2022年5月の課題を5点(楷書・随意・研究・仮名・実用書)提出しました。
楷書課題「紆轡誠可學」
轡(たづな)を紆(ま)ぐること 誠に学ぶべきも
今回は「轡」の字が、バランスがとりづらくて難しかったです。
他はうまく書けているのに、何枚書いてもこの字だけがなんかしっくりこなくて。
なので、最終的には、この字が一番うまく書けているものを選びましたw
随意課題「万壑之中巉巖」(張猛龍碑)
朱鳥の間に曜像す。(万壑の中に)淵(玄し、)千峰の上に巉巖(ざんがん)たり。
壑、巉、巖が難しかったですね〜〜。
というか今の時代の字とはちょっと違うんですよね。
え?こんな漢字あったっけ??的なw
万の字の横棒は左側を長めに、中の縦棒はやや右側を通すなど工夫すると、原帖の雰囲気が出ます。
研究課題「日短不能昼眠」(米芾・海岱帖)
日短く昼眠(ちゅうみん)する能(あた)わず、又た人の往還少なし
画数の少ない字が多いので、どうしても紙面がアッサリしてしまいがちな今年の課題。
ですが今回は意外とそうでもなかったです。
原帖を見ると、「眠」の字だけが妙に太い&デカいんですね。
仮名課題(高野切第三種)
「よをす(須)てゞ やまにいるひと やまにても なほうきとき(支)は いつちゆくらん」
仮名の臨書は、今月から高野切第三種に変わりました。(段の人も、関戸本古今集から小島切に変わってます)
いつも縦長に2行ないし3行を書いていたけど、今回は57577を5行に分けて書くというちょっと珍しいスタイル。
変体仮名も殆どないし、字もやや大きめ。
今までの課題とは勝手が違うので、どの位置から書き出して、どのくらいの大きさで書くとちょうどよくおさまるのか、少し戸惑いました。
あまり上から書くと下ががら空きになっちゃうしね〜。
実用書課題(お祝いの手紙)
春の季節らしい、国立大学合格を祝うお手紙です。
ところどころ連綿や草書、変体仮名(かしこ)が混じっていて、相当年配の方が書いてそうな雰囲気がプンプンしてますね〜。
手本の字自体が小さくて、どうやって書いているのかよくわからない箇所がいくつかありました。
今月は毎日展の刻字制作があるため、条幅と細字を書く時間が取れず、5点の提出にとどまりました。
でもどうにか頑張って、仮名と実用書は何とか提出できた…。
こっちはまだ級のうちは、月例課題の成績(=写真版掲載)で自動昇級なので、できれば毎月提出したいんですよね。
そうなると昇級には直接絡まない条幅と細字の優先順位はどうしても下がっちゃうわけですよ(条幅は最低2〜3回出さないと昇格試験が受けられないけど、それは毎日展と毛筆・硬筆書写技能検定が終わってから再開しても間に合うしね)
刻字制作もまだ続きますけど、毛筆書写・硬筆書写準1級の試験が迫ってるんよね。
でもボチボチ、社中展に向けて、条幅1体を書かないといけないから、もうそろそろ社中展に向けての準備も始めないとね(まだ何を書くか決めてない)。
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