楷書規定課題(書譜)
「豪釐淪精翰墨」豪釐(ごうり)に(溺らせ)、精を翰墨に淪(しず)むる
今月の楷書課題は画数の多い漢字が多くて、1枚を書くのに結構時間がかかりました。右の上2文字を普通に書くと下3文字目が潰れてしまうので、縦を少し詰めて書くようにしました。
随意課題(曹全碑)
「所在為雄,君高」
所と左払いと、雄の波磔がぶつかりそうですね(というか曹全碑を臨書するときは、いつも波磔が入りきらないので、どのタイミングで筆を開くかを試行錯誤してるって感じです)
実用細字課題
中国文明展の案内を書く課題。毛筆書写準1級~準2級の掲示文みたいな課題ですね(最近の掲示文というよりは、昭和の時代の課題に似ているけどw)
仮名課題
きのうま(万)で花のちるを(越)ば(八) お(乎)しみこし ゆめか(可)う(有)つつか 夏もくれに(耳)け(公)り(利)
条幅課題
条幅課題(王羲之・喪乱帖)「義之頓首争乱之極 先墓再離茶毒」
集字聖教序は王羲之の書の寄せ集めなので、どうしてもブツ切り感が否めなく、もう少し字の流れがあるものを書きたいな…と思い、同じ王羲之の「喪乱帖」を臨書することにしました。
条幅創作課題「有備無患(備えあれば患いなし)」
創作課題は厚みのある紙に書いているのだけど、それでも墨を多くふくませると、紙に穴があくこともしばしば(泣)また、喪乱帖の臨書をした後にこの創作課題を書くと、落款を書くときに「○○書」と書くべきところを「○○臨」と書いてしまって提出できなくなることもよくある(悲)
ペン字課題(規定・随意・ハガキ)
「世に様々な知恵はあれど誠実さに勝るものはない」
ハガキ課題は八木重吉の「素朴な琴」です。
9月号の写真版
評:隷意をよく心得ている作。
9月号には、秋の昇格試験課題が載っています。ついこの間準七段に上がったばかりなんですけど、もう昇格試験かよ!って感じです。試験課題の締め切りは11月10日。9月と10月は昇格試験の練習をするため、条幅課題はしばしお休み予定ですzzz
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