私の体感としては、内輪の師範資格や段位よりも、日展・毎日展・読売展・産経展などの大型の公募展での入選・入賞実績や、会員・同人資格の方が、書道の実力を証明するものであり、書家としてのキャリアに箔がつく、という側面があるように感じます。
でも正直言うと、毎日展は1作品を出品するのにかかる経費が結構バカにならないです。紙、墨、出品料、先生へのお礼代など、1作品が入選すると数万円が飛んでいきます(泣)これはマジです。書道展は学生の出品料は安いのですが、一般の部になると桁違いにお金が飛んでいきます。(余談だが私が資格マニアを半分休止状態になってしまってるのは、これまで資格に使ってたお金と勉強時間が書道に吸い取られているから、というのもある)
幸か不幸か、私はまだ入選がやっとレベルなので、出費が数万円で済んでいるのですが、入賞レベルになると、おそらく10万円は飛ぶと思われる(遠い目)
これは多分、毎日展に限った話ではなく、大型の公募展は大なり小なり似たようなものだと思います。また、上を目指せば目指そうとするほど、お金の問題が付きまとうのは、文化系・スポーツ系の習い事あるあるともいえます。
でも、毛筆書写技能検定4級~1級合格までに要した費用の合計と、R5年度の毎日展にかかった経費(漢字部Ⅰ類+刻字部)を比較すると、正直言って前者の方がずっと安かったです。
なので、書道の上達のために余計なお金をかけられない(かけたくない)、できるだけ安く書道師範(相当)資格が欲しい人、公募展とか別にそういうのは興味はないけどそこそこきれいな字を書けるようになりたい人にとっては、書写技能検定は経済的に手ごろな試験だと言えるでしょう。
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