2022年12月の月例課題を7点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅・実用書)提出しました。
楷書課題:風波阻中塗(陶淵明・飲酒二十首)
波の字は右はらいが一番下にくる感じで。阻はこざとへんの縦棒が一番下にくる。さんずいは2番目の点と3番目の点の入りの縦のラインが揃うように入れます。
随意課題:景行維賢 克念作聖(行書千字文)
今月は十七帖も張猛龍碑も手本が微妙だったため、先代会長手本の行書千字文を書くことにしました。
というか研究課題も米芾(草書)だし、しばらくは行書千字文でいいかもしんないw
※古典の臨書ではないので、「〇〇臨」じゃなくて「〇〇書」と書いてます。
3~4枚とっておいてある中で、今回提出したのは、実は第一週目に書いたやつなんですね。
後に書いたものの方が当然整ってはいるんだけど、作品としては実は最初に書いたものの方が、味があるということだそうです。
練習していくにつれて、綺麗には整っていくけど、味もなくなっていくのよねーと言われてしまったw
研究課題:無修月戸桂枝(米芾・中秋詩帖)
手本(原帖)を見ると、枝に点が打たれています。でも現代の「枝」には点がないので、どうしても点を忘れてしまいがちでした。
原帖を見ると、米芾は細かいテクニックが多用されていることがよくわかりますね。
細字課題
老松窗下風涼處 疎竹籬頭月落時
今月は楷書ですね。「涼」の字の「小」の部分は、縦棒が短くていい(私はどうしても長く書いてしまう癖がある)
仮名課題(高野切第三種)
つらゆき
おもひやる こしのしらねの しらねとも
ひとよもゆめの こえぬよそなき
「しらね」が2回出てくるので、今どこを書いてるのか見失いそうになりました。
ところで、うちの旦那氏も、1~2か月前から、仮名書道の練習を始めました。
私の通ってる教室は、仮名の月例課題に取り組む前に、梅雪かな練習帖上巻で、いろは仮名・変体仮名・連綿線など、仮名の筆法を一通り練習することになってます。
自分が仮名文字を書き始めてから「miwaよくそんな細い線が書けるね。仮名の月例課題、俺にはとても書ける気がしない」というのです。
確かに、仮名書道は、旦那の字の個性とは真逆で辛いかもしれないが、繊細な細い線を書く&行草で連綿線を綺麗に書くための養成ギブスだと思って取り組んでください。
条幅課題
欝紆陟高 出没望平原 古木鳴寒鳥 空山啼夜猿
今月は久しぶりに行書手本をチョイスしました。
あんまり深い意味はないですけど…。
ただ草書に比べると、画数が多い分、あまり工夫しなくても紙面が締まりやすいため、行草・草書に比べると書きやすいです。
実用書課題(年賀状)
草書体を交えた年賀状ですね。
今年の年賀状はコレを利用すればよかったかなぁ。
文面的には来年にも使えそうなので、来年は私の筆文字+写真にしようかしら(もう来年の話してるw)
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来年1月にある、日本刻字展の出品作品は無事完成。
年末に浅草の宝研堂へ納品しに行きます。
それが終わったら、東方書展と毎日書道展(漢字部Ⅰ類)に向けての作品制作が、もうそろそろボチボチ始まります。
あと毎日書道展(刻字部)の書稿も、そろそろ書き始めたほうがよいのかな。
実際に彫りを始めるのは、漢字部Ⅰ類の出品後になりますけどね。
彫りたい字は決めているんだけど、字典からの集字とかはまだ全然やってないんだ。
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