試験が終わった後に回答速報が出る試験であれば、自己採点はしないよりはしたほうがいいです。
でも、2日間にわたって行われる試験であれば、1日目が終わった後に自己採点をするのはお勧めしない(2日目の試験が終わった後にやったほうがいい)、という話です。多分これは入試でも資格試験でも共通する点だと思います。
今更回答は変えられないのでしてもしなくても変わらないとか、結果が出るまでのお楽しみ…という意見も間違ってないですが、私は回答速報の出る試験ならば、できれば採点はしたほうがいいかなと思っています。
というのは、仮に不合格に終わってしまった場合、次の試験に向けての計画が立てられなくなるからです。
惜しくも不合格だったのか、それとも合格ラインに遠く及ばない点数で不合格だったのか。
明らかに何か穴になっている箇所や弱点があるのか、全体的に力不足だったのか。
何が足りなくて不合格になったのか、それによって次の試験に向けてやるべきことや改善点も変わってくるはずです。
また、試験の記憶が鮮明なうちに間違っていた箇所を知る・復習をする方が、学習の効率が良いというのもあります。
ただ単に「落ちました、次頑張ります」で済ませてしまうと、頑張りどころを間違えてしまうというか、結局同じ過ちを繰り返してしまいやすいのかな、と思うんです。
でも自己採点といっても、例えば2日間にわたって行われる試験だったり、試験科目ごとに回答用紙を回収される試験もあります。
そのような試験では、試験実施中でも、すでに終わった科目の解答速報が早々に出ていることがあります。
でも、仮に速報が出ていたとしても、解答速報を見るのは試験が全部終わってからにした方がよいと思います。というか試験が続いている間は見ない方がいい。
というのは、試験中に速報を見て、その時点で不合格濃厚とか思ったより点数が取れてないのがわかってしまったら、その後の試験勉強に対するモチベーションと緊張感が切れてしまうからです。
また途中経過で合格ラインをクリアできていたとしても、まだまだ試験は続いているわけですから、油断につながりかねません。
なんでそう思うようになったのかというと、これは少し昔の話ですが、2010年に保育士試験を受験した時のことです。
筆記試験1日目がおわった後に解答速報を見て、5科目(社会福祉/児童福祉/発達心理学/精神保健/小児保健)とも合格ラインをクリアできてることがわかったんですね。
でも当時の保育士試験の鬼門は、1日目じゃなくて2日目の「小児栄養」と「養護原理」でした。
(※筆記試験対策に1か月少々しか時間をかけられなかったため、情報収集が追い付いていなかった)
結果的にはどちらもギリギリ合格点はクリアできたものの、2日目の本番中は「これはヤバい…落ちたかもしれない…」と冷や汗タラタラでした。
自己採点で「1日目は無事全部クリアできた。これなら2日目の科目もまぁ大丈夫だろう」と油断が生まれたことで、前日にやるべきだった勉強のツメが甘くなってしまった部分もあったと思います。
合格にしろ不合格にしろ、試験の途中で解答速報を見てしまうことで、試験に対する緊張感が途切れてしまうリスクがあるということです。
結果的に合格できればいいですけど、油断したことが原因で「惜しくもあと1問で不合格」みたいな状況になったらやっぱり悔しいじゃないですか。
コメント
おはようございます。仰る通りですね。
miwaさんは、『保育士試験』の例を取り上げていらっしゃいますが、
『中小企業診断士試験(1次試験)』においても同様のことが言えますね。
最近は、1日目の4科目よりも、2つ目の3科目(特に午前中の2科目)において、
合格点を取りにくい、という話を聞いていますので。
実は、昨年の11月に22年ぶりに、『歴史能力検定』を受験しました。
といっても、『準3級日本史』ですけどね。
昨日、結果通知が届き、自己採点通り合格していました。
『総合旅行業務取扱管理者試験』や『観光検定』の勉強をしていますと、
上記の点が盲点になることが分かったためです。
ちなみに、『歴史能力検定 全級問題集』には、
驚くべき指示が掲載されています。
MTさん
保育士試験は今では科目名が変わっていたり、時間割も変わっていますが、当時は2日目に地雷があったという感じでした。
診断士もおそらく7科目のうち2〜3科目に地雷が埋まってる感じなんじゃないでしょうか。
歴史検定ですか!
確かに、観光資源では歴史的な経緯のあるスポットって結構多いですもんね。
歴史検定2級(日本史)に合格すると、通訳案内士の一次試験(歴史)の科目免除ができますし、そういう意味では興味はあります。