2021年の振り返り①〜書道を4年半習うとどこまで上達するのか!?(条幅編)

毎月、月例競書で出品している作品のダイジェストをblogにアップしていますが、1か月単位で比べてみても、正直どこがどう上達しているか、変化がわかりづらかったりします。

でも、1年前・2年前の作品と見比べてみると、「やっぱり1年練習すると線が変わるね!」と感じる部分が結構多いです。

そこでスマホのカメラロールからいくつか条幅作品をピックアップして、4年半教室に通った成果を検証してみたいと思います。

まずは、楷書。

左から、2018年9月2020年7月2021年8月

同じ字「風」「如」「水」「不」で比べてみると、字の上達度がよくわかるのではないかと思います。

でも初期の頃の楷書と今の楷書を比べたら、明らかに線の質と余白のとり方が違いますね。最初は1字1字形を取るだけで精一杯だったけど、紙全体を見られる余裕ができてきたというか。
最初の作品なんて2ヶ月かけて練習してようやくこれですよ?
手本を見るだけでイッパイイッパイだったのがよくわかります。

本当にガチで初めて書いた条幅はコレですね(2018年8月)↓

ちょっとコレ、縦の余白がなさすぎでしょ!

2つ目は、行草体と草書。

左から2019年8月(初めて行草の手本をチョイス)、2020年6月(段に上がって久しぶりに行草で写真版に載る)、2021年6月(草書)、2021年12月(今月提出したばかり)

一番左端の行草を見ると、形はそんなに悪くないけど、線の太さや墨の潤渇の変化が乏しいかな。
なんかどの字も同じような調子なので、単調というか。「味がない」ってこういうことを言うのかもしれない。

徐々に、字の大きさや潤渇などの変化が出せるようになってきていますが、それでももう少し強い方の変化が出せるようになりたいものです。今はまだ中〜弱の間で変化している感じなので、強〜中〜弱の変化が欲しい。

最後に、羊毛筆の使いこなし度

左から、2018年11月(初めて行書をチョイス=羊毛筆デビュー)、2019年4月(条幅で初めて写真当選)、2020年11月2021年11月

ある意味、条幅の上達度が一番わかりやすいのはこれかもしれない。
羊毛筆の扱い方に徐々に慣れてきたのと、草書体に書き慣れてきたことで、線や字の大小などの変化がつけられるようになってきたからです。

今の作品が上手かどうかはともかく、あの当時、よくこの程度の実力で行書の手本をチョイスしようと思ったな。

でもこの時まだ5級・書道歴1年ちょいですよ?
行書自体書き慣れてない&条幅にも慣れてない&羊毛筆を使い慣れてない(コシのなさに悪戦苦闘)の三重苦だったのだから、下手なのはしょうがないじゃないか(…と言い訳してみるw)

さて、3パターンの条幅を比較して、トータルで振り返ってみると、一番変わったのは、上下左右の余白の取り方だと思います。
最初の頃は本当に手本を見ながら形を捉えるだけでイッパイイッパイで、とても「紙の白い部分(余白)」にまで気を配る余裕がなかったからです(そもそも余白も意識するように言われたのも、手本通りに形が取れるようになってからだし)。

最初はうまく書けなくて当たり前。それでも毎月頑張って食らい付いていけば、大人から習い始めた人でも必ず上達するもんですね。継続は力なり!です。

墨運堂 墨磨機 墨磨職人 SS型 漢字硯板付 13627
墨運堂
¥25,000(2024/09/19 00:13時点)
【墨磨職人】微粒子の磨墨液が短時間に得られる

コメント

タイトルとURLをコピーしました