書体字典から一文字一文字を字典で調べるのは結構面倒くさいし時間もかかります。ですので字典をひく時間と手間はできるだけ減らすべく、一工夫しました。
①excelに過去の出題実績を打ちこむ
まずは熟語の2文字を打ち込んでいます。
一文字ずつデータを入れるよりは、後でまとめてデータを区切った方が楽です(後で単漢字に分割できますし)
私は上から順番に古い→新しい問題になるようにデータを入れていました。
この時、A列には連番を振っておくと、並べ替える時に便利です。
(出題年度順に戻したい時はA列で昇順にソートすれば良いので)
②常用漢字のexcelリストを過去問のブックにコピーする
↑常用漢字のリストは、こちらのサイトからダウンロードさせていただきました。
常用漢字リストに「常用漢字書き方字典」の頁を入れる列を追加します。
「常用漢字書き方字典」には、現在は常用漢字から削除されている漢字が5つ(勺、錘、銑、脹、匁)混じっているので、常用漢字リストにその5つの漢字を追加しておくといいです。
あと、書き方字典の頁を入力する際、一つずつ数字を入力していくのは面倒くさいじゃないですか。
単純に1・2・3・4…となるならいいんだけど、1ページにつき3文字ずつ載っているので、111,222,333,という感じになる。
この手の連続データを入力する場合は、まず111と入力→次のセルには +1、+1、+1と数式を入れる→フィルハンドルで下の行までドラッグしてやると、連続データが簡単に入ります。連続データを入れ終わったら、数値だけコピーして貼り付ければOK。
③過去問の熟語を単漢字に分割する、並べ替える
1級過去問シートをコピーし、熟語のセルを単漢字に分割します。
(データ→区切り位置→スペースによって右または左に揃えられた固定長フィールドのデータを選択する→区切りたい位置をクリックする→完了)
左側列の連番・年度・回・問題番号をコピーし、最後尾の列にはりつける。
分割した単漢字を切り取って、問題番号の右側にはり付ける
A列の連番・年度・回・問題番号順に並べ替える
④単漢字シートの右列に、常用漢字辞典のページ番号を引っ張ってくる
書体字典の頁を引っ張るときは、vlookup関数を使ってます。
vlookup関数の範囲指定では絶対参照($マーク)を付け忘れないように注意する(つけずに数式をコピペすると、参照範囲がズレてしまいます)
あと、検索方法は、trueだとページを正しく引っ張ってこれないので、必ずfalse(完全一致)を指定します。
検索方法は何も入力しなかった場合はデフォルトでtrue(近似一致)になってしまうので要注意。
⑤常用漢字のページ番号(小さい順)・漢字・A列の連番(大きい順)で並べ替える
常用漢字書き方字典のページ順に、まとめて転記できるので、字典を引く時間はかなり短縮できます。
ページをめくる時間も、積もれば結構な時間になりますからね…。
また、A列の連番(大きい順)で並べ替えると、現代に近い方の問題ほどリストの上にくるので、ノートの頁の往復も減らせると思います。
(※私は現代に近い方から古い方にさかのぼるようにノートをまとめました。何だかんだで最初の頁ほど頻繁に見る/後ろの頁はおざなりになりやすいからです。)
また、ノートの方にも、もしまた何か検索したいことがあったときに備えて、書体字典のページ番号を書いておくと便利です。
硬筆1級はただでさえ覚える量がとても多いですし、実技の要求レベルもかなり高いです。
だからこそ、ノートづくりの作業や調べものにかかる時間は、できるだけ短縮するように、工夫してやることも大事だと思います。
<硬筆書写技能検定1級対策ページへのリンク>
準備編
・硬筆書写技能検定1級で使用した教材・書籍・筆記用具
・独学でも硬筆書写技能検定準1級・1級に合格するコツ
・硬筆書写技能検定1級対策:書体字典検索の時間を短縮するために工夫したこと(excelにデータを入れる・常用漢字の順番に並べ替える、等)
各問題ごとの対策・練習法
①・硬筆書写技能検定第1問(速書き)対策~正しい書き順の復習と、行書の練習を重点的に行う。時間を測って過去問を練習する。
②・硬筆書写技能検定準1級&1級・第2問で草書体が書けない時の対処法~知ってる漢字を組み合わせて書く、行書を草書風に崩して書く(絶対に空欄のまま答案を出さない!)
②・硬筆書写技能検定1級・第2問対策 草書体はどこまで覚える必要があるのか?
②・硬筆書写技能検定第2問(3級・準2級・2級・準1級・1級)学年配当別の出題割合を比較してみた!
③・硬筆書写技能検定第3問(縦書き・行書)対策〜連綿は入れられるなら入れたほうが映えるけど、無理に入れなくてもいい
④・硬筆書写技能検定第4問(横書き・楷書)対策〜悪い評価がつく人が少ないからこそ、確実に評価4以上は取れるようにしたい
⑤・硬筆書写技能検定1級:第5問(漢詩)対策~書体はどれでもよいけど、旧字体と書写体を織り交ぜて書くと味が出る
⑥・硬筆書写技能検定第6問(掲示文)~コピックを使うなら本番までに十分慣れておいたほうがいい(決して万人向けのペンではない)
⑦・硬筆書写技能検定1級:第7問AB(旧字体・書写体)対策〜双方に跨って出題される漢字に要注意
⑧・硬筆書写技能検定1級・第8問A(草書の読み)対策~直近の過去問と硬筆2級のドリルの字形でインプットする
⑧・硬筆書写技能検定準1級・1級 第8問B:古筆(仮名)対策〜よく出る変体仮名の読み方を覚える。
⑨・硬筆書写技能検定1級:第9問A(添削問題)対策~教育漢字の楷書体を重点的に練習する
⑨・硬筆書写技能検定1級:第9問B(書道史)対策~ダミー選択肢の筆者も覚える、図版と一緒に覚えると効率がいい
⑩・硬筆書写技能検定1級:第10問B(歴史的仮名遣い)対策〜中学生・高校生用の古文の参考書を読む、過去問で誤りパターンを覚える
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