10月20日締切の月例課題を6点(楷書・随意・研究・条幅・細字・仮名)を提出しました。
楷書課題「卓然見高枝」
卓然として 高枝を見(あら)わす。
今月は比較的難易度低めの課題です。
とはいっても、「卓」の字が高くなりやすかったり、「枝」の旁の左払いと右払いなど、油断するとバランスが崩れやすい字もありました。
随意課題「心君等前所論」王献之・尺牘(地黄湯帖)
尚お未だ佳ならず。憂懸心を去らず。君等前(さき)に論ずる所の事
原帖が一部欠けていて見づらいため、そういうところは空想で補います。
右側の「君」「等」はどちらも背の高い字なので、心を小さめに書く事で縦のスペースを確保します。
研究課題「開圖空端四八」褚遂良・雁塔聖教序
麗象は図を開きて、空(むな)しく(四八の相を)端(ただ)せり。
「圖」は「図」の旧字体ですね。
四と八の字の間がすごい空いてるw
けど原帖を見てもこんな感じ…なので右の字とのバランスを考えながら配置します。
仮名課題 高野切第一種より
よみびとしらず(須)
むめのか(可)を(遠)そてに(尓)うつ(徒)して(天)とゝめては
は(者)るはす(春)くとも(无)か(可)たみ(美)ならまし
今月は比較的文字量少なめですね
(まぁ級位者向けなので、このくらいがちょうど良いんですけどねw)
「うつ(徒)して(天)」の、つ(徒)〜し〜て(天)の連綿が難しかったです。
細字課題
「扁舟一棹歸何處 家在江南黄葉村」
画数が少ない字が多いためか、何となく締まりが良くない感じがします。
最初は縦の軸がうまく取れなくて苦戦しましたが、提出版はそれなりにまとめられたかな…。
条幅課題
「今日乗君酔 移来興結隣 明日君醒処 只須恕破人」
今月は練習量が不足しているためか、迫力は今ひとつ…。
(自分比では出来たと思っていても、写真版になっている他人の条幅作品を見ると、私のはまだまだ大人しい感じがします)
行草体なので、あえて左右の字の位置をずらしたり、大きさや線の太さなどの変化をつけてやる必要があります。
10月号の写真版
10月号では、楷書規定課題と細字の2つが写真版に載りました!!
ぅ ゎ ー ぃ!!
楷書が写真版に載ったのは約1年ぶり。
確かにこの時の楷書は結構うまく書けたと思ったので、それが載ったのは嬉しいです。
細字は逆に、え…これが載っちゃっていいのかな…って感じです。
自分ではこれが載るとは思わなかったので意外w
さて、今月から来月中旬にかけて、昇格試験課題の練習が佳境を迎えます。
今回からは墨汁ではなく、擦った墨で書いてます。
自分ではまだ擦った墨のどこがいいのかは正直よくわからないんですが、先生に言わせると、墨で書いた作品は「香り」がいいのだそうです。
…ってことは、昇段試験の審査をする先生方には、墨で書いた作品か、墨汁で書いた作品なのか、バレバレなんだろうなぁ。
コメント
甲種危険人物です。こんばんは。
記事と関係ないコメントで申し訳ないです。
ご挨拶が遅くなりましたが、今月1日より、また異動になりました。
異動先では、「巡回」でのビル管理の業務をしています。
今までは「常駐」でのビル管理だったので、戸惑いも多いですが、
電車に乗って巡回先へ向かい、電車で事務所に戻る
というルーチンワークが、今は実に新鮮な気分です。
宿直勤務もあり、基本は深夜0時~朝6時が仮眠時間ですが、
終電が終わっている時間帯でも、社用車での緊急出動もあります。
近々私も運転することになるので、ドキドキしますね。
さすがにワクワクまではしませんがw
ただ、それによって、ほんの少しだけ残念なこともありました。
それは、せっかく一級ボイラーの免許証を取得したばかりなのに、
その取得からわずか2ヶ月弱で、お役目御免になってしまいました。
巡回先のビルのほとんどは、常駐の必要性がない小さなビルなので、
免許が必要なボイラー設備が皆無なのが現状です。
もしあったとしても、免許の要らない小型ボイラーだと思われます。
一級ボイラーの免許証を活用する機会を失ってしまいましたが、
令和の今時、一級ボイラーの免許交付自体が珍しいかもしれません。
生き物に例えると「絶滅危惧種」のような希少な資格が取れて、
他の資格マニアの方にも大いに自慢できますし、
今月の給与明細では一級ボイラー取得の祝い金5万円も振込予定で、
フトコロが暖まって、ちょっとリッチな気分ですw
甲種危険人物さん
お久しぶりです。職場内で異動されたんですね。
今度は小さなビルを巡回するお仕事ですか。
一級ボイラーの免許が必要なお仕事じゃなくなったのは残念ですけど、電車や社用車で移動するのもまた、気分が変わって面白いのではないですか。
一級ボイラーの御祝い金5万円は結構大きいですね~。
(もしかしたらそれ以上にお金がかかってるかもしれないけど…)
それにしても、一級ボイラー技士が必要なボイラー設備すら減ってるなら、特級ボイラーはもっとレアな絶滅危惧種なんだろうなぁ…と思ったりします。
保守点検・検針などの目的で電車・社用車を使うのならまだしも、
不具合対応などの緊急出動で電車・社用車を使うとなると、
さすがに移動を楽しむ余裕まではないのが、正直な本音ですね。
緊張するし、そこそこプレッシャーもかかります。
一級ボイラーの免許取得まで、最もお金がかかったのは、
実際に受けた一級試験の手数料が¥6,800(非課税)でしたね。
今からちょうど2年前、平成30年度の埼玉大学での出張試験でした。
使った教材では、いずれも日本ボラ協会から発行の
1級用の教本と公表問題解答解説の平成30年版で、
2冊ともヤフオクで中古品を落札したので、2冊併せても
送料込みでも¥4,000ちょっとで済みました。(当時は税率8%)
(2冊とも新品で購入すると、税込¥5,280(税率10%)です。)
あとは、今年の免許申請時に細々とした諸経費が地味にかかりました。
免許申請書の裏面に貼る収入印紙が¥1,500、
東京労働局免許証発行センターへ送る返信用の免許証送付用封筒の
切手代(簡易書留)が¥404×2=¥808でした。
(実は書類不備で一度返送されてきたため、再発送しています。)
ざっと出て行ったお金を簡単にまとめるとこんな感じですが、
(自宅から埼玉大学までの往復交通費などのその他は省略w)
一級ボイラーのために出費した全額でもせいぜい2万円前後なので、
その約2.5倍のお金が戻ってきたのは、大変助かります。
また、一級とか特級とかの区分は、
ボイラー取扱作業主任者に選任されたときに関わる区分でして、
ボイラーの実務作業としては、どんなに大きなボイラーでも、
実は二級ボイラーの免許があれば十分携わることが可能です。
ボイラー取扱作業主任者の条件として、
二級はボイラーの伝熱面積(の合計)が25㎡未満、
一級はボイラーの伝熱面積(の合計)が500㎡未満、
特級は上限なしになります。
ちなみに、異動前の現場のボイラーの伝熱面積の合計は250㎡でした。
(伝熱面積100㎡が2基、同50㎡が1基の炉筒煙管ボイラーでした。)
ビルの空調管理が用途のボイラーの淘汰が進んでいるのが現状で、
病院やホテル等でも、免許不要のボイラーへの更新が進んでいます。
今なお現役なのは、発電所、工場、温泉街の建物など、
大規模だったり負荷の大きい施設でしょうね。
都内では、もはや数えるほどしかないかと思われます。
甲種危険人物さん
二級の時と違って、講習がない分そこまでお金はかかってないんですね。
だとしたら1級ボイラーの御祝い金は本当に美味しいですね。
ボイラー免許の必要性はだんだんなくなってきているのかもしれませんが、それでもボイラー自体が無くなるわけではないのでしょうから、ビルメンにとっては当面は必須資格なのかなぁと思います。