先に答えを言うと、自分の好きなもの・興味のある分野に関する資格か、仕事で関わりのある分野(自分の仕事で知識が活かせる)のどちらかから取り組むと、挫折する確率を減らすことができます。
私は現在でこそ資格マニアで178個ほどの資格・検定試験に合格していますが、大学卒業の時点で持っていた資格(就職活動の履歴書に書いていた資格)は、英検準2級・漢検3級・普通自動車運転免許の3つだけでした。今日日大学生だったらもっとたくさん資格を持ってるだろうなぁ(遠い目)
でも26歳の時、突如「そうだ、資格を取ろう」と思い立ちました。京都かよ(笑)
そこで目指したのが、社会保険労務士だったんですね。
よく考えたら「お前それはいくらなんでも無茶だろ」と思うんですが、それでも約2年間、挫折しないでどうにか勉強を頑張れた理由の一つは、社会保険や労働法などに関する知識は、何だかんだ言って「仕事で関わりのある分野(仕事で直接役に立つ知識)」であり、自分にとって「興味のある分野」でもあったからだと思います。
社労士試験を受ける1~2年前、仕事をやめて無職だった期間があるのですが、その時に社会保険事務所(当時)で国民年金の手続きをしたり、健保の任意継続の手続きをしたり、ハローワークに通って失業保険をもらっていた時期がありました。
そこで、「年金や労災保険、雇用保険、健康保険に関する知識はどこの会社に入社しても必要な知識だから汎用性がある。せっかくだからきちんと勉強してみようじゃないか(そうすれば総務事務や人事事務の仕事もできるだろう)」と思ったんです。
また、社労士試験の合間に、日商簿記3級の勉強をやってみた時期がありました。
社会人としてはせめて3級くらいの簿記の知識があったほうがいいだろう、くらいの軽い動機で取り組んでみたものの、残念ながらこの時は2点足りなくて落ちてしまいました。
「うーん、簿記はしばらくいいか。社労士試験に合格するまでは社労士試験に専念しよう」って感じで、一度はそこでやめてしまったのです。
でも、転職先で経理関係の仕事をするようになってからは、「やっぱり簿記や会計の知識があったらいいな(単に財務会計系のシステムの使い方を覚えるだけじゃなくて、ベースとなる簿記がわかったうえで操作を覚える方が応用が効くだろう)」と感じる場面が結構あったので、どうせ勉強するなら日商簿記2級までは頑張って取ってみようと思い、簿記の勉強を再開したのでした。
※miwa注:この時点での目標は日商簿記2級でした。1級を目指すようになったのは2級に合格した後の話です。
逆に、いくらお金になるとか、独立開業が可能な資格などと言われても、自分にとって興味関心が持てない分野、嫌いな分野、苦手な分野の勉強は、なかなか思うように進められず、挫折してしまう確率が少し高いように思います。
私も、社労士試験合格後、「行政書士」の勉強していた時期がありました。
でも、2024年現在、未だに合格できていません。
正確にいうと、2012年に5度目の不合格となって以来、勉強をずっと休止していますが、現時点では再開の予定もありません。
行政書士は、「社会保険労務士とダブルライセンスで持っていたら便利そうだな」という動機で勉強を始めたのですが、実際に勉強してみると、行政書士としての仕事内容と勉強内容が直接的にリンクしていないというか、勉強内容から仕事内容の連想がしづらいと感じました。
また、私自身、中学・高校時代、公民分野の社会科目があまり好きではなかったことを思い出してしまい、勉強していてもあまり楽しくないなという思いがどうしても拭えなかったんですね。
(むしろ勉強するたびに中学時代のトラウマを思い出してしまい、正直とても苦しかったです。)
もう少し掘り下げた勉強ができれば、また違う結果になったかもしれませんが、その領域に到達する前に挫折してしまった(苦笑)
行政書士試験を勉強していた当時と現在では、仕事(会社)も違うし、勉強に使える時間もだいぶ変わってしまったので、今後行政書士試験の勉強を再開するかどうかは、何か特別に行政書士資格が欲しいと思う具体的な理由と動機がない限り、再開することはないと思います。
もちろん「最初はそれほど興味がなかったけど、勉強してみたら案外面白かった。勉強して良かった」という資格・検定もあります。
自分にとっては、危険物取扱者や消防設備士、電気工事士、漢検準1級・1級などがこれに当たります。
逆に、好きなジャンルや興味のあるジャンルの資格の勉強をしてみたけど、やってみたら思っていたのと違っていた…で、残念ながら挫折してしまった資格もあります。
私にとっては、医療事務(診療報酬請求事務能力試験)がこれにあたります。
このように、最初に思い描いていたイメージ通りにはいかない時もありますが、確率的にいえば、好きなジャンル・得意なジャンルの勉強の方が、挫折せずに勉強を継続できるのは間違いないです。そう言う意味では、最初に取り組む資格は、好きなジャンルや得意ジャンル、仕事に直接活かせる資格という観点から選ぶのがいいと思うのです。
コメント
おはようございます。
私の場合は、大学時代に『実用英語技能検定準2級』を取得したのが最初でした。
>2012年に5度目の不合格となって以来、勉強をずっと休止していますが、
現時点では再開の予定もありません。
これにはビックリです。miwaさんは、一発で合格するイメージがありましたので。
「最初はそれほど興味がなかったけど、勉強してみたら案外面白かった。
勉強して良かった」という資格・検定もあります。
確かにこのような資格はあるかも知れませんね。
>好きなジャンルや興味のあるジャンルの資格の勉強をしてみたけど、
やってみたら思っていたのと違っていた…で、
残念ながら挫折してしまった資格もあります。
挫折と書かれておりますが、まだ救われているかも知れません。
と言いますのは、私の場合は、試験の廃止または休止、
試験自体は実施されるものの、クレジットカード決済のみ、
などの影響に受けたくても受けられなかった試験が
多々存在するからです。
特に、試験の廃止はきついですね。
追伸:
私は先週、CBT試験にて『情報セキュリティマネジメント』を
受験してきました。結果は後25点の不足でした。
ペーパーテストの時代よりは、点数が伸びましたが、
この後25点をどう克服するか、頭を悩ませています。
MTさん
私の資格はじめは小学校4年生の時の英検5級でした(多分かなり昔にblogでも書いたことがある)
行政書士はまたチャレンジしてもいいかなぁと思うことはあるんですが、今の生活では時間がどうしても取れないので結局そのままになっちゃっています。
転職もしましたし、書道と武術もあるので、行政書士試験を受けていた当時と今では生活が変わってしまった以上は、趣味的な理由で難関試験を受けるのは難しいかなぁという感じです。
試験の廃止は、私としては、BATICが終了してしまったのがちょっと心残りですね。
情報セキュリティマネジメント試験は今はCBTで受験できるんですよね。
あと25点というのがどの程度に勉強が必要なのか…ちょっと悩みどころでしょうか。
どこがネックで点数が伸び悩んでいるのかにもよるでしょうけども。