(2020年7月)大人書道4年目の練習月記 高野切第一種の本を新たに買いました。

7月20日締切の月例課題を6点(楷書・随意・研究・条幅・細字・仮名)提出しました。

楷書課題 「青松在東園」

「青松 東園に在り(青い松が東の庭に生えているが)」陶淵明・飲酒二十首(其の八)より

「園」以外は昔書いたことのある字だったので、今月は割と書き易かったです。
ただ、こういう課題ほど、基礎点画がしっかりしてるかどうかが問われる…ともいう。慣れないと「在」の左払いがうまく伸ばせないとかね。

随意課題 「新婦脈地黄湯」(王献之・地黄湯帖)

「新婦服地黄湯」新婦地黄湯を服し来たり

今月から王献之「地黄湯帖」の臨書になります。
「新」や「婦」が割と力強い印象なので、縦線が貧弱にならないように気を付けました。

研究課題 「歸真遷儀越世」(褚遂良・雁塔聖教序)

影を晦まし真に帰し、儀を遷し世を越ゆるに及びては

今月は随分画数が多いな~~。
右側が縦長になりやすいので、スペースをつめないと「遷」の字が入らなくなるし、「儀」の字がバランスがとりづらかったですね。なんか間が抜けた感じになってしまうw

仮名課題 高野切第一種より

「ふ(不)るとしに(尓)はるた(多)ちける日よめる
あり(利)はらのもとか(可)た(多)
と(東)しのうちに(尓)はる 盤(は)き(支)に(尓)け(公)りひと
ゝせ(勢)をこぞ(曽)とやいは(者)むことしとやいは(者)む(無)」

手本を見ながら書いているうちに、「こ曽とやいは者む ことしとやい者無」のあたりで、自分が一体どの文字を書いているのか、何の文字を書こうとしているのかを見失ってしまいがちでした。
似たような言葉が続くとすごく紛らわしいwww

この提出版の方はそうでもないですけど、私は「し」の連綿とか、長く伸ばしたいときの伸びが足りないとよく言われるので、ここが課題です。

さて、仮名課題は先月から高野切の臨書に変わったわけですけども…

現6級の私にとってはなかなか難しいんです。

実際、この画像を見れば、めっちゃ苦戦してるのがよくわかると思います(笑)いやマジな話、6つの課題のうち、自分にとっては仮名が一番苦戦を強いられている_| ̄|○

月例誌にも課題というか印刷版が載っているのですが、縮小されているのと、何て書いてあるか読めない箇所がいくつかあります。そこで、教室にある臨書用のテキストを使って書いてみたら結構書きやすかったので、同じ二玄社の本(高野切第一種[伝紀貫之筆] (日本名筆選 1))を買ってみました。
しばらくは高野切第一種の臨書が続くだろうから、自宅での練習用に。実際、この本は縦がA4サイズなので、半紙に近い分、月例誌よりも臨書がしやすくていいです。

細字課題

「昔年顧我長青眼 今日逢君盡白頭」

今回は、「昔」「眼」「逢」の字が難しかったです。
また、青と眼の字の間が詰まりやすくて、バランスが崩れてしまったりね。

とはいえ、細字は自宅で手本を見ながら1人で練習ができるので、同じ小筆でも仮名に比べたらまだマシだったりする。
仮名は書き方自体がよくわからない字が多いため、先生に直接見てもらわないと直せないからさ(苦笑)。

条幅課題

「百里望咸陽 知是帝京域 緑樹揺雲光 春城起風色」

今回は久しぶりに楷書を書きました。
何故かというと、単に書体辞典で調べるのが面倒だったからです(おいwww)
先生からは「あれ?楷書にしたの?」と聞かれる始末である。

いつも行書or行草体ばかり書いているので、楷書をチョイスしたのは実に1年半ぶり
ただ、今後の昇格試験でも、楷書の条幅はずっとついて回るので、1年に1~2回くらいは楷書を書くのもいいかなと思ったりします。

最初に書いたやつはちょっとモッサリした印象だったので、次は線にシャープさがほしいと言われる。

今度は線が細いからもう少し太さが欲しいと言われて…じゃあどないせいちゅーねん!とツッコミつつ。

とはいえ、2週を残して提出OKが出たので、これで提出しました。

条幅その2:伊勢展に向けての練習

残り1週は、伊勢展(伊勢神宮奉納書道展)に出品する作品を書いてきてと言われたので、とりあえずペンで骨書き&試し書きしてみました。

ここからどれだけ書き込めるか…。
社中での締め切りは9月4日なので、あと約2か月ですね。

ちなみに当初は「伊勢展の作品は、月例誌のバックナンバーから、行草体(2行・20文字)で良さそうなのを探してね」と言われて、2~3つほど候補を探したんです。

でも「今(の実力)なら3行多字数も書けそうだから、締め切りまであと2か月あるし、今年は3行で出そうよ。」と言われて、3行多字数の行草体を書くことになっちゃいました。

ただ、3行多字数となると、当然2行20文字よりも一回り小さめの字で書くことから、それ用にもう1本羊毛筆を購入することに。

ちなみに筆の値段は1万5千円でした(高ぇ!!)
これは大事に使わないとダメですね。
でも高級品なだけあって、書き心地はいい感じです。
(そう感じられるのは、既に羊毛の長峰筆を使い慣れているからで、慣れるまでは線がグニャグニャして書きにくいのだそうです。)

ただ、そもそも伊勢展がちゃんと開催されるのか、むしろそっちの方が心配だったりします。
それまでにコロナが下火になっているといいのですが…って東京の感染者増えてるしね。

さて、7月号には、昇格試験の結果が載っていましたが、詳しい話はまた明日更新します。

結果だけ書くと、試験は無事合格していました!
なので、7月20日締め切り分の課題(今回)からは、初段で出品しています。

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