今日帰宅したら、3月6日に受験した年金アドバイザー2級の結果が届いていました。
点数はさて何点?
昨年落ちてしまったので、今年こそは絶対に合格したい!…なのに試験前々日に風邪をひいてしまい、布団の中で勉強するハメになった年アド2級。
さらに完全記述式のため、結果が来るまで模範解答が公表されず、結果通知まで約2カ月弱ほど待たされるというじれったい年アド2級。
結果は、無事合格しました!!昨年のリベンジをしました!
席次と点数は何点だったのでしょうか?
全体順位は上位5%に入ったものの…
点数は67点、全体席次は136位。
点数はまぁこんなもんでしょ、という感じです。
昨年のように、大きく足を引っ張った分野というのはなくて、どの大問も平均点以上がとれていました。(実際、ところどころ空欄だらけだった昨年と違って、解答欄は全て埋められたので、昨年よりは点数はいいだろうと思っていた)
でも細かいところをポロポロと落としているみたいです…。
老齢基礎年金の繰り下げ率は見事に引っかかり(相談者が昭和16年4月2日以前生まれの人ってのを見落としてた)、共済年金と遺族年金は問題文を深読みをしすぎて計算ミスをしてしまいました。
知識が中途半端だと変な深読みをして墓穴を掘るということですね。わかります。
それにしても、全体受験者数が2597人で、合格者が534人、平均点が39.53点、合格率が20.56%と全体的に数字が結構低いですね~(昨年の合格率は23.02%)
それでも上には135人もいるんだ…。私もまだまだ修行が足りませんね。
ところで、2級の試験は、アンケート欄に「社会保険労務士資格の有無」を問う項目があるんですが、実際合格者のうち何割くらいが社労士持ちなんでしょうか?
2級合格のコツ~計算問題と要件記述練習
2級は社労士試験に受かっているからといってノー勉で受験すると間違いなく落ちます(ソースは自分w)
試験全体で見れば社会保険労務士試験の方がずっとキツいんですが、科目ごとに見ると社労士試験の国民年金・厚生年金と年金アドバイザー2級では出題形式が違うので、社労士試験の知識(または年金アドバイザー3級)をベースに、新たに年アド2級の出題傾向に沿った勉強をする必要があります。
社労士合格者の場合…共済年金・確定拠出年金・年金定期便・退職手当等、社労士試験ではあまり出題されない論点を強化すれば、合格点をとるのは決して難しくないです。
あとは個別の計算問題と支給要件を正確に書けるよう、問題演習をすれば十分合格点がとれるでしょう。
そうでない方の場合は、まずは3級から取得するほうが無難です。
3級の択一問題が解けない人に2級の記述問題は絶対ムリです。解けません。
ただ、2級は3級の応用問題で出題される問題を記述式に置き換えたようなもので、2級で出題される論点と3級で出題される論点自体はさほど差がありません。
つまり、「3級の応用問題の計算問題を選択肢を見ずにピンポイントで正解できる」「3級の択一問題で誤りの選択肢を正しく指摘できる」ようになればいいとも言えます。
ぶっちゃけ、2級を取るのは社労士合格後でもいいと思います。
社労士試験では年アド2級並の計算力・要件記述力までは要求されませんし、退職手当や年金相談実務に関する問題は出題されないからです。
なので、社労士合格発表後にブラッシュアップとして受験するのがいいのかなと。
目標が社労士試験合格ならば、3級は基礎固めにオススメですが、2級合格ラインに到達するまでの勉強をする暇があるなら、3級合格後は社労士試験対策に専念した方がいいと思います。
年金計算のコツ
年金額の計算で重要なことは、
①被保険者期間(月数)のカウントを間違えない!
②被保険者の性別と生年月日を確認する!
2級の場合は受験対策シリーズは発売されていないのですが、「年金相談の実務」か3級の「受験対策シリーズ」を参考書代わりに持っておくといいでしょう。
過去問だけに頼ると、どうしても知識に穴ができてしまいます。
・老齢基礎年金
とにかく被保険者月数を間違えないこと。
保険料の免除と年金額への反映~平成21年3月までの期間と平成21年4月以降では割合が異なっているので注意。
繰下げ・繰上げ受給の増額率・減額率を間違えないこと。
・老齢厚生年金
被保険者の生年月日と性別に注意。
厚生年金の被保険者期間が44年ある場合長期加入の特例に該当する
配偶者加給年金は、配偶者の厚生年金被保険者期間を見落とさないこと(被保険者期間が240月以上あると加給年金は加算されない)
端数処理のタイミングを間違えないこと
・在職老齢年金(60歳代前半)
基本月額と総報酬月額相当額の合計が28万円以下⇒全額支給
総報酬月額相当額が46万円以下且つ基本月額が28万円以下 ⇒(総報酬月額相当額+基本月額-28万円)÷2
試験対策ではこの2つを覚えておけば十分。ていうかそもそも基本月額が28万円を超える人は実際にはそれほど多くない…。
総報酬月額相当額=その月の標準報酬月額+その月以前1年間の標準賞与額の総額÷12
基本月額=老齢厚生年金額(基金代行部分を含み、加給年金を除く)÷12
※標準賞与額を間違えやすいので注意。試験でもここをよく引っ掛けてくる。
・高年齢雇用継続給付
60歳以上65歳未満の各月の賃金が60歳時点の賃金の61%以下に低下した場合 ⇒各月の賃金の15%相当額
60歳時点の賃金の61%超75%未満に低下した場合 ⇒低下率に応じて、各月の賃金の15%相当額未満の額
在職老齢年金との併給調整に注意。
・障害基礎年金
【1級】786,500円×1.25+子の加算
※平成25年10月より778,500円×1.25+子の加算額
【2級】786,500円+子の加算
※平成25年10月より778,500円+子の加算額
・障害厚生年金
認定要件は障害基礎年金と同じ。報酬比例額の計算方法は老齢厚生年金と同じ。
1級:(報酬比例の年金額) × 1.25(+配偶者加給年金)
2級:(報酬比例の年金額)(+配偶者加給年金)
*被保険者期間が300月に満たない場合は「みなし300月」で計算する。
・遺族基礎年金
(1)子のある妻 (2)子に支給
786,500円+子の加算
※平成25年10月より778,500円+子の加算
・遺族厚生年金
(報酬比例の年金額)×3/4
平成19年4月1日からは、自分自身が納めた保険料を年金額に反映させるため、65歳以上で遺族厚生年金と老齢厚生年金を受ける権利がある方は、老齢厚生年金は全額支給となり、遺族厚生年金は老齢厚生年金に相当する額の支給が停止となる
平成19年4月1日前に遺族厚生年金を受ける権利を有し、かつ、同日においてすでに65歳以上の方は、平成19年4月1日前と同様に、次の①から③のうち、いずれかの組合せを選択する
「①遺族厚生年金+老齢基礎年金」「②老齢厚生年金+老齢基礎年金」「③遺族厚生年金×2/3+老齢厚生年金×1/2」
・退職所得の金額計算
(収入金額(源泉徴収される前の金額)-退職所得控除額)×1/2=退職所得の金額
*退職所得控除額
20年以下 40万円×勤続年数 (80万円に満たない場合には、80万円)
20年超 800万円+70万円×(勤続年数-20年)
勤続年数の端数は切り上げる
使用したテキスト
銀行業務検定試験 年金アドバイザー2級問題解説集〈2011年3月受験用〉
年金相談の実務〈2010年度版〉
取得にかかった費用
受験料5,250円+テキスト代2,835円+2,415円=10,500円
(昨年も受験しているので、トータルでは10,500円+5,250円+2,835円=18,585円)
※金融関係と資格マニアの方はご存知でしょうが、銀行業務検定の年金アドバイザーは4級・3級・2級の3段階あって、2級が最上位です。
<試験概要>
・年金専担者等を対象に、年金・公的保険に関する顧客相談や内部研修・指導に応じるための実践的・専門的知識について、その習得程度を測定します。(銀行業務検定協会 より引用)
・試験日:3月
・実施時間:13:30 ~ 16:30 (午後) 180分 試験開始後60分間,終了前10分間は退席禁止
・受験料:5,250円 (税込)
・出題形式・試験内容:記述式10題(各10点)
社会保険制度の概要・沿革/公的年金制度の仕組み/年金給付と支給要件・年金額計算/企業年金・個人年金の仕組み/雇用・医療・介護保険制度/年金・退職一時金の税金/年金相談とその対応の仕方 その他
・合格基準:満点の60%以上(試験委員会にて最終決定)
コメント
こんにちは(^^)/
いつもこのサイトで元気をもらっています。
元気100倍、いえ元気1000倍ぐらいになります。
<祝>年金アドバイザー2級検定合格おめでとうございます。
最上級の2級すばらしいです。
又、全体 席次が 136/2597で優秀ですね
!!(^^)!! !!(^^)!! !!(^^)!! !!(^^)!! !!(^^)!!
連続により、高度試験合格おめでとうございます。
祝賀会をこの場にて開催させていただきます。
たまには息抜きしてください。
それからリンクありがとうございました。
私もリンクしておきました。
今後もよろしくお願いします。
こんにちは
そこぢから資格・健康/ダイエット発想塾
フリーページの未来に輝くお友達とブックマーク
にリンクしました。
ありがとうございました。
>miyabiさん
祝賀会の開催ありがとうございますw
年アド2級は、昨年はナメてかかっていたので、今年はちゃんと合格できてホッとしているところです。いくら難しいとはいえ、社労士持ちで2年連続落ちるとさすがに恥ずかしいので…。
あと、実は試験と試験の合間で結構息抜きはしてるんですよ。
毎週土曜日はジムで気功や太極拳をやったり、ミュージカルを観に行ったりと。あまりご心配なさらなくても大丈夫です。こうしてブログを書ける余裕があるうちは…。