【硬筆書写準1級・1級の草書】たかが1回2回書いただけでパッと覚えられる人は誰もいない

硬筆書写・毛筆書写準1級以上では、草書を自運で書かせる課題がでるんですけど、草書を自運で書けるようにするのがけっこう大変なんですね。

その大変さは、3級~2級まではそこそこ受験者が多いけど、準1級以上になると急に受験者数が減るところによく表れていると言えます。

でも草書体なんて、これまでの人生で、覚える練習をしたことがなかったのだから、すぐに書けるようになるわけがないんです。

自分が小学生の頃を思い出してほしいのだけど、新しい漢字を覚える時、1回書いてみただけで覚えられましたか?
1回見ただけで書けるようになる人が全くいないとは言わないけど、殆どの人は何回、何十回と書いていくうちに読み書きできるようになったと思います。

もちろん、単純にアイウエオ順で覚えるよりも何かしらの工夫をすれば、ある程度効率的に覚えることができます。でもだからといって1回2回の練習でパッとスラスラと書けるようにはならないのが普通です。

ですので、硬筆準1級・1級、毛筆準1級・1級の受験生で、「草書が覚えられない」「読めるんだけど自分で書けない(再現できない)」「自分の頭が悪いんだろうか」「年だし覚えられない」などと嘆いている人は、かつて小中学生の時に自分が漢字を覚える時にどれだけ練習したかを思い出してみてほしいのです。

今までほとんど勉強したことがないことをインプットするんだから、それを自分のモノにできるようになるまでには、ある程度の時間や練習量の蓄積が必要なのは当然です。ある程度効率よく練習するとか、何かしらの工夫はするべきですが、だからといって覚えられないことを焦ってもしょうがない。

手本を見ずにスラスラ書けるようになるには、やっぱり繰り返し練習するしかないし、ましてや準1級・1級の合格レベルに達するレベルで、そこそこ字形よく書けるようになるには、更なる練習が必要です。

草書体の練習は「知らない漢字の書き方を新しく覚える」くらいの気持ちで取り組む。そうすれば、覚えるのに多少時間がかかったとしても、無駄にイライラしないで済みます。

コメント

  1. みちこ より:

    miwaさんの硬筆の第5問のブログ、読みました。私も漢詩を選ぼうと思っているのですが、情報が少ないです。問題の通り(旧字体)で書いた方がいいのか、読み下しの漢字を使った方がいいのか?書写体にかえる?
    miwaさんは、楷書で書かれていましたが、迷いましたか?

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      みちこさん
      確かに第5問は漢字かな混じり文を選ぶ人が多いですよね。(私は毛筆も硬筆も漢字選択派だったので多分少数派だったはず)
      準1級の時は行草体(行書多め)で書いていましたが、1級で準1級と同じように書いたら書写能力診断テストで評価1がついてしまい、というか行草を無理に書くよりは楷書のほうが減点要素が少ないだろうと判断し、楷書で書くことにしました。
      旧字体を使うかどうかは問題文通りに従い、書写体に直せる漢字は書写体を使っていました。

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