1級・3級の試験終了と解答用紙の回収が終わった後、約15分程度の休憩を挟み、後半の段位の試験開始です。
ところで今回は、1級と段位、あるいは1級と2級のどちらを併願しようか迷いました。
どうせやるなら資格の数を稼ぐべく2つ受けたいけど、どっちの組み合わせにしようかな?と。
全経のサイトで試験実施規則を読んで検討した結果、1級&段位に出願しました。
なぜかと言うと、1級と2級では、複合算の端数処理の指示が異なっているため、電卓の小数点セレクター設定をうっかり間違えてしまうリスクがあると思ったからです。
対する1級と段位では、異なるのは問題の分量(段位は1級の2倍)だけであり、試験形式や端数処理等の指示は全く同じです。
あと、段位の問題量がちゃんとこなせるようになれば、段位と1級のダブル合格を狙いやすいんじゃないかと考えました。
果たしてこの選択が吉とでるか、凶とでるか…。
まぁ段位も1級も、両方とも共倒れになるリスクはあるものの、段位はダメでもせめて1級には合格できればいいかなということで…。
座席に着いたら、まずはラウンドセレクター「5/4」・小数点セレクターを「5」に戻しておきます(1種目目の乗算用に)
ここだけでも時間を節約しておかないとね!
段位の試験内容
段位・2級・4級の試験は14時20分からスタートです(1種目につき10分ずつ)。
試験の流れについては1級と同じなので省略。
段位の試験内容や出題形式は1級と同じ(乗算・除算・見取算・複合算・伝票算)ですが、問題数が1級の倍になるのが特徴です。
ちなみに、1級~4級は問題用紙が縦長なのに対し、段位は横長サイズとなります(かなりデカいw)
最初に乗算・除算・見取算・複合算の問題用紙が配られ、受験番号を記入します。
が、段位の場合は、受験番号以外にも、試験会場名、氏名も記入するんですね。
最初に段位の問題集を見たとき、「これ、試験開始後に記入するのかな?だとしたら更に時間足りなくならないかな?」と思ったのですが、試験が始まる前に記入させてくれて一安心でした。そうだよね…じゃないと、学校名や本名の漢字の画数が多かったらそれだけで不利になっちゃうw
段位の乗算・除算は、No.1~20が無名数、No.21~No.40が名数の計算です。
構成比率の計算は、
・無名数:No.1~5、No.6~No.10、No.1~10
No.11~15、No.16~No.20、No.11~20
・名数:No.21~No.25、No.26~No.30、No.21~No.30
No.31~No.35、No.36~No.40、No.31~40
という形で出題されます。
なので、No.1~10の乗算(除算)→構成比率→No.11~20の乗算(除算)→構成比率→No.21~No.30の乗算(除算)→構成比率→No.31~40の乗算(除算)→構成比率 の順番で計算を進めていきました。
実際には、No.21~No.30の乗算をときはじめてすぐにタイムアップになっちゃったけどねw
とりあえず、自分的に一番厄介な乗算で、半分は解答欄を埋められてちょっと安心。
ただし、1問でもミスがあったら、ここで即不合格ですけどね!
綱渡りすぎるッ!
除算は、乗算と同じ計算手順なんですが、解答の数字の桁数が乗算よりも小さい分、書く時間が節約されるので、よりスピーディーに回答ができます。
こちらはno.30の除算と、構成比率の一部が計算できました。
また、見取算は、一つの問題の行数は1級と同じく15行ですが、問題数が10問から20問に倍増します。
どうにかno.11までは解答欄を埋めることができましたが、これじゃ1問しか余裕がないじゃないか…。
複合算も、問題の計算式自体は1級と同じで、20問→40問に倍増。
こちらは、no.27くらいまで解答欄を埋められました。
段位の伝票算は伝票が60枚と倍に増えます(汗)
伝票と回答用紙が配られ、受験番号・名前・試験会場名、すでに合格している段位を記入します。
段位の伝票には、15と16の間、30と31の間、45と46の間に色紙が挟まっています。
なお、すでに段位をもっている場合は、今もっている段位よりも上の段位の点数がとれなければ、段位の認定はなされないのだそうです。
はー、だから受験申請のときに、既に持っている段位を選択する欄があったわけね。ナルホド…。
伝票算も、どうにかno.11までは解答欄を埋めることができましたが、こっちも1問しか余裕がない…。
受験の手ごたえ
段位は、1種目につき200点満点、合計1000点となります。
トータル点が500点未満または100点未満の種目があると不合格、500点以上で初段認定、以降50点刻みで2段~10段認定、1000点満点で名人が認定されます。
一応、いずれの科目も半分は埋めたので、埋めた答えが全部あっていれば初段認定の可能性はあるんだろうけど、自信は全くないです。
どこかで計算ミスをしていたら即アウト、不合格ですorz
というのは、「各科目で100点以上」という基準があるので、仮にトータルで500点を越えていたとしても、基準点を下回る種目があったら不合格だから、そこがなんかひっかかっていそうなんだよな…。
それにしても、この検定試験は、当然電卓を正確かつ素早く叩くスキルが必要なのは言うまでもありません。
ただそれ以上に、数字の「0と6」「1と7」「7と9」など、桁区切りのカンマ(,)と小数点のピリオド(.)を誤読させずに、素早くサッと書くのが思っていた以上にキツかったです。
特に、答えの桁数が多い乗算・見取り算・伝票算では、解答欄に数字を記入する時間がかかってとても大変でした。
それにしても、段位はマジで全然時間足りない!
段位なんて欲張らずに、無難に2級にしとけばよかったよ…トホホ。
当初は、段位の問題量がこなせたら1級も楽になるだろう…と目論んでいたものの、段位どころか1級を時間内に解ききるようになるだけで精一杯でした。
だから、段位の問題集は殆ど手付かず状態。
ほぼ、ぶっつけ本番で試験を受ける羽目になっちゃった!資格量産作戦は完全に裏目に出てしまった!
また、今回は練習時間自体があまりとれなかったため、普段から打ち慣れている右手5本指打ち&右書きで問題を解いたけど、段位で上位を狙うんだったら、左5本指の打刻スピードと正確性が、右手5本指と遜色ないレベルにならないと絶対無理でしょうね。
今後の結果発表・合格証書の受取
今回の試験の結果は、1級~4級は7/22の午前9:00から、段位は8/5の午前9:00から、全経の検定システムのマイページで結果を確認できるようです。
合格証書については、原則学校窓口での受取ですが、とりに来られない場合は、受験票と書留代金分の切手を貼った角形2号の返信用封筒を郵送すれば、簡易書留で郵送するとのことです。
※miwa注:合格証書の受取方法は試験会場によって運用が異なります。全経簿記上級の時は後日郵送してくれましたが、計算実務と税法は会場窓口での受け取りでした。
試験後の余談
ところで、今回の電卓検定は、内部受験者と外部受験者は別の教室に分かれていたんですが、受験生の殆どがここの専門学校の生徒さんばかりで、外部の一般受験生はとても少なかったです。
(※全経の検定試験では、内部受験生は1~、外部インターネット申込受験生は90001~と、受験番号が区分されています。)
1級の外部受験生は私をいれて3人いたものの、段位はなんと私1人だけ!
2級の外部受験生もたった1人!
だから後半戦はたった2人!ほぼマンツーマン!なんて寂しい試験なんだwww
試験を受ける直前まで、1級だけ受けて段位はブッチしちゃおうかなと思っていたんですが、自分1人しかいないんじゃサボるのも申し訳ないような気がして、そのまま受験したのでした。
まぁいざ試験が始まってしまえば、あんまり気にならないんですけどね。
幸か不幸か、時間的な余裕は全くといっていいほどない試験ですから、他人の存在を気にしている余裕なんかないですしね。
コメント
おはようございます。
全国経理教育協会主催の電卓計算能力検定試験の
1級試験と段位試験を受験されたとのこと、お疲れ様でした。
札幌でも紀伊國屋書店などにいくと、英光社の模擬問題は陳列されてあるものの、
電卓計算能力検定試験だけは、誰一人として手に取る者がいません(←コラコラ!)
>後半戦はたった2人!ほぼマンツーマン!なんて寂しい試験なんだwww
私が基礎簿記会計試験を旭川で受験した時は、本来は5人で試験を行うはずでした。
ところが、2級工業簿記の受験者1名と、上級試験の受験者2名が欠席し、
結果的には2名だけの受験となりました。
内部、外部を含めて受験者が多かった全経の試験は、今は札幌での受験ができなくなった
『社会常識能力検定試験』(現:社会人常識マナー検定)です。
>幸か不幸か、時間的な余裕は全くといっていいほどない試験ですから、他人の存在を気にしている余裕なんかないですしね。
私が今回不合格となってしまった、『語彙・読解力検定2級試験』を受験した時の状況と
あまりにも酷似しています。自分で言ってしまうと世話がないですが、
私にとって、2級試験(または中級試験)は鬼門となることが多いので………。
>MTさん
電卓検定の過去問題集は、全経のサイトで買いました。
amazonはなんか中途半端に高値になっていたので。
新宿の紀伊国屋とか、渋谷のジュンク堂で、電卓の問題集は見たことがありますが、子供用の珠算検定と同じ場所に、ひっそりとおいてありました。
>本来は5人で試験を行うはずでした。ところが、2級工業簿記の受験者1名と、上級試験の受験者2名が欠席し、結果的には2名だけの受験となりました。
つまり、午後に行われる上級2名・2級工簿1名が欠席で、もう1人(上級・2級・基礎どれか?)と基礎のMTさんの2人だけだった…ってことですか。それはかなり寂しい状況ですね。
電卓検定ほど時間が絶対的に足りない試験はなかなかないですね。
「検算・見直しをする余裕の無い試験(一応どうにか全部解答欄を埋められた)」たまにあるけど、そもそも問題自体が全然解ききれないままタイムアップになっちゃう試験は電卓段位くらいじゃないだろうか…。
>つまり、午後に行われる上級2名・2級工簿1名が欠席で、もう1人(上級・2級・基礎どれか?)と基礎のMTさんの2人だけだった…ってことですか。それはかなり寂しい状況ですね。
最初にコメントした箇所を少し詳しく説明させていただきます。
当日の受験予定者は上級3名、2級工業簿記1名、基礎簿記会計1名(私)
>そもそも問題自体が全然解ききれないままタイムアップになっちゃう試験は電卓段位くらいじゃないだろうか…。
実用数学技能検定(5級から1級までの試験)でも、
受験者によっては、似たようなことが起きるらしいです。
最上級の試験ともなれば、尚更のことだとか………。
実用数学技能検定試験は、三大検定の中では、受験者が少ないので、
案外見落としがちになってしまうのかも知れませんね。
>MTさん
上級の1名と基礎の1名だけの試験…。
数学検定のことは全く考慮していませんでした(受ける予定がないので殆ど情報収集もしていないので)
miwaさん、おはようございます。お久し振りです。
全経電卓検定の1級、段位の受検お疲れ様でした。
1科目ごとの時間制限が厳しそうなので、全経電卓検定は受けたことが無いです。
(日本電卓技能検定協会の電卓検定は受けたことがあります。全体の時間の中で自分で時間配分できるので、私にはこちらが合っていた気がします。)
いずれにしても電卓検定で段位って本当にすごいです。
6月に受けた漢検準1級、昨日webで確認したところ、今回合格できました。
miwaさんにアドバイスを頂いたお蔭です。感謝します。
ありがとうございました。
>yumemiさん
日電検の電卓検定を受けたことがあるんですね。
あちらの方は、複合算がないかわりに、見取り算と伝票算でも構成比率が出るので、それはそれで面倒くさそうです。
どこか一つ計算をミスったら、それだけで連鎖的に失点しちゃうことを考えると、まだ全経のほうがマシかな…と思っちゃいます。
漢検準1級、合格おめでとうございます。
1年越しで無事リベンジ成功できてよかったですね!
遠路遥々ご苦労様でした。
近所故、クソ暑い中、何もないただただ遠い学校ということがよくわかります。
>しがないサラリーマンさん
確かに…あの学校の周りには殆ど住宅しかなかったですね(笑)
だから外部の受験生の申込が殆どいなかったのかしら…。
miwaさんお疲れ様でした!乗算とか全然わかりませんΣ(・□・;)
しかし、会場が遠いとテンション下がりますね!
>ピタヤさん
乗算はかけ算のことです。
会場は多少遠いのは仕方ないとしても、駅から15分歩くというのがテンションダダ下がりでした…。
miwa先輩、こんばんは。
コン会の件、ありがとうございました。ちなみにコン会2級受けた時は一人受験でした。その他マイナー試験も一人受験や片手以下受験多いです。
全経電卓検定お疲れ様でした。今は日本産業専門学校では全経電卓やってないんですね。私は2年前に全経電卓をここで受けました。東京まで行かずに済んで川口駅からも近く、受験生も少ないので、好きな会場でした。
電卓検定で一番難しいのは、やはり乗算だと思います。知らない人はただ掛けるだけと思うかも知れませんが、乗算の答えは桁が多いので、先日のタイトルの通り答えを書くのに時間がかかりました。段位を初めて受験したときは乗算で20問解答できず、その時点で不合格確定、残りの除算、見取算、複合算、伝票算を無意味に受験となってしまいました(泣)。反省を踏まえ、その次の回は正確性よりスピードを重視し、何とか二段に合格できました。
私は右利きですが(右利きなので)電卓は左打ちなので、伝票は右上綴じにしてもらいますが、左綴じしてある針を外して右上を綴じるので、綴じ方によってめくりにくかったりします。
構成比率は、GT(グランドトータル)機能、M(メモリー)機能、K(定数計算)機能等も使用するので、慣れた電卓を使うことが重要ですね。私はカシオ派ですが、定数計算はカシオとカシオ以外の電卓で定数の考え方が反対なので、カシオ以外の電卓の場合どう計算するのか分かりません。(その他、ご存知の方も多いと思いますが、カシオの電卓は100+8%が108になりません。またお約束ですがオールクリアと1・3・7・9を同時に押すとCASIOと表示されるものがあります)
ちなみに全経電卓検定の乗算・除算の採点は、全部の箇所が点数に関係するわけではなく、1箇所5点でランダムに20箇所(段位は40箇所)が得点箇所なんだそうです。
日電は問題の配置が好きではなく受験していませんが、今度受験を考えてみたいと思います。
miwa先輩の、段位及び1級の合格をご祈念申し上げます。
>損保ジャムパンさん
簿記(1級・上級)と税法以外は、外部受験生は大抵少ないのが全経クオリティー。
日本産業専門学校で受けようと思ったけど、今年からやってないのかー(ガックリ)って感じでした。
数年前までは、豊島区の専門学校でも実施していたんですけど、年々試験会場が減っていてちょっと寂しいですね。
乗算・除算は構成比率を出すので、どうしても乗算・除算の計算が慎重になってしまい、スピードが落ちてしまうんですよね。
今回は乗算でどうにか半分解くことはできたけど(過去問を見る限りでは、左半分・右半分でそれぞれ100点ずつの配点になっていました)、それが全部正解していない限り合格できないという非常に綱渡りな状況になってしまいました。
日電の方も含めて、またチャレンジする機会がないとも言えない(もうしないかもしれないけど)ので、これからは左打ちをちゃんとマスターしたいものです。