【硬筆・毛筆書写技能検定】緊張していても練習の成果を発揮するコツ〜80%発揮できれば十分と考える。

書写技能検定では、「緊張して手が震えて思うように書けなかった(うまく書けなかった)」という方は多いですが、多分それは大半の受験生が同じだと思います。

まずそもそもの前提として、書写技能検定は、競書誌の月例課題や昇段試験のように、手本が与えられて、先生の指導を受け、何十枚も練習して、その中で一番良い出来のものを提出する、という試験ではないんですよね。

毛筆の臨書を除き、手本なしで自力で書かなくてはいけない。

硬筆は各問題につき回答用紙は1枚ずつ、毛筆は各問題につき半紙(または用紙)が2枚ずつ「しか」配られない。

(※厳密にいえば、毛筆の用紙配布枚数は、毛筆2級・準2級・3級は半紙12枚、毛筆準1級は半紙10枚・ハガキ用の上質紙2枚、毛筆1級は、半紙8枚・条幅2枚・賞状用のB4上質紙2枚となっている。半紙の使い道は必ずしも各課題2枚ずつでなくてもよく、1枚目で上手に書けたら、余った半紙は別の課題の練習用に使っても良い。)

そのような条件下で、自分比で一番上手な字を書くのって、なかなか難しいと思うんです。月例課題や公募展の作品のような納得感がないのは当たり前じゃないかと。

なので、私の場合は、「試験では手本ナシでほぼ一発勝負で書かなきゃいけないんだから、緊張するのは当たり前じゃん。普段競書誌で出してる作品よりも多少劣るのはしょうがない。」と割り切っていました。

実力に対して80%程度の出来で書けたら上出来。緊張していたり、多少ミスしたとしても、結果的に合格点をクリアできるよう、余力を持った状態で試験を受けよう」と考えていました。

さてその「余力」を作るために、試験直前期には診断テストを受験して、合格点との距離感を掴むようにしていました。

直前期のテストで合格点が取れていれば、「診断テストの時と同じくらい(かそれ以上)の出来栄えで答案が出せたら合格できるはず」、仮に合格点に届いていなかったとしても「ここを改善したら合格点がクリアできるだろう」と、どちらの結果が出たとしても、プラスの材料として考えるようにしました。

最終的には合格点をクリアできるかどうかが大事なのであって、たかだか模擬試験(診断テスト)の結果でマイナスに考えても何もいいことはないからです。

また、これは管理人が過去に書写技能検定を含め、資格・検定試験を200回以上受けた経験上言えることですが、その試験に対して真剣に勉強(練習)してきた人ほど、本番でその成果が発揮できるかどうかが不安で、緊張に襲われるということです。

試験本番で全く緊張しないのは、邪念がない子どもの受験生か、大して勉強(練習)してこなかった人くらいです。

なので、普通の人は緊張するのが当たり前だし、むしろ試験を前にして緊張してる自分は正常だと思ったほうがいいです。

「100%の力を出さなくては」「一番良いものを書かなくては」と意気込みすぎると、肩に余計な力が入ってしまって、ますます緊張度が高まってかえってうまくいかない。

でも「100%maxの力は発揮できなくても、80%出せたら上出来。」と割り切っている方が、気が楽になって、落ち着きを取り戻せるし、案外80%以上の力が出せることも多いんじゃないでしょうか。

あと、あまりスピリチュアルなことや自己啓発界隈の怪しげな人みたいなことは言いたくないんですけど、試験を受けに行くときは「試験、イヤだなぁ」ではなく、「今日、無事に試験を受られてよかった!」と無理やりにでも言い聞かせるようにしています。

本心では嫌だなぁ憂鬱だなぁと思っていても、自分に前向きな暗示をかけること自体に意味があると思うんです。

実際、東日本大震災や台風などの自然災害で、試験が中止になることもありましたし、コロナ渦で試験が中止になる、自分自身や家族の事情で試験を受けにいけなくなるなど、試験を受けたくても受けに行けない、自分の力ではどうにもならない事情で試験が受けられないことは度々あるんですよね。

だからこそ「試験が受けられることは当たり前ではない。無事に試験当日を迎えられて、試験を受けることができる。それ自体がラッキーなこと」だと思うことで、「緊張して実力が発揮できないとか試験を受けに行くのが嫌だなんて言ってる場合じゃない。とにかく今日は精一杯、練習してきた成果を発揮できるように頑張ろう!」と思えるのではないでしょうか。

ある程度のところまで努力してきたなら、その努力と実力が本番で発揮できるかどうかは、自分の気持ちの持ちよう、メンタル次第で大きく変わってきます。

だったら後ろ向きな気持ちで試験を受けに行くよりも、前向きな気持ちで「よし、やってやろうじゃないか」と(無理矢理にでも)言い聞かせる方が、練習の成果を発揮しやすくなると思います。

コメント

  1. みちこ より:

    よし、やってやろうじゃないか!笑
    でも、そうですよね。試験を受けることは、幸せだと思います。ありがとうございます。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      みちこさん
      緊張でいっぱいいっぱいになっていると、なかなかそう思える余裕はないかもですが、頑張ってください

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