってるのかを確認したところ、1級第2問では出題されてないけど2級第2問で出題されている漢字も約100個ほどありました。
だったらそれらを上乗せして覚えれば、1級の第2問新問対策に役立つだろうと考えました。

また、今回は私は、R4-3(2023年1月実施)の試験を受けるつもりで準備をしていました。
ところが、1級は、平成10年度までは年2回(6月・11月)しか実施されていなかったこともあり、6月・11月試験に比べると、1月試験のデータ蓄積量は実は決して多くないんですよね。

第2問の熟語では、その試験を実施している季節の言葉がよく出題されるので、2級の過去問のうち、第3回試験で出題されたことがある熟語は重点的に練習しました。

2級熟語の3体をまとめたノート(赤ペンの数字は、常用漢字書き方字典のページです)↓

ちなみに一応準2級と3級の過去問もチェックしてみました。
ですが準2級は2級とそれほど大きな違いはない&データ量が少ないし、3級は中学生・高校生を対象にした試験のため、大学生・一般対象の1級とは出題傾向が違うように感じました。
ですので、準2級と3級の第2問については練習しなくていい(もし時間が余ったら追加しよう)と決めました。

また準1級熟語についても、1級の出題内容とほぼ被ってる(1級のうち平易なものが準1級で出題される)ので、これらについては一通り復習する程度にとどめました。

②小学校1~4年生の全漢字の三体を重点的に練習する
本番では、常用漢字外の漢字が出題されたり、試験本番に度忘れしてしまって思い浮かばないこともあるかもしれません。

もし過去に出題実績のない常用漢字の草書体・常用漢字外の草書体を書かせる問題が出たときは、知ってる漢字の草書体を組み合わせて書こう、と割り切ることにしました。

知ってる漢字の草書体を組み合わせて書くというのは、例えば「明」→日と月の草書体を組み合わせるということです。

ただ、知ってる漢字を組み合わせる、ひねり出せるようにするには、当然ある程度のインプット量は必要です。

そこで、小学校1年生~4年生までの全漢字の三体をインプットしました(正直言ってインプットしきれてない漢字も結構多いですけどね…)

1年生~4年生までに習う漢字を合計すると642字あります。
「え~~600個も草書体を覚えるの?」と感じるかもしれません。
でも、教育漢字を除いた常用漢字の数は1110字ありますから、それよりははるかにマシでしょう。
それに642個のうち、約250個は既に1級・準1級・2級で出題実績がありますから、実質的には約400個程度を上乗せすればいいので、そこまで大変ではありません。

③旧字体をベースにした草書体

1年生~6年生で習う漢字のうち、声(聲)、処(處)、台(臺)、読(讀)、写(寫)、画(畫)、点(點)、万(萬)など、旧字体をベースにしている草書体は、出題実績に関係なく全て覚えるようにしました。(ただ実際には、1月試験の時は正直覚えきれなかったです。旧字ベースの草書体もちゃんと覚えていたら、多分「徳」の草書体も書けたはず!←しつこいw)

旧字体で出題されている漢字は、常用漢字の字体に直して書いてもよいのですが、草書については旧字体ベースの草書体で書くのが望ましいとされているからです。

以上、①~③までの草書体を練習すれば、1級第2問の楷行草三体で困ることはほぼなくなると思います。万が一草書体を知らない字が出たとしても、知ってる漢字を組み合わせてひねり出せるようになります。

ちなみに準1級の時は、第5問の過去問の草書体も集字しましたが、1級ではそれはやりませんでした。

途中まではやってみたけど、調べるのが面倒になって途中でやめちゃった(おいw)

書写能力診断テストを振り返ってみると、行書・草書に対しては指摘がちょくちょく入っていたけど、楷書体に対しては殆ど指摘されたことがない&第4問では合格点を下回ったことがない。

だったら無理に行書・草書を交えて書くよりも、楷書の方が体裁のよい作品が書けるんじゃないか?と思ったからです。(加点もされないけど余計な減点もされない)

あと、自由作品で出題される漢詩の漢字と、第2問で出題される熟語は傾向が違うように感じたので、無理に第5問の草書体をインプットするよりも、2級熟語の草書体をインプットする方が良さそうと思ったのもあります。

<硬筆書写技能検定1級対策ページへのリンク>

準備編
硬筆書写技能検定1級で使用した教材・書籍・筆記用具
独学でも硬筆書写技能検定準1級・1級に合格するコツ
硬筆書写技能検定1級対策:書体字典検索の時間を短縮するために工夫したこと(excelにデータを入れる・常用漢字の順番に並べ替える、等)
各問題ごとの対策・練習法
①・硬筆書写技能検定第1問(速書き)対策~正しい書き順の復習と、行書の練習を重点的に行う。時間を測って過去問を練習する。
②・硬筆書写技能検定準1級&1級・第2問で草書体が書けない時の対処法~知ってる漢字を組み合わせて書く、行書を草書風に崩して書く(絶対に空欄のまま答案を出さない!)
②・硬筆書写技能検定1級・第2問対策 草書体はどこまで覚える必要があるのか?
②・硬筆書写技能検定第2問(3級・準2級・2級・準1級・1級)学年配当別の出題割合を比較してみた!
③・硬筆書写技能検定第3問(縦書き・行書)対策〜連綿は入れられるなら入れたほうが映えるけど、無理に入れなくてもいい
④・硬筆書写技能検定第4問(横書き・楷書)対策〜悪い評価がつく人が少ないからこそ、確実に評価4以上は取れるようにしたい
⑤・硬筆書写技能検定1級:第5問(漢詩)対策~書体はどれでもよいけど、旧字体と書写体を織り交ぜて書くと味が出る
⑥・硬筆書写技能検定第6問(掲示文)~コピックを使うなら本番までに十分慣れておいたほうがいい(決して万人向けのペンではない)
⑦・硬筆書写技能検定1級:第7問AB(旧字体・書写体)対策〜双方に跨って出題される漢字に要注意
⑧・硬筆書写技能検定1級・第8問A(草書の読み)対策~直近の過去問と硬筆2級のドリルの字形でインプットする
⑧・硬筆書写技能検定準1級・1級 第8問B:古筆(仮名)対策〜よく出る変体仮名の読み方を覚える。
⑨・硬筆書写技能検定1級:第9問A(添削問題)対策~教育漢字の楷書体を重点的に練習する
⑨・硬筆書写技能検定1級:第9問B(書道史)対策~ダミー選択肢の筆者も覚える、図版と一緒に覚えると効率がいい
⑩・硬筆書写技能検定1級:第10問B(歴史的仮名遣い)対策〜中学生・高校生用の古文の参考書を読む、過去問で誤りパターンを覚える

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