大人書道2年目の練習月記(2018年8月)条幅課題の練習をはじめました!

先週、8月の月例課題を提出しました。


楷書規定課題は「悠然見南山」

右3文字が縦長になりやすく、「したごころ」や「れっか」「まげはね」などがあることから、見た目よりも書きにくかったですね。

随意課題は「蓋聞二儀有像(蓋(けだ)し聞く。二儀に像有り。)」

今月は王羲之・蘭亭序ではなく、王羲之・集字聖教序の臨書をしました。

何故かというと、伊勢神宮奉納書道展に出品するためです。

一応まだ初心者なんで…今年は半紙での出品ですw
(*伊勢神宮展は、一般成人でも半紙で出品できる)

もともとは今月書く予定だった蘭亭序の6文字を出品するはずだったんですが、あいにく言葉の意味が上下ともに切れてしまっているし、画数的にも少し微妙。

公募展に出品する作品は、文章や熟語はできるだけつながっているほうがいいそうです。
画数の少ない漢字よりも画数の多い漢字の方が見映えが良いしなー。
でもかといって、以前に書いたことがある箇所をもう一度書くのもなぁ…。

蘭亭の中のどの箇所を書こうか決めかねていたら、「それならこっち(集字聖教序)はどう?」と、集字聖教序の臨書用テキストを見せてくれました。

そんなわけで、集字聖教序の本文の出だし6文字(蓋聞二儀有像)を書くことにしたのでした。

とはいえ、蘭亭(最初の方)にくらべると、やっぱり難しい!
誰だよコレ書きたいって言ったのはwww
最初はなかなか筆が動いてくれなくて、苦戦しました…。

また、左側の3文字が縦長なので、みたままを形臨するわけにもいかず、大きさを調整しながらバランスよく配置するのが難しかったです。

仮名の練習
いろは歌の続き。

わかよたれそ つねならむう

ゐのおくやま けふこえてあ

そして今月から、条幅課題(楷書20文字)の練習をはじめました。

以前から、「条幅を家で書いて、もってきたら添削しますよ。」と言われていたので、自宅で書いてみたんですね。

段位への昇格試験では、条幅課題が加わることから、今のうちから少しずつ条幅作品の作り方に慣れておくこと。
また、準初段以上になると、条幅課題を半年で最低2回以上提出しないと次の昇格試験の受験資格が得られないため、今のうちからそのペースをつかんでおくというのもあります。

…とはいえ、自分まだ6級(5級)なんですけど!?
先生も随分気が早いな~~www

条幅(とりわけ楷書)は一枚書くのに半紙の3~4倍は時間がかかるので、基本的には、自宅で練習したものを教室にもっていって、添削してもらう(そしてまた練習する)スタイルでやっています。

初日に書いた作品と、添削↓

・落款の位置はもう少し中へ&ひとまわり大きく書くこと。
公募展で作品を表装するときに、端の2、3ミリが切り落とされてしまうから(なので左側ギリギリのところに名前を書くと、名前が切れてしまう)。
・落款の「◎◎書」の「書」は一段階崩して書く(楷書作品のときは行書体で、行書の時は草書体で書く)。
※今回は臨書じゃないので「◎◎臨」じゃなくて「◎◎書」です。

添削後に改めて書いた作品その1↓

添削後に改めて書いた作品その2(まだ直すところがいくつかあるみたいなので、もう一度書いて、9月提出予定)↓

初日に書いたやつと比べると、だいぶバランスがよくなってますね。
やっぱり4枚書き終えたら力尽きました_ノ乙(、ン、)_ウウッ.

でも、とりあえず「最初の一歩」を踏み出せた…のかな!?

条幅は半紙に比べると心理的・物理的なハードルが高いこともあり(*下敷き・半紙・筆など条幅用の道具に加えて、自宅で練習する場合は、畳2~3畳分くらいの床スペースも必要です)、練習したほうがいいのはわかっていても、なかなかその一歩が踏み出せない人が多いそうです。

で、いざ段位への昇格試験を受ける時に、初めて条幅を書かざるを得ない状況になって、上手く書けずに焦ってしまう人が少なくないんだとか。

うーん…今まで書いたことないのに、昇格試験になってはじめて条幅を書くことになったら、確かにこれはかなり焦るだろうな。

そういう意味では、上手いか下手かはヨコに置いといて、とりあえず書いてみてよかったと思います。やっぱり枚数を書かないと上手くならないですし。

さて、8月号の玄海(6月提出課題の成績)では、一応?楷書で◎がついてました(残念ながら?写真掲載はなし)。
先月既に昇級済みなので、来月から5級になる予定です。

それにしても、「条幅」を書くのって、下半身と筆を持っていない方の腕にけっこう負荷がかかりますね。

だってずっとこの態勢_| ̄|○か、立膝・膝立ち状態で字を書いているんだもん。そりゃ疲れるさ_ノ乙(、ン、)_ウウッ.
条幅でいい作品を書くためには、足腰・体幹の強さも必要なんですね…。

でもマジな話、後期高齢者の書道家が多いのは(書道界は60代でも若手と呼ばれるくらいの世界だそうです…)、作品制作を通して足腰が鍛えられているとか、筆を持つ手を頻繁に動かしていることが、長寿でいられる理由なのかもしれない…と思うのであった。
あと作品展を鑑賞するのも、地味に体力が必要です。
特に毎日展クラスの大規模な公募展ともなると、作品をひととおり観てまわるのに2~3時間かかりますしね(全部の作品をきっちり見なくてもいい、自分の気に入った作品を重点的に見るので十分だそうですが)。

うん、自分も頑張って足腰を鍛えておこう。
書道は文化系趣味の世界だと思っていたのに、実は意外と体力勝負の世界だったとはねwww

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