2024年6月の月例課題をMAX9点(楷書・随意・実用細字・仮名・ペン字規定・ペン字随意・ペン字葉書・条幅・条幅創作)提出しました。
楷書課題「詩賦小道壮夫」書譜
詩賦は小道にして、壮夫は
私比では結構太めに頑張って書いた方かもしれないw
入りのところでしっかり筆を食い込ませるとか、縦線を太めにするといったところですね。
随意課題「或居隴西或家」曹全碑
今回は曹全碑のほうを提出しました。
或が2個あるのでこの書き分けがポイントになりますね。
実用細字部(若山牧水の歌)
「なびき寄る 雲のすがたのやはらかき けふ富士が嶺の 夕まぐれかな」
若山牧水の歌です。いつもは落款部分には支部名とフルネームを書くのだけど、今回は雅号書です。
ただ仮名ではなく細字課題なので、かな文字のような表現ではなく、あくまで細字的な表現が求められます。
仮名課題(源実朝の歌)
「いにしへを 忍ぶとなしに 古里の ゆふべの雨に 匂ふ橘」
自分比では太く書いたつもりだけど、なんか細い字になってしまったかな~
ペン字課題
「聖人の説を操りて之を力行す」
「水すまし 流れにむかひ逆のぼる 汝がいきほひよ かすかなれども」(斎藤茂吉歌)
私としては「力」の字がいつもバランスがとりにくいな~と思いますね。左払いの長さでいつも迷っちゃいます。
条幅課題・条幅創作課題
通常の条幅課題は集字聖教序の臨書、今月から先生の勧めで条幅創作課題も提出することになりました。
そう、ここの競書誌は、条幅は一人2点出せるんです。なのでMAXで9点出品できるんですね。
創作課題は、毎月規定のお題(漢字5字・漢字14字・和歌のどれか)を、手本なしで自分で書く(書体字典から集字して書く)という課題です。毛筆書写技能検定1級の条幅課題と似たタイプの課題です。
毛筆1級の時は、漢字14字一択だったのですが(だって仮名条幅も近代詩文も漢字5字も書いたことなかったので)、せっかくだから漢字5字条幅も書けるようになりたいなと思いまして、今回は漢字5字をチョイスしました。
ていうか「疾風に勁草を知る」って、これ2022年の毎日展の刻字で作った字句ですね↓
6月号の写真版
評:細線を中心に表現、すっきりとして佳。
さて、毎日書道展の審査結果が出たそうです。本当は結果通知が郵送で来るのですが、先生経由で一足先に入選の連絡がありました。拙作は東京都美術館にて作品が掲示される予定です。
コメント
こんばんは 30’s資格論の頃から拝見していますが、他の人が簡単に真似できないことにも取り組んでいらっしゃるのは、すごいなと思います
書道のことは全く分からないのですが、質問です
曹全碑で提出された作品について「或が2個あるのでこの書き分けがポイント」とおっしゃっていますが、同じ文字をあえて違うように書くものなのですか?
カツ丼大盛さん
>或が2個あるのでこの書き分けがポイント
書道の作品を作る時は、同じ漢字(部首や旁も含めて)があるときは、片方は行書、もう片方は草書にするなど、何かしらの変化をつけることが多いですね。
ちなみにこの曹全碑は臨書(原帖を見たままに書く)なのだけど、原帖のほうも、右払いの長さや口の字の大きさ、点の位置などが微妙に違っていますので、そういう違いをきちんと再現するようにしました。
へえぇ、勉強になります ありがとうございます