2020年9月の月例課題提出&条幅と随意で写真当選!

9月20日締切の月例課題(楷書・随意・研究・条幅・仮名・細字)を6点提出しました。

楷書課題「凝霜殄異類」

今月は画数の多い漢字だらけでした。
個人的には、「凝」と「殄」の右払いのスペースが足りなくて書きづらかったことを除けば、見た目ほどは難易度が高いという感じはしなかったです。
意外と纏めやすかったように感じました。

随意課題「未佳憂懸不去」王献之・尺牘(地黄湯帖)

うわーん!憂が入らないよう_| ̄|○

原帖をみたらわかると思うんだけど、かなり大きいですよねコレ。
なので右側の上2文字はできるだけ詰めてやります。
これでようやくギリギリ入るか入らないかって感じ…。

研究課題「三千之光麗象」褚遂良・雁塔聖教序


右3文字のスカスカ感が半端ないですね(笑)
それに引き換え、麗と象の縦スペースの詰まり具合といったらw

パッと見は簡単そうに見えるけど、画数の少ない字が多い課題では、字のバランスがとりづらいんです。
よっぽど上手じゃないと全然上手に見えないやつ。

仮名課題 高野切第一種より


「う(宇)たたてまつれど おほせられとき(支)に(尓) よみて(天)た(多)てまつれる つ(徒)らゆき
わが(可)せ(勢)こが(可)ころ(呂)も は(者)るさめふ(不)るときは(八) の(能)へのみどりぞ いろまさりけ(遣)る(留)」

仮名は事前に鉛筆で紙に写し書きをして練習します。
まずは字形や運筆の流れを掴んでおく。
わからない字は事前にかな辞典で調べる。
それから臨書をすると良いそうです(なるほど~~!)

それにしても仮名は自分的にうまく書けたと思っていても、先生目線で見ると書き方が違ってるとか、自己評価と出来のギャップがまだまだありますねー。

細字課題


「半簾斜月清於水 絡緯聲中夜讀書」
今月の課題も行書です。

廉や清、読(讀)がうまく決まらなくて難しかったですが、そこを除けばそれなりにまとめやすかったように感じました。

条幅課題

「山勢西来斷 江流北去平 萬家深樹裏 聞是吉州城」

今月は2行20文字の行草体を書きました。
といっても大半の文字が草書体ですねw

3行多字数の時もそうでしたけど、行草体の作品を作る時は、横に広がる文字と縦に長くなる字、小さい字と大きい字、太い線と細い線を組み合わせて、肥痩の変化をつけることが大事です。

今回私が書いたものは、参考手本の漢字と書き方を変えている箇所が2か所あります(斷と去)。

これは他の字に置き換えてもいいんです。
旧漢字が使われている字は、新字体ではなく旧漢字のままにしますが、例えば、同じ草書同士ならば、王羲之風じゃなくて孫過程の書譜っぽい書き方に変えてもよい、ということです。

おまけ:行書千字文の練習


今月から参考手本(自由研究)に、創設者が書いた行書千字文が載っています(これまでは楷書千字文がずっと載っていました。)
時間が余ったので、練習として試しに書いてみたらどうかと言われ、書いたらこうなりました。

字が上手く書けるとか書けないとかそれ以前に、そもそも半紙に8文字ってすごく入れにくいです…。
ちょっとでも大きくなったら縦のスペースが足りなくなっちゃう_| ̄|○

9月号の写真版

さて9月号では、条幅と随意の2点が写真版に載ってました!

そういえば、楷書で書いた条幅が写真版に載るのは、実は今回が初めて。
とはいっても、そもそも月例の条幅で楷書を書いたのは、条幅の練習を始めたばかりの頃、初期の頃3~4回だけだったりする。

途中で楷書は意外と難しい(ガチで上手じゃないと上手に見えない)といいますか、1枚書くのに時間がかかるのが面倒くさいと思ったので、先生の許可もとらずに勝手に行書の練習を始めちゃったから(おいw)


今月号から初段で名前が載っています。よく見るとあまり整ってないような気がしますがご愛敬(笑)

9月号には秋の昇格試験課題(11月16日締め切り)が載ってます。

↑五体字類と筆順辞典を見ながら骨書きしたもの(ちょっと見にくいですが)

楷書だけですが、現状こんな感じです。行書も含めて、ここからどのくらい書き込めるかな!?

合格するのはもちろんですが、できればまたトップで合格できるよう頑張りますよ!

残念なことに、来年1月の日本刻字展がコロナの影響で1年延期(つまり2021年は実質中止)となってしまったので、作品製作にかかる時間の分だけ、昇格試験の練習時間に充てたいと思います。

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