とりわけ忙しい社会人は、試験範囲の全てを勉強することは物理的にほとんど不可能です。
出題可能性の低い論点は捨てて、出題可能性の高い論点や、配点の高い論点を中心に勉強するのは試験対策のセオリーです。
ただ、私の経験上、苦手な問題を安易に捨てる・苦手分野の克服ができていないうちは、準難関レベル以上(※合格率20%以下が目安)の試験の合格は正直厳しいのではないかと思っています。
もちろん、苦手にしている分野が、殆ど試験には出ないマイナー論点(※市販の過去問に収録されていないとか、殆ど出題実績のない論点)ならば、苦手分野は潔く捨てて他で勝負する戦略もいいでしょう。むしろそうしたほうがいいくらいです。
でも自分が苦手と感じている分野が、試験によく出る頻出論点であったり、得点のウエイトが高い分野であれば、苦しくてもそこは踏ん張りどころだと思います。
特に、
・ほぼ毎回確実に出題されている問題
・出来たら確実に得点源になる問題
・他の合格者は大抵解ける問題(正解率が50%以上)
・同じ試験で何度も不合格になっている(あと1~2問足らずで不合格になっている)
・合格基準点が高い(7割以上の得点を要求される)
・合格率が20%以下の準難関・難関試験
このような条件に当てはまる場合は、「自分は苦手・嫌い」という理由だけで、真っ先に切り捨ててしまうのは勿体ない。得点源とまでは行かなくても、足を引っ張らない程度の克服は必要でしょう。
試験で思うように成果がついてこない理由の一つに、「できない問題」をできないまま放置していること(本試験までに克服しきれていないこと)、が挙げられます。
出来る問題は、目をつぶってでも出来るわっていうくらい落とし込むことも大事だけど、出来ない問題や苦手な問題の克服も同じくらい大事だと思います。
コメント
おはようございます。
今回の記事は、いずれ役に立つと思いますので、
参考にさせていただきます。
ただ、私の場合は、現時点で難関レベルどころか、
準難関レベルにすら、実力が達していないと思っています。
と言いますのは、各種資格試験の合格率が「20%以上30%未満」の資格に
落ち続けていることが多いですから。
MTさん
難関試験の合格を目指すのは、ある意味、自分の中の限界の壁を超えることだと思ってます。
スケート選手が新しいジャンプを覚えるとか、陸上選手がタイムを縮めるとか、その系統の努力が必要なんじゃないでしょうか。