2021年9月の月例課題&研究と細字が写真当選&秋の昇格試験はなんとコロナで中止に!(ノД`)シクシクシクシク…

2021年9月の月例課題を6点提出しました。

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楷書課題「壺漿遠見候」 陶淵明・飲酒二十首


壺漿(こしょう)もて遠く候われ

今月はやや画数多めの課題。
壺や遠がなかなかうまく決まらなくて苦戦しましたが、比較的早い段階でまとめられたと思います。
一見すると難しそうに見えるけど、意外とまとめやすいタイプの課題と言えます。

随意課題「諱猛龍字神只」(張猛龍碑)


諱(いみな)は猛龍、字(あざな)は神只

競書誌には、随意用の参考手本が3つ載っているんですが、今月から張猛龍碑が掲載されているので、張猛龍碑をチョイスしました。

なんで張猛龍碑を選んだのかというと、ズバリ毛筆書写技能検定準1級・1級対策です。
楷書は2級までは唐の時代の書のみだったのが、準1級からは北魏の書が加わるんですね。

北魏の書の特徴は「方筆(角ばった点画)」です。
隷書の「波磔」と同様、現代の書道とは異なる運筆なので、いきなり毛筆書写の試験本番でコレを書いてって言われたら絶対書けないやつです。
(だからこそ準1級以上で出題されるのでしょうけど)

原帖は力強い印象を受けますが、私の作品はやや力強さに欠けていますね。
もう少し力強さを表現できるようになれるといいのですが。

通常の楷書では、穂先がナナメ45度になるように入筆すると思いますが、これは筆を縦に入れてまっすぐ線を引く…というイメージでしょうか。
口で言うのは簡単だけど、筆遣いを使い分けるのはまだまだ難しそう。横線や入筆がついついいつもの書き方になっちゃうのよね。

研究課題「齢之可希未若」(太宗皇帝・温泉銘)


齢を之れ希(こいねが)う可(べ)けんや。未(いま)だ〜若(し)かず。

草書並みに筆を大胆に回転させて書きました。
「若」の点は2つでも1つでも間違いではないそうですが、原帖の方は2つだったので、2つで書きました。

細字課題

「暮雲収盡溢清寒 銀漢無聲轉玉盤」陽關詞 蘇軾
今月は手本の癖がやや強めだったこともあり、なかなかうまく書けなかったですね(これは比較的まとまってる方というかマシなやつです)。
というか提出版、よくみたらタテの軸が微妙にずれてるw

仮名課題 高野切第一種

「ひるめうた(多)
ささのくまひ(悲)のくま(万)が(可)はに(尓)こまとめて(弖)
しばしみづか(可)へかげ(介)をだ(多)に(尓)みむ(無)」

2行目が全体的に掠れているというか細い線だったので、どこで墨をつけたらよいのかがよくわからなかったです。
かといって墨つぎなしで一気に1行は書けないような気がするのですが。
(なのでちょこちょこっと墨をつけて誤魔化していますw)

条幅課題


城市或囂炎 在野心不塾 意欲施茶湯 行人他處渇
「畫を詠ず 夏」・徐青藤

今月は行書手本をチョイス。
ただ行書といっても連綿がほとんどなく、割とカチッとした感じの手本だったので、昇格試験の行書課題っぽいなと思いました。

最初は行草用の羊毛筆で書いていたのだけど、最近二又に割れてしまうようになって書きづらくなったので、普通の漢字用の筆で書いたのは内緒だwww
(でもこのあいだキョー和で羊毛筆を買ったから、来月からはまた普通に行草体の条幅を書こうと思う)

9月号の写真版

さて、9月号では、研究課題と細字課題の2つが写真に載ってました!

さすがに二段になると、楷書または随意で載るのは難しいのかもしれません。

9月号には、秋の昇格試験課題の案内が載っている…はずでしたが、なんと今回は新型コロナの影響で試験が中止になってしまったそうです。
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!!!

審査の先生が上京できない&審査で使用する会場(公共施設)の借用が微妙だからだそうです。
役員の先生は高齢者が多いので、万が一何かあったら怖いからしょうがないと言えばしょうがないですが、なんかめっちゃモチベーション下がるやつ~。

コメント

  1. りゅう より:

    去年の4月?〜数ヶ月間くらいは
    コロナで試験中止が相次ぎましたが

    それからは、どんなに感染拡大しても
    中止という話しは聞きませんでした。

    まさか今年の秋になり中止とは
    意外でした。

    本日、公害防止管理者受験のために
    名古屋までの往復キップ
    買ってきました。

    これで試験中止だと
    テンション下がりまくりです(´;ω;`)
    すでに15年分の過去問3往復してますし、、、

    県またぐ移動となりますが
    年1回試験受けにいくくらいは
    自分の中でオッケーです(・∀・)

    オリンピックやパラリンピック
    甲子園、音楽フェスも
    やってますしね、、、

    • miwa@管理人miwa@管理人 より:

      りゅうさん
      中止の決定をしたときは、8月の下旬で都内の感染者が1日3千とか4千人いた時でしたからね。
      月例の課題だったら各役員の先生の家に課題を送れば済む話なので、どうにか継続できている(それでも教室自体が閉鎖になっていたりで、コロナ以前に比べると課題を出してる人の数は減ってます)けど、昇格試験は役員の先生が一室に集まる&地方から上京するのが難しい、っていうのはわからなくもないです。
      公害防止管理者は名古屋なんですね。
      県はまたいでしまいますけど、でも試験会場がない県の人は他県に行かざるを得ないのですから、それは不要不急の外出ではないと思います。

  2. エビアン より:

    あらら、残念ですね

    各試験、会場確保には苦慮しているようで、何となく宅建士のサイトを見てみたら、変更情報が相次いでいます

    先週、FP検定を受けてきたのですが、通常使用されている大学ではなく、結婚式場で受験してきました

    いくら披露宴が少なくなっているとは言え、日曜日に結婚式場となると、改めてコロナ禍を実感しましたよ

    • miwa@管理人miwa@管理人 より:

      エビアンさん
      本当だ!宅建、会場変更が多いですね~。
      というよりホテルとか貸会議室系がめっちゃ多いのね。
      あとまだ会場が決まってない県もけっこうあるんですね。
      結婚式場で試験…。結婚式場も何かしら人を埋めないと死活問題なので、逆に試験会場として利用してもらえるのは式場側としてもありがたいかもしれませんよ。
      酒を飲んだり大騒ぎをする人はいないだろうから、感染リスクも低そうですしね。

  3. austin より:

    かなは、どうしても墨が続かないですよね。
    適度に墨をつけるのは仕方ないです。

    ただ、カスレから一気にボテッと墨を付けるのは流れが
    切れてしまうので、そうならないよう、墨を付けすぎたら、
    少しテッシュなどで穂先の墨をふき取るといい、と以前
    先生から教わりました。

    私の場合、加えてできるだけ速筆にならないように、と指導を受けました。

    速筆になると文字が流れてしまうため、線が単調になってしまうからです。

    例えば「し」という字でも途中で変化を付けたり、あえて横に流したり、と色々
    パターンがあるので、その辺の線の変化を研究するのも面白いと思います。

    その辺も含めて、「臨書」が一番かと思います。

    これからもmiwaさんの書を楽しみにしています。

    • miwa@管理人miwa@管理人 より:

      austinさん
      上級者でしたら、墨がきれいに続くのかな~~と思うけど、私のレベルだとティッシュで余分な墨を拭いて適度に誤魔化しつつ…になっちゃいますね。
      筆を動かす速度については、墨が掠れてきたらゆっくり動かすと
      (筆にたまってる)墨が下りてくるよ~とは言われます。
      そういう技術が使いこなせるようになると、さらに良い作品になるのかしら。

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