2022年8月の月例課題を7点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅・実用書)提出しました。
楷書規定課題:吾駕不可回


吾が駕は回(かえ)すべからず
今月は右払いはなく、でも「口」が5つもあるという、何とも偏った課題でした。
一つ一つはそれほど難しい漢字ではなく、画数も少な目ではありましたが、吾と駕が縦長になりやすい分、不の字のスペースが足りなくなることが多かったですね。
提出版の方はその圧迫感が少なめで、5字の配置のバランスが比較的良かったものをチョイスしました。
随意課題:矣周宣時詩人(張猛龍碑)


周宣の時、□□張仲、詩人其の孝友を詠ず。
つい普段の楷書の癖が出てしまうのだけど、横線はまっすぐ鋭く。
所々でラインを揃えると、引き締まる感じがします。
最後の最後までなかなかうまく決まらず、これは半分妥協作ですね。
研究課題:中秋登海岱楼(米芾・中秋詩帖)


中秋海岱樓に登るの作。
今月から中秋詩帖に変わりました。
縦長の字が多くて、縦のスペースを確保するのがちょっと大変でした。なんか紙面が全体的に黒っぽいw
「岱」の字ですが、楷書で書くと、「代」を書いてから「山」を書くと思うんですよ。
でもこの字は、代のたすき掛けと点よりも、山を先に書いてから、たすき掛けを書いたほうが、バランスがとり易かったです(先生に指摘されたw)
細字課題


山遠雲埋行客跡 松寒風破旅人夢
今月は行書体の課題。「客」の字がなんか固くなりやすいというか、左払いから右払いに向かうところで、柔らかくおおらかに書くのに苦戦。
仮名課題(高野切第三種)


よみび(非)としらず(須)
よのな(那)か(可)はむか(可)しよりやはうか(可)りけむ わか(可)みひとつの(能)た(多)めにな(奈)れるか(可)
ひの変体仮名(非)はあまり書いたことのない字だったので、最初はなかなかうまく書けなかったです。
(毛筆書写準1級の練習で書いたことがあったかもしれないけど、あんまり記憶にない…)
条幅課題


玉牕螢影度 金殿人聲絶 秋夜守羅 孤燈耿不滅
今月は普通に(?)行草体の手本をチョイスしました。
墨をつける位置が、左右で重ならないよう工夫しました。
それにしても、56文字の七言律詩を書いていると、この20文字の課題を書くのがすごく楽!サクサク書ける(・∀・)!というか空間がスカスカしてるけどいいのかな!?って思ったくらいです。
実用書課題(夏の風物)


今月は夏の風物を書く課題です。
手紙の書き出しみたいな感じ…かな?
月例誌に載っている手本の字が細いので、最初それっぽく細く書いたら、もうちょっと太く書いてきて…だと!?
まぁ確かに細いよりは多少ボリュームがある方がいいのかもしれないが、手本が全然参考になってないっていうねw
今月も7課題全て出すことができました。というよりは書道的には、実は7~8月が一番楽なんです。
来月からは昇格試験課題の練習と、お教室のグループ展の準備が加わり、それが終わったら日刻展の作品制作→東方展(多分出品するハメになりそうw)→毎日展(漢字)→春の昇格試験→毎日展(刻字)→社中展の作品と続くのである。
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