5月中までは通信でやりとりしていましたが、6月に入ってようやく教室通いが再開されました。
やっぱりリアタイで指摘してもらえる方がありがたいですね(その場で即修正ができるから)。
楷書課題「聊復得此生」
聊か復た 此の生を得たり(陶淵明・飲酒二十首其の七)
聊(いささか)という字が見慣れない異体字ですね。
なんでわざわざこんな字を選んだのかとツッコミたいけど、大人の書道では割とよくある話です。むしろ一般的な字を選んだら負けかな的な感じすらしますw
左2文字は割とすぐに決まったのですが、右3文字の縦線が貧弱になりやすかったです(私だけ?)。
これは提出版ですが、復の右払いが少し窮屈なのと、ぎょうにんべんの左払いの伸びやかさが足りていないですね(それは習い始めの頃からあまり変わってないかも…)。
随意課題「明堂必集堂与」王献之・尺牘(鴨頭丸帖)
明(めい)当(まさ)に必ず集うべし。当に君と相い見ゆべし
先月に引き続き、鴨頭丸帖(おうとうがんじょう)の臨書です。
先代会長の臨書版は意臨・背臨の域なので、正直あまり参考に(ゴニョゴニョ)
同じ「当(當)」が2個横並びなので、微妙に書き方を変えます。正直いうと、うまく書けたのかすらよくわからないw自分比ではなんか線が貧弱に見えるのよね。
研究課題「知遵及乎晦影」褚遂良・雁塔聖教序
人徳を仰(あお)ぎて遵(したが)うを知る。影を晦(くら)まし真に帰し
「原帖は線が細いけど、でもヒョロヒョロと細く書けばいいってもんじゃない(太くするところとか、横線のしなりは表現する)」というのに少しずつ慣れてきた気がします。
今回は晦の字が難しかったです。旁の大きさとか。
なんか大きさとか横幅のバランスが取れなくて、最後まで苦戦しました。
仮名課題(高野切第一種)
「そでひ(悲)ちて(天) むす(春)ひし みづのこぼれる をはるか(可)たけ(遣)ふ(不)の か(可)せ(世) やとくらむ た(多)いしらず(春) よみびとしらず(須)」
今月から、10級~優級(級位)は、「高野切(こうやぎれ)第一種」の臨書課題に変わりました。
(準初段以上の人は「関戸本古今和歌集」の臨書です)
ただ、競書誌の印刷だと、掠れて読めないところがいくつかありました。
先生からお手本と本のコピーをいただいたので、全く書けないということはなかったものの、それでも「け(遣)」の書き方がよくわからなくて苦戦しました。
あと、「し」~「ら」への連綿とかね。
手本を見ながら書いてると却ってワケがわからなくなってくるというw
教室で仮名辞典を見せてもらうと、なるほど…こうやって書けばいいのですね。
仮名辞典、買おうかなぁ…。「一冊あると便利だよ」と言われて心が揺れ動く〜。
細字課題
「空翠山遥蔵古寺 平蕪路遠没春流」
今月は楷書です。
提出版の方は割とマシですが、 「翠」「路」「遠」のバランスが上手く決まらなくて苦戦しました。
ちなみに私は細字は結構好きなんですけど、旦那は「細字は神経を使うから正直言って条幅よりもキツい」というのです。
でも、「書道展では芳名帳に小筆で名前を書くから、小筆も上手に書けるようになりたいんだよね」というと、旦那は「それもそうだね。確かにヘタクソだと恥ずかしいわな。」と納得しているのであった。
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少し前に、銀座の鳩居堂の書道展に行った際、同じ社中の先生(師範)から「せっかくだから是非、雅号で名前を書いて下さい」と言われて内心かなり狼狽したやつw
せっかく雅号なのに字がイマイチだと恥ずかしさ倍増であるwww
条幅課題
「鐘梵出林杪 蒼々一徑幽 水邊浄土寺 竹裏夕陽楼」(浄土寺・王文治)
今月はちょうど2年前、2018年5月号の手本から引用しました。
5月号の行草体の参考手本が今ひとつ好みじゃなかったので(失礼)、バックナンバーを参考にしました。
草書onlyよりも、行書が混じってる方がメリハリがあって書き易いですね。
6月号(4月提出)は、細字課題が初めて写真に載りました!わーーい!!
細字が載ったのは嬉しいですけど、よく見ると縦の軸がちょっとズレていますね…。
これじゃ「纏まりに難あり」とコメントされてもしょうがないw
ただ、今月はほかの課題(楷書・随意・条幅)の成績が今ひとつでした。
いつもより練習時間が足りなくて、消化不良のまま提出しちゃったしな~っていうのはあります。
(4月は緊急事態宣言の影響で、お稽古が途中で打ち切りになってしまったから)。
あと、成績表を見ると、コロナの影響で教室が休講になっているのか、出品者自体がいつもより少ない感じがしました。
7月号は緊急事態宣言真っ只中だったから、来月はさらに減りそうですね。
(実際、学生部は結構減ってるらしいです)
コロナの影響で書道展が中止になっている影響で、本来ならば書道展のリポートが載るはずのページに、先代会長と現会長の過去の作品、臨書用の古典が掲載されているという、イレギュラーな誌面です。無理やり穴を埋めてる感満載(笑)
さて、書道も習い始めて丸3年。今月から4年目に突入します。
1年前に書いた作品(上段:2019年6月参照)と、今書いている作品(下段:今月)を比較すると、たしかに上達している…かな!?
だって1年前は行書を書くので精一杯だったもん。曲がりなりにも行草体で条幅を書けるようになったのだから、これは確実に上達してるということにしよう。
昇格試験課題
コメント
いやあ、上達するもんですねえ。
線が貧弱じゃないかといつも気にされてますけど、素人考えでは多分、運筆のスピードが手本に比べて遅いからじゃないかなーとか思ったり。遅いのに太さを同じにしようとすれば貧弱に見える気がします。
手本のやつは、相当高速で書いてるのも多いんじゃないかなと・・・速いほうがバランスとりやすい気もしますし、メリハリを付けやすいはずです。(超上級者限定)
その域に到達するには多分30年くらいはかかるんですよね・・・
シーラさん
ありがとうございます。1年単位で見ると結構わかるもんですね。
スピード感もそうですが、太い線と細い線、墨量(墨が多い所と掠れている所)などで変化をつけるんですね。
私のはまだ形をとるのが精一杯というか、強弱のうち、強い所の変化が苦手なので、中〜弱の間で変化している感じがします。