先月末、約1ヶ月半の楷書基礎練習期間を経て、「月例課題」の練習に入りました。
その後の話です。
書道教室によって、使用している教材・競争誌は千差万別だと思いますが、私が通っている教室では、最初の2~3ヶ月は楷書基礎の練習をやり、その後は「玄海(競書誌)」の月例課題を1ヶ月かけて練習して提出する…というルーティンになっています。
月例課題は、楷書以外にも、随意課題や研究課題、条幅、細字、仮名、実用書と多岐に渡っているんですが、初心者のうちは楷書のみの提出です。
(というか今は楷書だけで手一杯だが)
「たかが楷書1枚でしょ?」と思われるかもしれませんが、たかが楷書1枚と侮ってはいけない。
規定の楷書課題は、師範・段位の人も、10級の初心者も、全員同じものを書く&月によって課題の難易度差が大きいので、特に私のような初心者にとっては、たかが楷書とはいえ地味に難しかったりするのだ(汗)
玄海・807号(7月号・8/20締切)の楷書規定課題「去來何依々(去來 何ぞ依依たる)」
*陶淵明の飲酒二十首(飲酒其四:栖栖失群鳥)の一文。
月例課題に取り組むにあたり、まずは先生が朱墨で半紙に手本を書いて下さいます。
というのは、冊子裏表紙にあるお手本は、字のサイズがやや小さいんですよね…。
上級者になると、冊子のお手本を直接見て書けるようになるんだろうけど、まだまだそんなレベルじゃないw
で、半紙の方の手本を見ながら書いてはみたものの…
漢字自体は画数が少ないので、形をとるのはそんなに難しくないのでしょうが、画数が少なくてシンプルだからこそ、小さなミスでもそこに目がいってしまうのです。
余白や字の大きさ、線と線との間隔、文字の配置のバランスがきちんととれていないと、上手に見えないわけです。
楷書だからこそ、尚更ごまかしがきかない(苦笑)
塩ラーメンやペペロンチーノの如く、シンプルなものほど誤魔化しがきかないのは、どこの世界でも共通する真理なのだろうか。
ところで、「來」の書き順って、横棒を書いた後は「人」「人」を書いてから縦棒を引くんですね。
横棒の後に縦棒を書いてから人・人って書いてたわwww
「何」も、旁の「可」の書き順は、横棒→口→はねぼう(亅)なのかーorz
書道を始めてからというものの、悲しいかな筆順を間違ったまま覚えている漢字がどれだけ多いかがよくわかります。
筆順はこれが唯一無二の絶対基準、というものではないのですが、筆順どおりに書いたほうが、無理なく整った字が書けるのは事実ですからね…。
ただ、あまりにも間違いが多いもんだから、うちの亭主が「あのさ、miwaって 本 当 に 漢検1級と準1級持ってるんだよね?」と揶揄してくる始末であるwww
多分コレは2週目に書いたもの↓
やっぱり「依」が何回書いてもうまく決まらないので、「依」だけを練習してみる。
硬筆で書くのはそんなに難しくないけど、毛筆になるとどうもうまく書けないのよ。
というのは、「依」の旁(衣)が横に広がってしまいやすいので、寸詰まりに見えてしまいがちだから。
コレは、にんべんをもう少し縦長に書く(左のハライを縦長にする)のと、「衣」の一番上の点をもう少し左寄りで書き始めると、まとまりがよくなるとのこと。
そして4週間の練習を経て、どうにか完成_(┐「ε:)_ バタッ
左・7/26に書いたものと、右・8/16に書いたものを比較してみる↓
※miwa注:その日に一番良く書けたものは、提出用として先生の手元にキープされているため、これは自分的に2番目によく書けていると思ったものを持って帰ってきたものです。
なので提出版はこれよりも若干マシな出来…のはず。
あまり変わり映えがないような気もするし、だけどちょっとよくなったかなーという気もするし…。
なんせ筆遣いがまだまだ不安定なためか、質のよい線を安定して書けない(出来不出来の差が結構ある)ので、なかなか「5文字ともよく書けた!バッチリ!」とはいかないのが初心者の困ったところである。
右半分の3文字が上手く書けたのに、依で失敗したり、逆に依が上手く書けているのに、何や來がイマイチだったり。
必ずといっていいほど、1~2文字はどっかでミスしているんだよなー。
なんかもう上手くかけた文字だけを切り貼りして提出したいわwww
ただ、絵画もそうだと思うけど、書道は書いたものが紙に残るので、上手く書けているかどうかが客観的且つパッとわかるところがいいですね。
また、じっくりと見てみると、どこがダメでどこがいいのかを検証しやすいというのもあるし。
自分の書いた作品を時系列で比較していくと、「おお、前よりも上手くなっているじゃないか!」という手ごたえがあるのも嬉しい。
(練習後に自分の書いた作品を写真に残しているのは、習ったことを復習するためでもあるけど、過去の自分と垂直比較をするためでもあります。)
ただ…いいところや上達度が客観的にわかりやすいのはいいけど、それと同時に、自分のダメなところ・出来ていないところもバレバレなのがちょっと悲しいorz
まぁ欠点は改善点、今後の伸び代。
だって自分の欠点がわからないと、どこをどうやって修正すればいいのかわからず、結果としてただ漫然と紙を浪費するだけになっちゃいますからね(苦笑)。
ちなみにこの月例課題の審査結果は、2か月後(10月号)に発表されるそうです。さてどうなることやら。
楷書基礎練習帖:前編/後編
10級:2017年8月|2017年9月 9級:2017年10月|2017年11月|2017年12月 8級:2018年1月|2018年2月 7級:2018年3月|2018年4月 6級:2018年5月|2018年6月 5級:2018年7月|2018年8月|2018年9月 4級:2018年10月|2018年11月 3級:2018年12月|2019年1月 2級:2019年2月|2019年3月 1級:2019年4月|2019年5月|2019年6月|2019年7月|2019年8月|2019年9月|2019年10月|2019年11月|2019年12月
コメント
1か月同じの練習するんですか~そりゃ上手くなりますね!オレは・・・続かなそう((+_+))
でも筆をもったら、あっという間に2時間経ってしまって、まだ練習したりない!という感じですよ。