全経電卓計算能力検定(1級・段位)練習法

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全経電卓検定の練習内容等をまとめました。
※なお、記事のタイトルは1級・段位練習法ですが、2級・3級・4級も必要な電卓スキル・出題形式は殆ど変わらないです。

電卓能力検定1級・段位受験メモ

使用教材
・平成29年度版電卓計算能力検定試験練習問題集 段位
・平成29年度版電卓計算能力検定試験練習問題集 1級
・平成29年度版電卓計算能力検定試験伝票算問題 段位
・平成29年度版電卓計算能力検定試験伝票算問題 1級

※電卓は日商簿記1級受験時と同じものを使用。
教材は「全経協会教材販売サイト」にて購入

勉強時間 約2週間 10時間程度
※日商簿記1級との並行学習
管理人のスペック…2015年計算実務能力検定1級合格、イータイピング・マスター1級合格

取得に要した費用
段位受験料 2,900円
1級受験料 1,900円
テキスト・問題集:864円+756円+378 円+324 円
合計:7,122円

試験データ

試験日:5月/7月/10月/12月/2月 ※いずれも土曜日実施
受験料:段位2,900円、1級1,900円
試験時間:1級・3級 13時00分~
段位・2級・4級 14時20分~
乗算・除算・見取算・複合算・伝票算ともに各種目10分
※4級は伝票算なし。
合格基準:1級~4級は各種目とも得点70点以上(1種目100点満点)
段位は1種目200点を満点とし、各段位を次の総得点により定める。ただし、各種目の得点は100 点以上とする。
初段500点以上、二段550点以上、三段600点以上、四段650点以上、五段700点以上、六段750点以上、七段800点以上、八段850点以上、 九段900点以上、十段950点以上、名人1000点(満点)
合格発表:試験日から1週間後にインターネット上のマイページで閲覧できる。
(ただし段位については 試験日から1か月以内とする。※試験場の学生・生徒の場合、各受付校で発表する。)

練習法…全体的な流れ

最初のうちは、時間は気にせず、問題を全て解くこと・正解できるようになるまで練習する、問題を解く順番のルーティンを決めて、そのとおりに打つ練習をしました。

問題の解き方を覚えたら、10分ごとにタイマーをセットし、10分以内に問題を解く練習をします。

あと、端数処理指示が問題ごとに異なるため、問題を解く前に、必ず問題用紙上部に書いてある端数処理指示に目を通してから、電卓のセレクターを設定するようにしました。

ちなみに、電卓の機能を使いこなせていないうちは、まずは電卓の機能をインプットするところから始めます。

○問題を解く上で必要な技能
※電卓メーカーによって微妙に仕様が違うので、それぞれのメーカーのHPで確認してください。

管理人はCASIOの実務電卓を使ってます↓

・メモリーキー(M+ M- MC MR)
・GT(グランドトータル)
・サインチェンジ(+/-)
・定数計算
・ラウンドセレクター(F・CUT・UP・5/4)
・小数点セレクター
・AC(オールクリア)とC(クリア)の使い分け

各電卓の詳細はこちらを参照↓
CASIO

各問題の出題形式&練習法

①乗算・除算

乗算はかけ算、除算は割り算の問題です。
どちらも、5問ごとに小計・10問ごとに合計を求め、それぞれ(No.1~5、No.6~10、No.1~10、No.11~No.15、No.16~No.20、No.11~No.20)の構成比率を求める問題が出題されます。

★端数処理

・ラウンドセレクターはいずれも「5/4(四捨五入)」にセットする。
・小数点セレクターは、
無名数の場合は「5(小数点第5位)」
※小数点セレクターが4までしかない場合は、セレクターは使用しない。
名数の場合は「0」
構成比率を計算するときは「2」にセットする。

※無名数 数字の頭に記号がついていないもの
名数 数字の頭に記号($、¢、¥)がついているもの
帯小数 1より大きい小数(例:1.23)
小数 1より小さい小数(例:0.123)

合計値の出し方は、メモリーキーを使うか、GTキーを使うか、どちらかで出します。
(管理人はGTキーを使っていました)

GTの方がラクなんですが、途中で「AC」を押してしまうと、それまでの計算結果のメモリも消えてしまうので注意が必要です。

なので、「前の計算結果や誤りをACで消す」ことがないように(計算を間違えたときは「C」を押す、数字のうち間違いは桁下げを使う)、GTで合計値を正しく計算できるように練習しました。

No.1~No.5の構成比率の計算方法(例)
構成比率問題を解くポイントは、「セレクターの設定」「定数計算」「%」です。

・まずは、ラウンドセレクターを「5/4(四捨五入)」、小数点セレクターを「2」にセットする。

・この画像の例でいうと、(No.1~5の)小計「131,110,606,771」を入力して、「÷」を2回押す定数計算モードにする…電卓の液晶の左上のところに「K」と表示されます。)
→No.1の回答「28,560,363,720」を入力し、「%」キーを押すと、No.1の構成比率「21.78%」が出ます。

・以後続けて、No.2の答え「4,444,063,726」を入力→「%」→「3.39%」→No.3の回答「50,042,847,400」入力→「%」→「38.17%」と、No1~No.5までの構成比率が出せます。

なお、セレクターを「2」にセットしている場合、「%」じゃなくて「=」キーを押してしまうと、問題の指示通りの端数処理ができなくなってしまうので注意が必要です。

②見取算

足し算・引き算を筆算の形にしたものです。

15行の数字を順番に加算(減算)します。
なお、全経の電卓検定試験では、小計や構成比率の問題は出題されません。
端数処理指示は特にありません。

基本的には、4級~段位のいずれの級でも、解き方は同じです。
違うのは出題される数字の桁数の違いだけです。

③複合算

(○+○)×(○+○)、○×○ー○×○、(○-○)÷(○+○)といった、加減乗除の混じった問題が20問(段位では40問)出題されます。
+-×÷の4つの記号のうち、3つの記号が混じった問題が出るってことですね。
※日電検の電卓技能検定では、複合算の問題は出題されません。


※excelで数字や記号を打ち込むのが面倒だったので、使っていた問題集から引用しました。(答えの字が乱れているのは時間に追わているからです。悪しからず。)

○端数処理は1題の解答について行うのでなく,1計算ごとに行う。
ここでいう「1計算ごと」というのは、計算の過程で端数処理を行いながら計算するという意味です。
その端数処理も、「段位・1級は小数第3位未満切り捨て」「2級・3級は整数未満切り捨て」と指示が異なっているので、注意が必要です。

なので、ラウンドセレクターは「CUT(切捨て)
小数点セレクターは段位・1級では「3(小数点第3位まで表示)」、2級・3級では「0」にセットしてから計算をすることになります。

加減乗除の混じった計算の順序については、小学生か中学生の算数で習っていると思うので、敢えて説明するまでもないかもしれませんが…

・加減と乗除が混じっている場合は、乗法(掛け算)・除法(割り算)を先に計算する
・()カッコの中に計算式がある場合は、カッコ内から計算する

他にもいろいろあると思いますが、電卓検定ではとりあえずココを押さえておけば対応できるでしょう。

具体的な手順は、例えばこの問題のNo.1を例にあげると、

・後ろの計算式の答えをメモリーキー(M+)で記憶させる(333,659+232,814=566,473)
・前の計算式を計算する(908,407,461,184-894,375,924,974 =14,031,536,210)。
・真ん中の計算式の記号「÷」を入力してから、「MR」キーで後ろの計算の答え(566,473)を呼び出し、「=」キーを押す(答えの24,770が表示される)という流れで解いていきます。

どの計算記号が出ても、大体この順番で計算できます。
※もし桁溢れのエラーが出た場合は、前→後→中で解くと、多分うまく行くと思います。

④伝票算

伝票を1枚1枚めくって数字を加算していく問題です。
端数処理に関する指示はありません。
※全経の伝票算では、小計や構成比率は出題されません。

1枚目~15枚目の伝票の(1)行目
1枚目~15枚目の伝票の(2)
1枚目~15枚目の伝票の(3)
1枚目~15枚目の伝票の(4)
1枚目~15枚目の伝票の(5)
16枚目~30枚目の伝票の(6)
16枚目~30枚目の伝票の(7)
16枚目~30枚目の伝票の(8)
16枚目~30枚目の伝票の(9)
16枚目~30枚目の伝票の(10)
を計算します。
なお、段位の場合は伝票が60枚配られ、31枚目~45枚目の(11)~(15)/46枚目~60枚目の(16)~(20)を計算します。

必要な道具

・電卓(実務電卓)
これは言うまでもないか…電卓がないとどうしようもない試験ですし(笑)
カシオかシャープのどちらか、ということになるでしょうが、個人的にはどちらでも、自分の使いやすい方でいいと思います。

なお、新たに購入する場合は、12桁表示で、ロールオーバー機能(早打ち対応)付のものを買ってください。
また、自宅外で電卓を打つ機会が多い人は、サイレントタッチキー仕様のものがオススメです(サイレントとはいっても、全く音がしないわけではないが、サイレントタッチキーとそうでないものを比べると、打刻音は結構違います)。

・タイマー
全経の電卓能力検定の場合は、各種目ごとに10分ずつ区切られている&問題を解く順番が決められているため、「10分」という時間の枠内で問題を解く練習をする必要があります。

※日電検の電卓技能検定はどの科目から解いてもよいようですが、全経の電卓能力検定では、各問題ごとの制限時間と、問題を解く順番が決まっています。

なお、タイマーに関して言えば、スマホのタイマー機能でも代用できますが、スマホは余計な機能が多い(LINEやtwitterなどSNSの通知が入るので誘惑が多い)ので、集中力の妨げになりやすいように感じます。

そう考えると、「タイマー機能のみのタイマー」や「ストップウォッチ」は一つ持っていても損はしないと思います。
ただ、安いキッチンタイマーは1分と秒単位でしか時間のセットができないので、5分・10分単位でセットできるタイプか、任意の時間をセットできるものがあると便利です。

・文鎮、伝票ホルダー、クリップなど
伝票の表紙や、解き終えた伝票を押さえておくものがあると便利です。(管理人は伝票ホルダーを持っていなかったので、文鎮で代用しましたが、一番いいのは伝票ホルダーなのかなと思います。)

※ちなみに、試験本番の伝票には、15ページごとに色紙が入っているので、伝票をめくりすぎてしまってウッカリ余計な数字を足してしまうことは殆どないです。

・指を温める道具
私が受験したのは夏だったので、特に気にしませんでしたが、もし冬にこの試験を受験する場合、寒さで指が思うように動かず、打刻のスピードが落ちてしまうと思います。
指を冷やさないよう、手袋やカイロなどを用意しておくといいでしょう。

電卓は左打ち?右打ち?

管理人は、今回の試験では右手五本指で電卓を叩いていましたが、1級までなら、右手打ち・右書きでも難なく合格できるのですが、段位で上位の段を目指す場合は、左5本指打法(利き手と逆の方で叩く)をマスターしたほうが有利だと思います。

勿論、右手・右打ちでも上位の段位を持っている方はいらっしゃると思うんですが、個人的には右手・右打ちだと、電卓を打つ&答えを書くの作業を50分連続で行うことになるため、指と右手がとても疲れてしまい、後半になるにつれてミスも増えてしまってなかなか大変でした。
手の疲労感を考慮すると、電卓を叩く手と、答えを記入する手を別々にすると、疲労の蓄積が分散されるし、長時間の練習にも耐えられるかなと思いました。

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