「勉強を頑張っている割には中々点数に結びつかない」理由の一つが、「わかったつもり」の浅い理解で止まっているから、というのがあります。
私が師事している太極拳の先生が事あるごとに
「人の動きを見て動いているうちは【できる】とは言わない。自分一人で套路を全套できるかどうかが大事だよ。全套できるようになってからが本当のスタートだからね。」
と言うんですけども、これは試験勉強でも共通するところがあると思います。
最初は当然全くわからないのだから、先生or出来る人の動きを観察して真似するしかないけど、ある程度真似して出来るようになったら、自分一人でも(規定の)套路を最初から最後まで通せるように練習する。
そうして自分一人で出来るようになったら、動作の細かいところを修正してブラッシュアップしていく。
この繰り返しで上達していくんです。
「他人の動きを見ながらだったらついていける」と、「自分一人でもできる」の間には、やっぱり明確に壁がある。試しに一人でやってみると、途中「あれっ!?次は何だっけ?」とスムーズにつながらないところが結構あったりするものです。そのひっかかっているところを解消しないと、いつまでたっても上達しないわけです。
試験勉強も、最初は授業を聞く・参考書を読む、過去問の答えや解説を見ながら理解していくことが大事だけど、ある程度理解できるようになったら、自力で問題を解いてみて、本当に理解できているかどうかを確認する作業が必要不可欠です。
授業を聞いたり、参考書や解説を読んだ時には、何となく理解できていたような気がしたことでも、実際に問題を解いてみると意外とスムーズに解けない、知識がうろ覚えで問題が解き進められないのはよくある話だからです。
そして単に正解できるだけでなく、そこから一歩二歩踏み込んで、何故そのような答えになるのか、何故その選択肢は誤り(正解)なのかを説明できるようになるまで落とし込むことが大事だと思います。
コメント
おはようございます。
仰る通りですね。
私自身も、かつては「分かったつもり」になっていたことが多く、
その時の成績は惨憺たるものでした。
ラスト3行に記されているように、何らかの資格試験を受験する時は、
理由付けを必ずするようにしております。
なお、私が資格試験の合格に向けて、他に実施しているのは、
以下の通りです。
①英語関連の試験では、『英和辞典』及び『和英辞典』で
単語を調べ、辞書に掲載されていないもののみ、
インターネットで調べる。
調べた単語は、手書きで覚える。
②数学関連
公式が証明できるように、自分の手で書く。
図表やグラフも出来るだけ、自分の手で書くようにし、
それが難しい時のみ、Excelに埋め込む。
③情報処理技術者試験
テキストに掲載されている図や表を怠らずに、
自分の手で書く。
他の試験でも言えることですが、
このように、出来るだけ「自分の手で書く」ことを
重視しています。
MTさん
クラブの先生は優しいんですけど、「(一人でできないうちは)覚えたうちに入らない」「まずは規定の套路を一人で全套できるようになって。話はそれからだ」とバッサリ言われますw
「わかったつもり」の罠は、授業を真面目に聞くとか、塾にちゃんと通っている人も陥りやすい罠だったりします。
そういう意味では、無理して塾に通うよりは、日々の授業や教科書を復習するとか、問題演習をする時間をきちんと確保するほうがよっぽど点数が取れるようになるんじゃないかと思っています。
自分の手で書くことについては、私はそれほど多くはやりませんが、ただの作業で終わるのではなく、インプットとアウトプットを兼ねているのなら効果はあるんじゃないでしょうか。