「くすぶり中年の逆襲」(錦鯉) 元気はもらってもいいけどマネをしてはいけない!?

くすぶり中年の逆襲」2021年のM-1で優勝した錦鯉のお二人の、対談形式の本です。(本が出たのは2021年のM-1の前でしたが)

それにしても長谷川さん、文章にしてみるとなかなかひどいエピソードだらけですねwww

自分の携帯が料金滞納で止められそうになったので、弟のパソコンを勝手に質屋に売り飛ばす。
弟さんのスーツを黙って借りて、それを帰りの電車の網棚に忘れる
50歳近くになっても母親にお金を借りる

家が貧乏だし、父親が働かないから真面目に勉強して、ちゃんと就職して、自分が一生懸命働かないといけない…とは考えなかった。
勉強もしないし、働かない。パチンコも好き。結局父親に似てしまった。

親が働かないなら自分が頑張って一家を支えよう…となるとは限らない。
この辺りはなんかリアルというか、現実は案外そういうケースが多いんじゃないかなと思います。

今はブレイクできたから、人としてダメダメなエピソードもお笑いのネタとして昇華できるのでしょうが、そうじゃなかったらただただ家族に迷惑をかける中年のおじさんですね(苦笑)

もし自分の弟がこんなんだったら絶対嫌ですけど、芸人はどうしようもない欠点や黒歴史がある人ほどオイシイとも言えます。

あと、M-1を見ていて、よくそんなに長年芸人を続けてこられたなぁと感じました。
大抵は30代のうちに見切りをつける人の方が多いじゃないですか。
50歳近くまで売れない期間が続いて、後輩が売れている現実を目の当たりにして、メンタルが病まないのかな?と不思議に思ったんです。
でも、そうはならなかった。

長谷川 だけど今、若い人でも心の病気でダウンする人が多いじゃない。その根っこにあるのは、人と自分を比べてしまうことじゃないかなと思うんだ。
渡辺 そうだね。SNSの普及も一因じゃないのかな。確かに便利ではあるけれど、自分と他人を比較する物差しになっている要素もあるよ。ただ、オレは一切他人の評価を見ないけどね。他人からどう思われようと、気にしないから。
長谷川 親と他人と過去の自分、この三者と自分を比較しない「比較三原則」を意識していれば、ものすごく楽に生きられると思うんだ。

長年売れずに燻っていても、ダラダラ生活を続けていたとしても、それでも長年芸人を続けてこられたのは、「誰かと比べない」「他人を気にしない」という、良くも悪くも鈍感力がずば抜けていたからなのかもしれません。
他人と比べないこと、これはお笑いに限らず、人生をうまく生きるコツだとも思いました。

とりあえず、2020年のM-1で決勝に残れたことでテレビ出演が増えてブレイクし、2021年のM-1で優勝できて本当に良かったねと思いましたし、これからも頑張って欲しいと思います。

「貧乏芸人を決めるオーディションに金欠でいけない」確かにこの時点でオーディション合格だわなwww

コメント

  1. しろべぇ より:

    こんにちは

    錦鯉さんの本を買おうかどうしようかと思っていたところでした。

    M1は感動してもらい泣きしました。
    相方の渡辺さんのお父さんが出演した『〇〇について行っていいですか?』を見て以来応援していました。

    長谷川さんが優勝インタビューで『諦めないでよかった』と言った言葉が印象に残り、私も資格の勉強をはじめ色々諦めないで頑張ろうと思いました。

    『人と比べない』『他人を気にしない』鈍感力、身につけたいと思います。
    本、買って読んでみます。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      しろべぇさん
      M-1の決勝戦の1本目は、オズワルドとロングコートダディ(肉うどん)が私的にはツボでした。
      ただ、あとでyoutube(M-1の公式の動画)を見ると、決勝の2本目は錦鯉が一番面白かったです。
      審査員のナイツ塙さんとサンド富澤さんが泣いてるのも印象的でした。
      錦鯉のお二人のしくじりエピソードは、2020年のM-1決勝に残ってブレイクしたからこそ、ネタとして笑えるんでしょうね。
      というか錦鯉は2020年のM-1決勝をきっかけにテレビ出演が増えたけど、その裏には日の目を見ないままくすぶっている真っ最中の中年芸人もたくさんいるんだろうなぁ…。

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