2021年11月の月例課題提出&研究・細字・条幅の3点が写真当選!(研究と細字で初めて1位をとった件)

2021年11月の月例課題を6点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅)提出しました。

楷書課題「襤褸茅簷下」


茅簷(ぼうえん)の下に襤褸(らんる)するは

この楷書規定課題、これまで私が書いてきた規定課題の中で1、2を争うレベルで難しかった気がします。
難しくない漢字は「下」だけ!
襤褸とか簷、漢検1級の時以来久しぶりに見ましたw

ただ、パッと見では襤褸(らんる)のほうが書くのが難しそうに見えます。
でも実は茅や簷のように、冠の間に中心線を通してバランスをとる字のほうが難しかったです。
(もちろん襤褸も難しかったが)
ちょっと位置がズレただけですぐに字のバランスが崩れてしまうので。

随意課題「其氏挨分興源」(張猛龍碑)


其の氏族の分興と源流の出ずる所とは、

張猛龍碑も三回目。まだちょっと直線的な線には慣れてないですね〜。
楷書規定課題の後にこれを書くと、線が無駄に弓なりになってしまい、迫力がなくなりがちだったので、研究課題を書いた後にやることにしました。
(だからといってうまく書けるとは限らないのが辛いところである)

研究課題「性者矣朕以憂」(太宗皇帝・温泉銘)

近くして情性を怡(よろこ)ばしむ者に若かず。朕は憂労積慮を以て、
今回は先月・先々月に比べると、字そのものはそれほど難しくありませんでしたが、矣が小さくなりがちだった(原帖は結構大きい)ため、大きさのバランスを取るのがちょっと大変でした。

細字課題

「高歌一曲掩明鏡 昨日少年今白頭」(秋思 許渾)
今月は楷書でした。
一と曲の縦のスペース、白と頭の縦のスペースの取り方が難しかったです。
あと、「年」の字がなぜかなかなかうまく決まらなくて苦戦しました。

仮名課題 高野切第一種

しはつやま(万)ふ(不)り(利)
し(志)はつやま(満)うちてて みれ(礼)ば(盤)か(可)さゆひ
のし(之)まこき(支)か(可)く(久)る(留)たな(那)なし(志)をふね

今回は変体仮名多めの課題でした。高野切第一種はだいぶ書き慣れてきたので、特定の字がどうしてもうまく書けなくて苦戦…というのは少なくなってきたかなと思います。

条幅課題

「青山寒更高 白日冬易暮 篷脚影初科 濠ゝ入煙霧」(入歙州会・査慎行)

今月は行草体の手本をチョイスしました。

最初は墨汁で書いていましたが、先生から線が汚い(カスレの線がガサガサしている、墨が濃い)と指摘され、墨をすって書いたらどうかと言われました。

でも、公募展や昇格試験ならともかく、月例の課題のためだけにわざわざ墨をするのは面倒くさいんですよね~~。
(墨すり機を使ってる癖に何を言っているのかw)
だけど墨汁を使ってるのか・墨を使っているのかは、「匂い」でもバレてしまうので、言われた通り墨を磨って書くことにしましたw

まぁ確かに、墨で書いたほうが、筆の伸びが良いですし、掠れのにも良い味が出るんです。それは間違いない。
楷書ならともかく、行書や草書を書くときはやはり字の大小や潤渇などの「変化」があったほうが見栄えがいいので、面倒でも墨を磨る方がよいのは確かです。

11月号の写真版

今月は研究・細字・条幅の3点が写真に載っていました!

研究課題はなんと秀位(準四段~準初段)の中で1位!!
佳位(1級~10級)の時に2~3回ほど1位をとったことがありますけど、段位に上がってから1位をとったのはこれが初めてです。
。°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°ワーイ!!

あと細字課題でも1位!
ついに細字でも1位をとることができました!!
細字は段位に上がってから出品を始めたので、本当に初めての1位ですね。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°ワーイ!!

条幅は写真に載ったはいいけど、墨量が足りないと軽くディスられてましたw
まぁ確かにおっしゃるとおり、行書にしては、線の太さが均一すぎて変化が足りてないかなぁという感じです。
というか墨汁+普通の兼毫筆で書いたので、そもそも線自体がちょっと固いですね。
楷書をちょっと崩しただけ的な、あまり味のない作品になってしまったw

今秋は(7~8月のコロナ第5派による患者数急増の影響により)学生部・一般部ともに昇格試験が中止になってしまいました。
ですが、学生部の方は昇格試験の代わりに、新年の書き初めコンクールで上位入賞すると、1段階昇格させてもらえるそうです。

なんですって!?
いいなぁ~大人の一般部でも書き初めコンクールをやってくれないかなぁw

でも学生部の昇格試験は半紙1枚だけだから書き初めコンクールで代用ができるんでしょうけど、一般部の段位昇格試験課題は半切が2~5枚だから、そう簡単に試験の代用というわけにはいかないのかな!?

さてこれからは、来年1月にある日本刻字展に向けての作品制作が本格的に始まります。
書稿は書き終わったので、あとは彫るべし!彫るべし!

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