昨日、四谷学院横浜校(横浜駅西口)にて、硬筆書写技能検定2級を受験しました。
今回、東京ではなく横浜で受験したのは、12月の申し込みの時点で、その日の午後は神奈川(海老名総合体育館)に行く予定が入っていたからですw
四谷学院だったら相鉄線の駅に近いから、東京(目黒)で受けるよりもこっちの方がアクセスもいいかなと。
私がいた部屋は、1級(5人)・準1級(5人)・2級(16人)・準2級(16人)の部屋でした(お隣が3級~6級)。
予備校ということもあって、机が小さいのはしょうがないとしても(いわゆる学校によくあるタイプの学習机)、机と机の間隔が20~30センチくらいしかなくてめっちゃ狭かったです。
季節柄、ダウンやコートで着ぶくれするしね。通りにくいったらありゃしないw
硬筆はともかく、毛筆の試験はあの部屋だとすごくやりづらいだろうなぁ。
書くだけならいいけど、書きおわった後の半紙はどこに置けと!?
(1人で2つ机を使わせてもらえるならいいんだろうけど…そうじゃなかったら本当にスペースなさすぎだろっていうw)
今回は毛筆を併願しなくてよかったです(苦笑)
硬筆2級の試験内容
さて、硬筆2級のレベルは、「高校生・大学生・一般社会人程度:硬筆書写の専門的な技術及び知識をもって書くことができる。」です。
2級の試験時間は90分です(理論・実技を合わせて)。
例によって、2級の練習用課題をもとに、出題形式の説明をしたいと思います。
まず最初に、第1問の「速書き」を一斉に実施します。
約130字程度の文章を、4分以内に全部書ききる問題です。
級によって文字数や使われている漢字の難易度が変わります。
※この課題は、筆記用具はボールペン指定です。高さ1.2センチ×左右13.9センチ×11行に横書きをします。
※これは練習なので、普通の方眼紙に3課題を書いてます。
出題内容はだいたいこんな感じです。
1分間の黙読→4分以内で筆記→解答用紙の回収がされます
残り時間の85分で、実技(第2問~第6問)と理論(第7問~第10問)を解きます。
第2問以降は、どの順番から問題を解いても構いません。
私は、まずは理論を10分くらいで解いてしまい、残りの時間で実技課題に取り組みました。
書道教室では、楷書系課題→行書系課題に取り組んでいるので、それと同様に、まずは第4問(楷書横書き)→第2問の楷書(2文字熟語×5)→第2問の行書→第3問(行書縦書き)→第5問の通信文(行書)、そして余った時間をつかって、最後にゆっくりと第6問の掲示文課題を書きました。
第2問:漢字10字を書く(楷書・行書)
2字の熟語を5つ、楷書と行書でそれぞれ書きます。
準2級・3級は升目に合わせて字を書けばよかったのですが、2級は自分で字の間隔を調整しながら書きます。
1行あたり高さ19.3センチ×横2.0センチ×2行で、5つの熟語を、楷書・行書でそれぞれよく書きます。(写真は4課題分書いてます。スペースがもったいないので…)
第3問:縦書き
約50字くらいの文章を、縦書きで書きます。
漢字は行書指定、仮名は連綿OKです。
(解答枠は高さ19.5センチ×左右1.7センチ×5行)
練習なので2課題分書いてます。1題あたりの分量は概ね3〜4行くらいです。
第4問:横書き
約80字くらいの文章を横書きで書きます。
漢字は楷書指定、平仮名やカタカナはそれらと調和したものとの指示があります。
(解答枠は高さ1.5センチ×左右14センチ×9行)
第5問:はがきの本文
はがきの裏面(引っ越しの挨拶や暑中見舞いなど、約90字程度)を書きます。
書体については特に指定はありませんが、「はがき」ということを考慮すると、必然的に楷書または行書で書くのが自然と言えそうです。
(だって草書で書かれても、受け取った大半の人は読めないでしょうしw)
仮名も連綿の可否については特に指示はありませんが、所々で連綿を入れてもOKです。
第6問:掲示文(横書き)
B4サイズの紙に、黒の油性マーカーで掲示文(カルチャー講座や講演会などの案内)を書きます。
この課題だけ、鉛筆と定規を使ってレイアウトの下書きができます(ただし文字の下書きは不可)。
※この写真では鉛筆の線がそのまま残っていますが、本番は鉛筆の下書き線は綺麗に消してから提出します。
理論は
第7問:常用漢字の楷書と行書の筆順
5問が楷書、5問が行書の筆順問題です。
正しいものには○、正しくないものは×をマークします。
3級は楷書のみ、準2級と2級は楷書・行書が出題されます。
第8問:旧字体や書写体を常用漢字に直す
旧字体が5問、書写体が5問出ます。
2級から新たに出題されます。
※以前は記述式でしたが、現在は4択で正しい熟語を選ぶ形式になっています。
第9問A:草書を熟語で読む(5問)
草書の熟語について、常用漢字に直す問題が出ます。
※以前は記述式でしたが、現在は4択で正しい熟語を選ぶ形式になっています。
3級は文章中の漢字(熟語)を読む問題だったのが、準2級と2級は単独で熟語が出題されます。
第9問B:平仮名のもとの漢字(5問)
あ→安 か→加 け→計 など、ひらがなのもとになっている漢字を4択から選択します。準2級から出題されます。
なお、準2級も2級も、いろは仮名からの出題のみで、変体仮名は出ません。
第9問C:漢字の部分の名称(5問)
はつがしら、てへん、はこがまえなど、へんやつくり、かんむりなどの名称を4択から選びます。
これは3級・準2級と同じです。
第10問:誤字訂正(20問)
漢字の誤り(常用漢字の字体でないもの)があるかどうかを、○×で解答します。
こちらも3級・準2級と同じ出題形式です。
硬筆2級の合格基準点は、実技が475点以上(600点満点…79%以上) 理論が295点以上(400点満点…約74%以上)となっています。
感触としては、理論は問題なく合格点はクリアできていると思います。
草書で1問読めないのがあったのと、書き順で1問迷った以外はたぶんあってると思うので大丈夫。
2級・準2級・3級の理論は、以前は記述式でしたが、平成30年度(だったかな?)よりマークシート式となりました。
記述式だったらちょっと厄介かもだけど、四択または○×形式での出題ならば、それほど難しくない。
従来の記述式と同じように対策をしてれば問題なく解けます。
※準1級と1級は従来通り記述式です。
問題は…う~~ん、やっぱり実技だな~~。
2級の合格基準点は600満点中475点、つまりは各問題で約平均80点以上とれていないといけない…ってことですからね。
80点を多少下回っていたとしても、ほかの課題で失点のフォローができればいいんだろうけど、じゃあ9割・10割の高得点が取れる課題があるのか?というと、そこがちょっと微妙なのよね~。
となると、まずはどの課題も8割より少し上の得点が取れるくらいに持っていく必要がありそうです。
致命的に足を引っ張る課題を作っちゃいけないっていうか。
なのに1問目の早書き問題でいきなり出だしの1文字目を書き間違えたしwww
↑
「クジラ」と書くところを「グジラ」と余計な濁点をつけたバカwww
ただ、2級とはいえ、合格率は概ね40~50%くらいありますから、採点基準自体はそれほど厳しくはないのかもしれない…とも思うんですけどね(希望的観測)。
最悪理論は受かってるだろうから、実技がダメでも6月の試験で頑張ります♪
それにしても、今回は運営がちょっとgdgdだったなぁ…。
なんで2級の受験生を準2級の席に案内してるんだよっていうねw
(準2級の受験生が「私の席に既に人が座ってるんですけど…」と言ったことで、間違って案内していたのが発覚したようです)
一昨年、毛筆4級を受けた時も実は座席間違いのトラブルがあったのですが、同じ部屋で異なる級の人が受験しているからこそ起こるトラブル、という感じがします。
でももうちょっとどうにかならないもんですかねー。
コメント
最近パソコン慣れしてるので
漢字は読めるのに書こうとしてるとでてこない
これをやれば体が思い出すかもしれませんね
昔は紙に書いて覚えてましたし
字もきれいになる(笑)
そういや相鉄線新宿駅まできたんですよね
30分に一本ですが
海老名まで小田急でもいけるルートできたし便利になりました
こないだ賃貸管理合格わかりましたが
きたのがA4の紙切れ一枚の合格証ですよ(笑)
毒物劇物のハガキよりひどい(笑)
まあ国家資格ではまだないからでしょうか
これ申請するには宅建士を申請し免状ないといけないんで面倒です
本当に国家資格になるのか不明です
マン管のように宙ぶらりん資格の反省がいきてない気がします
まだまだ宅建だけで十分のようです(笑)
最近はYouTubeの勉強方法から
一人で運動までにはまっており
もう勉強はいいかなと思いました
40越えたら経験がモノを言うのがよくわかりましたし(笑)
>スコッチさん
字を書くのも技術の一つなので、普段書いていないとやっぱり手が思うように動いてくれないです。
だから普段から書くようにしたほうがいい。
漢検1級の勉強をしていたときは、何だかんだで綺麗な字がかけていたような気がします。
相鉄線は新宿まで伸びたはいいけど、従来の相鉄線ユーザーにとってはかえって不便になったという声もあるようですよ。
賃貸管理の合格証書はショボいんですね(笑)
マンション管理士もなんだかんだで中途半端だしなぁ(まだ合格してないので何ともいえないが)
miwa様 ご無沙汰しております。私も同じ四谷学院横浜校で3級を受験しておりました。
当方、3級から出題される行書が、どうも苦手というか、身に付かずで、結果は危ういです。試験監督の方が、『理論と実技の一方が合格されている方は、試験時間が違いますから、注意して下さ~い!』って。。。なるほど、次回はこの方の様になる可能性がありそうだなと思いました。怠けずに、3級・合格のポイントの行書例をもっと書き込んでおけば良かったと後悔しています。何とか2級まではと、miwa様情報を頼りに追従して行きます。
今後も、お役立ち情報を宜しくお願いしますね。
ゴールドファイラーさん
お久しぶりですね!あのとき、お隣の部屋にいらっしゃったとは…。
3級の実技は70%以上で合格なので、行書がイマイチでも他の課題の出来次第では合格していると思いますよ。
私のいた部屋では、実技のみの受験生は複数いたっぽいですが、パッと見では科目免除の有無はわからなかったです。
受験番号では区分されていないのでしょうね。
お疲れ様でした。私もペン習字やってるものですが
かなり良く書けていらっしゃると思います
(上から目線ですみません)2級は大丈夫ですよ。
ご存知かもしれませんが、準1級からは草書と
自由作品が出てくるので、(理論も草書やかなを
読まされる)ので、それこそNHK高校講座書道で
勉強が必要になりますね。硬筆と毛筆の検定は
同じ級でも毛筆の方がレベルが高く難しいです
>修行人さん
ありがとうございます。
実際の本番での出来はいくつか失敗したなーってところがあったので、合格できたら儲けもん、だと思ってます。
確かに、毛筆と硬筆の2級を比べると、毛筆の方が難しそうだなという印象をうけます。
硬筆準1級の受験はもう少し先になると思います。
毛筆の準2級・2級を取ってからですね。
その頃には、書道教室でも仮名や草書の練習をもう少し積んでいるだろうと思うので。