2021年10月の月例課題&楷書・条幅・研究・仮名の4点が写真版に掲載!

2021年10月の月例課題を6点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅)提出しました。

楷書課題「疑我與世乖」陶淵明・飲酒二十首

我の世を乖(そむ)けるを疑う
今月は画数がやや多めの課題。
右3文字が大きくなりやすくて、スペースが足りなくなりそうでした。
注意点は「世」の横棒はギリギリまで長く引く。乖は縦棒を太めに書く、と言ったところですね。

随意課題「南陽白水人也」張猛龍碑

南陽白水の人なり
張猛龍碑の臨書の第2回目。
今月は原帖が比較的見やすかったこともあり、先月に比べると書きやすかったと思います。
とはいえまだ2回目ですので、シュッと勢いよく、まっすぐ引く線にはまだ慣れていないんですけどね…。
どうしても普段の楷書の癖で、横線がしなっちゃうw
右肩上がりで、穂先は上を通して、まっすぐ早く引く…という感じかな。
なるほど、これは毛筆書写技能検定で、2級以下の臨書で出題するのは難しいだろうなぁ…と書きながらいつも思っています(現代の書道の楷書の筆法とは異なるから)

研究課題「玆泉近怡情」太宗皇帝・温泉銘

未だ玆(こ)の泉の、近くして情性を怡(よろこ)ばしむ者に若かず
左のりっしんべん2つの書き方が難しかったですね。
点は自分が思っているよりも下の方から書き出さないとうまく書けない。
あとしんにょうもちょっと変わってて、これも最後までなかなかうまく決まらなかったですね。

細字課題

獨在異郷為胃客 毎逢佳節倍思親
異が2文字あるので、微妙に書き方を変えてます(変わってないかもだけど)
この中では、獨、節、倍、逢が書きづらかったです。

仮名課題 高野切第一種

さが(可)みうた
こよろ(呂)ぎ(支)のいそ(曽)た(多)ち(地)ならしいそ(所)な(奈)つむ
あざしぬらす(須)な(奈)おき(支)に(尓)をれなみ

1年半くらい高野切一種の臨書を続けてきて、ようやく書き慣れてきた字が増えてきたかなという感じです。連綿を入れるときは、ただ続けて書くのではなく、筆をやや傾けて、側筆ぎみにすると動きが出るそうです(へー)

条幅課題

故園眇(びょう)として何れの處ぞ 帰思方(まさ)に悠なる哉  淮(わい)南秋雨の夜 高斎雁の来るを聞く 「聞雁」・韋応物

今月はオール草書の手本をチョイスしました。
草書は画数が少ないので、ただ手本通りに書くだけだと、どうしても紙面がアッサリした味気ない感じになってしまいます。行草だったら漢字の画数が多い字が適度に混じるので、それだけでもある程度変化がつけられますが。

なので太く書けるところは太く書くとか、字の大きさや字の間隔を変える、墨をつける・掠れを見せることで、変化を意図的につけてやるのが大事ですね。

10月号の写真版

10月号では、楷書・研究・条幅・仮名の4つが写真版に載っていました。どうせなら細字も載ったらクワッドならぬクィントだったのにな~と思ったけど、それはさすがに贅沢ですね(でもいつかはクィント当選をしてみたいもんです)

私の左隣の十七帖(4文字の草書)はうちの旦那の作品です。
旦那は条幅で行草体を書くと、いつも先生から「これだと誤字になっちゃうよ」と指摘されるのに、半紙で草書を書くと結構いい字を書くから不思議である。
なんでこれが条幅で書けないのであろうか。
そして旦那的には「僕も一度でいいから楷書で写真に載りたい(´・ω・`)」だそうですw

条幅は秀位(準四段~準初段)の中でなんとまさかの1位!
条幅で1位当選は初めてです(級の時でも1位は取れなかった)。
やったー!!

仮名は4級→3級に昇級です!
8月号で5級→4級にあがったばかりでしたから、ちょうどよいタイミングで写真版に載ってくれてよかったです!

昇格試験はコロナで中止になってしまいましたが(ぶっちゃけこんだけ感染者が減ったなら、予定通り試験をやってもよかったんじゃないかと思うw)、来年1月の日本刻字展は開催予定です。
なのでもうそろそろ書稿の作成が始まりますよ(´ω`)

コメント

タイトルとURLをコピーしました