2023年4月の玄海の月例課題を5点提出しました~これが「玄海」の最後の課題提出です!

2023年3月号玄海(4月20日〆切)の課題を5点(楷書・随意・研究・細字・仮名)、4月号の聖筆の課題を3点(楷書・随意・実用細字)提出しました。

楷書課題:少許便有餘

少許にして便(すなわ)ち餘(あまり)有り

今回の難所は「便」の字の右払いですね。右払いがはみ出しそうになるので、どこで筆を開くか?そのタイミングが難しかったです。

また、「少」の字も左払いの書き出しの位置が高すぎると変なので、縦棒よりも若干下の方から書き出す必要がありました。

随意課題(曹全碑)

今月から、随意課題は「曹全碑」の臨書に取り組むことにしました(聖筆にも同じものを提出しています)
曹全碑をチョイスした理由は、毛筆書写技能検定1級の漢字臨書では隷書が良く出題されること、移行先の聖筆誌の段位試験(五段以上)では、楷書・行草体・隷書の三体の条幅が試験課題だからです。

2019年の研究課題で、曹全碑の臨書に一年間取り組んだとはいえ、久しぶりの隷書はやっぱりそれなりに難しいです。楷書を書いたあとだと筆法がうまく切り替えられない…。

研究課題(皇甫誕碑)

建邦肇徴郭隗

右の3文字がいずれも縦に長いので、縦のスペースの取り方が難しかったです。背勢気味で、右肩に上がるのが特徴ですね。あと横線のラインが割ときっちり揃っている印象があります。

細字課題

庭樹不知人去盡 春来還發舊時花

なんかこう、書写体がいくつか使われた手本でした。樹、発や旧にはこんな書写体もあるのか〜という感じですね(書写技能検定では見たことがない)

仮名課題(小島切)

御返

いに(尓)しへのな(奈)き(支)に(尓)な(那)か(可)るゞみづくき(支)はあとこそ(所)

そ(曽)でのうらに(尓)より(利)け(希)れ

3月号で準初段に昇級したため、段位の課題を書きます。
といっても今月は文量が少ないので、書くのに時間はかからなかったです。
高野切に比べると線が細いので、その繊細さをどう表現するかが難しいです。線が細いからといって細く書けばいいってもんではない。ただ細いだけだと弱弱しい感じになってしまう。
細さの中にもところどころに強さがあるので、その強さをどう表現するかで線の繊細さが際立つという感じなのかなと。

新しい競書誌での仮名課題は、臨書ではなく創作だそうですから(昇段試験の時に臨書課題が加わるのだとか。玄海社とは逆ですね)、小島切を書く機会は多分今後しばらくないと思います。
ですがたった2回とはいえ、高野切との難易度差を感じました。

ちなみにこの「小島切」、二玄社の法帖は絶版になっているらしく、先生はamazonかどっかで中古本を買ったそうです…。
(どうやら、マイナーな法帖は絶版になってしまうそうだ)

聖筆・楷書課題

「峯杪一點之内」(書譜)

今回は峯と杪が背が高くて書きづらかったです。ただ3文字目が「一」なので、字が入らないということはなかったかな。

聖筆・実用細字部(辞令)

聖筆誌の実用細字部は、半紙サイズに漢字仮名混じりで書くものが多いようです。今月のテーマは辞令です。昔のアニメとかに出てきそうな辞令だなーというのが第一印象です。

この課題、一番左には支部(教室)名と自分の姓号を書くんですが(課題だからね)、旦那がこれを見て「社長名は自分の名前を書くの?」と言ってきた。社長名ってアンタw

なお実用細字については、玄海の実用書部の級を引き継げないため、新規に10級からのリスタートとなります。

さて、玄海社の月例課題(2023年3月号)を提出するのは、今月が最後になります。

「月例誌が廃刊になるのに玄海の課題を出すの??」と思ったら、成績表と写真版を掲載した特別号を4・5・6月にそれぞれ発行するそうです。
だから本当の意味での廃刊は6月ということになりますね。

なお、月例誌の玄海は3月号をもって廃刊となりましたが、毎日書道展・伊勢神宮奉納書道展・東方書展は、当面は玄海社として出品するそうです。
おそらく会長が存命で、旧玄海社からの出品数が一定数あるうちは、玄海社として出品すると思われる。

コメント

  1. りゅう より:

    仮名課題 小島切は読めない(・・;)

    辞令うますぎない??
    プロかと思います←

    エネルギー管理士の受験申込が
    始まっています。

    電験も年2回実施になり
    過去問の使い回しがされ始めたようです。

    流石に毎回違う問題考えるのは
    しんどいのでしょうか

    みわさんの受験ブログ読みたいな〜(・∀・)

    計量士と公害もあれば
    なお、嬉しいです(*´∀`)

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      りゅうさん
      小島切は字形の癖があるので、隣に訳がないと私も7~8割くらいしか読めないですね~。
      辞令は今までの競書誌にはないタイプの課題だったので、ちょっと新鮮です。内容は実用的ですが、現代ではわざわざ毛筆では書かない気がします。

      電験はそういえばCBTも開始されるんでしたっけ。
      そうなるとますます過去問使いまわしの傾向は強くなると思います。

      受験するとは言ってない(笑)
      計量や公害に比べたらまだ電験の方がいいかなぁという気もするが
      (受験者が多い分、教材が充実している印象があるから)

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