硬筆書写技能検定準1級:使用した問題集、お勧めペン字練習帳と書体字典

使用教材(過去問類)
硬筆書写技能検定の手びきと問題集(2019年版・楽天kobo ※2級練習時に購入していたもの)
硬筆書写技能検定1級・2級合格のポイント(平成19年・平成26年・28年・30年・令和3年版・令和4年度版)
・準1級の過去問題(平成19年~23年分は国会図書館で複写請求)

過去問の入手

準1級の過去問は、準1級が新設された平成18年度第1回から令和3年度第2回まで、約16年分の問題を入手しました。
(※R3年度第3回実施分は未入手。受験するのはR4年度第1回試験なので、R3第3回試験の問題は買わなくても差し支えないと判断した)

日本書写技能検定のサイトでも、直近の過去問と、前年度の過去問は購入できますが、硬筆の場合は、日本習字普及協会より「1級・2級合格のポイント」という本が出ているので、この本を購入する方がコスパが良いです。

この本には直近2年分(6回分)の過去問が収録されています。
(R4年度版は、R1年第3回~R3年第2回、6回分の1級・準1級・2級・準2級の過去問題が収録されている)

ですので、硬筆に関して言えば、楽天やamazonマーケットプレイス、ブックオフなどで中古本を購入するか、国会図書館で過年度の「1級・2級合格のポイント」過去問のページだけ抜粋して複写請求すれば、10年分の過去問はすぐに集められるわけです。

あと、現在の「1級・2級合格のポイント」の内容は、2019年(R1年)度版から、準2級・準1級に対応した練習ページが増えています。
ただ、練習用のページについては、それほど大きな変化はないので、ぶっちゃけ最新版の「1級・2級合格のポイント」が1冊あれば十分です。

そう考えると、最新版(あるいは2019年度版以降)の「1級・2級合格のポイント」を買ったら、あとは国会図書館で準1級・1級の過去問が載ってるページのみを複写してもらえば事足りる、とも言えます。

※ただし国会図書館には、平成20年~平成16年版の「1級・2級合格のポイント」が所蔵されていません。
平成21年版の前はなぜか平成15年版に飛んでるんだが、この5年の空白は一体何があったw

ですので、もし平成18年度の準1級過去問を入手したかったら、平成20年または平成19年版の「1級・2級合格のポイント」の中古本を購入する必要があります。
(とはいえ、準1級に関しては、平成18年分の3回分が入手できなかったとしても、試験対策上はさほど大きな影響はありません)

古い過去問は、基本的には第2問楷行草三体、第5問自由作品、理論問題の草書、古筆(仮名)の読み方、書道史の情報収集用に利用しました。

特に、第2問の楷・行・草三体でよく出題される熟語、つまりは草書体はどこまでインプットする必要があるのか、その範囲を分析するためです。

また、準1級だけでなく、ついでに1級の過去問も複写してもらいました。
これは将来の1級対策を見据えてというのもありますけど、1級と準1級の出題範囲がどれだけ重なっているかを確認するため、というのもありました。

出題内容を確認したところ、準1級の楷行草三体を書かせる問題は、過去問の踏襲率が比較的高いこと、難易度の高い漢字は殆ど出題されないことがわかりました。
また、使われている漢字の難易度は、準1級<1級≦2級と感じました。
※2級の第2問は楷書と行書のみ出題

ですので、過去の準1級と1級の第2問、加えて第5問の自由作品で出題されている漢字の草書体を覚えたら、準1級の試験は十分対応できると判断しました。

楷行草の書体の参考書類等(ペン字練習・書体字典)

大人が学ぶ小学校の漢字
きれいな文字の書きかた〈書き込み式練習帳〉

私は、楷書・行書・草書の三体については、「大人が学ぶ小学校の漢字」「中学校の漢字」に載っている書体で覚えました。

いくつかペン字練習帳の類を買ってみましたが、「大人が学ぶ~」の書体が自分的には一番しっくり来たというか、こういう字が書けるようになりたいと思ったからです。
また、この本の著者(宮澤正明先生)は、日本書写技能検定協会の理事でもあるので、少なくともこの本に載ってる書体で回答を書けば、誤字として判定されることは絶対にないだろう、と思ったのもあります。

ただ、「大人が学ぶ小学校の漢字」には、索引がついておらず、学年配当欄ごとに漢字を調べる羽目になったため、正直あまり効率が良くなかったです(汗)

なので、書体を調べるなら、「大人が学ぶ~」と同じ著者の字典である「常用漢字書きかた字典」を使う方が、断然効率が良いと思います。(※この字典は一応amazonや楽天でも買えなくはないけど、書写技能検定協会のサイトから注文する方が安いケースもあるので、書写技能検定協会のサイトもチェックした方がいいです)

試験が終わった後、たまたまこの本の存在を知って買ってみたら、「なんだ!この字典の方がずっと便利じゃないか!」ということに今更ながら気づいたわけですw
(準1級には間に合いませんでしたが、硬筆1級・毛筆1級の受験ではしっかり使い倒したいと思います)

この字典は、「大人が学ぶ小学校の漢字」とセットで買うと良い教材だと思います。
「書きかた字典」は常用漢字の楷書・行書・草書の書体が全て収録されていますので、これ1冊あれば硬筆書写技能検定で出題される漢字は99%カバーできるからです。
また、漢字以外にも、平仮名・カタカナ・数字・アルファベットの書体も載っています。
準1級受験生に限らず、行書体が初めて出題される3級以上の受験生にお勧めしたいです(もっと早く買っていればよかった!)。
書き方の練習は「大人が学ぶ~」、書体をしらべたいときは「書きかた字典」を使い分けるのが効果的でしょう。

<硬筆書写技能検定準1級対策ページへのリンク>

準備編
独学でも硬筆書写技能検定準1級・1級に合格するコツ
硬筆書写技能検定準1級:使用した問題集、お勧めペン字練習帳と書体字典
各問題ごとの対策・練習法
①・硬筆書写技能検定第1問(速書き)対策~正しい書き順の復習と、行書の練習を重点的に行う。時間を測って過去問を練習する。
②・硬筆書写技能検定準1級・第2問の出題傾向と対策〜草書はどれだけ覚えればいいのか?
②・硬筆書写・毛筆書写準1級対策:草書体の練習だけで練習時間の6割を費やした理由
②・硬筆書写技能検定準1級&1級・第2問で草書体が書けない時の対処法~知ってる漢字を組み合わせて書く、行書を草書風に崩して書く(絶対に空欄のまま答案を出さない!)
硬筆書写技能検定第2問(3級・準2級・2級・準1級・1級)学年配当別の出題割合を比較してみた!
③・硬筆書写技能検定第3問(縦書き・行書)対策〜連綿は入れられるなら入れたほうが映えるけど、無理に入れなくてもいい
④・硬筆書写技能検定第4問(横書き・楷書)対策〜悪い評価がつく人が少ないからこそ、確実に評価4以上は取れるようにしたい
⑤・硬筆書写技能検定準1級・第5問(自由作品):漢字かな交じり文ではなく漢詩を選んだ理由
⑥・硬筆書写技能検定第6問(掲示文)~コピックを使うなら本番までに十分慣れておいたほうがいい(決して万人向けのペンではない)
⑦・硬筆・毛筆書写技能検定準1級:旧字体・書写体対策~硬筆2級のドリルを使って書き取り練習をする
⑧・硬筆書写技能検定準1級・1級 第8問B:古筆(仮名)対策〜よく出る変体仮名の読み方を覚える。

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