FP1級学科試験勉強法(応用編①) 絶対に落としてはいけない5つの計算問題+A・B分野の出題傾向・計算問題のツボ

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応用編は完全記述式問題です。
また問題文が長いというか資料がいろいろあるので、一見とっつきづらいように見えます。

でも実はそのうち6~7問は、毎回同じような計算問題が出題されています。

2011年1月~2014年1月までに出題された問題を見ると、

A分野(ライフプラン)→老齢基礎年金・老齢厚生年金額の計算
B分野(金融資産運用)→財務分析
C分野(タックスプランニング)→所得の金額の計算に関する明細書の作成・法人税額の計算
D分野(不動産)→建ぺい率(建築面積)・容積率(延べ面積)
E分野(相続・事業承継)→取引相場のない株式等の評価

この5つの論点はほぼ毎回出題されています。出ない回の方が珍しいくらいです(笑)

これらの計算問題はある意味サービス問題とも言えるので、まずはこれらの計算問題を 完 璧 に 解けるまで練習したほうがいいでしょう。
この5つを完璧にするだけでも応用編で50点は確保できます。

A分野 ライフプラン

年金額の計算は、老齢基礎年金・老齢厚生年金の出題がメインです。
たまに障害年金遺族年金、繰り上げ請求、特別支給の老齢厚生年金、在職老齢年金が出題されることもあります。

「そんなに覚えられない!」と思うかもしれませんが、老齢厚生年金額の計算式は問題文に書いてあります。
もし老齢厚生年金の計算式などを全部暗記しなきゃいけないとなると、かなり鬼畜な試験になってしまいます(苦笑)

ただ問題文に計算式が書いてあるとはいえ、ところどころ虫食い状態になっていたり、支給要件がまったくわかってない人が読んでもさっぱり意味不明だと思うので、それぞれの計算方法支給要件、スライド率の数値などの基本的な数字はある程度暗記したほうがいいのは言うまでもないです。

年金関係は1年単位で細かい改正があるので、改正点については随時日本年金機構のHPやきんざいのFP関連書籍追補試料などで確認をしておきましょう。

・老齢厚生年金の配偶者加給年金は、厚生年金の被保険者期間が240月以上ある場合に加算される。
(配偶者の厚生年金被保険者期間が240月以上ある場合には加算されない)

端数処理に気をつける(問題文に書いてありますので、その通りに計算しましょう。計算の途中経過は円未満四捨五入・年金額は百円未満四捨五入指示になってるはずです。)

★参考(※最新の数値は各自で確認するようにしてください。)
物価スライド率 0.961
老齢基礎年金額 772,800円(804,200円×0.961=772836≒772,800円)

老齢厚生年金 ※問題文中に計算式が書いてあるので割愛。
障害基礎年金
1級:772,800円×1.25+子の加算
2級:772,800円+子の加算
障害厚生年金
1級:(報酬比例の年金額) × 1.25 + 〔配偶者の加給年金額(222,400円)〕
2級:(報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(222,400円)〕
3級:(報酬比例の年金額) ※最低保障額あり

遺族基礎年金
772,800円+子の加算
子の加算 第1子・第2子 各222,400円 第3子以降 各74,100円
遺族厚生年金
(報酬比例の年金額)×3/4

障害厚生年金・遺族厚生年金は、被保険者期間が、300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算する。

B分野 金融資産運用

財務分析と、投資信託の収益分配金の税引後手取り金額の計算がよく出題されます。

財務分析で出題実績のある項目(過去問より抜粋)
・売上高当期純利益率、売上高営業利益率
・自己資本*当期純利益率(ROE) = 売上高当期純利益率×総資本回転率×財務レバレッジ
・使用総資本回転率 (売上高/総資本=回)
・財務レバレッジ (総資本/自己資本* → 自己資本比率の逆数)
・総資産経常利益率(ROA)
・使用総資本事業利益*率
・配当性向 (配当金/当期純利益×100=%)
・インタレスト・カバレッジ・レシオ(事業利益÷金融費用=倍)
・サスティナブル成長率(=自己資本利益率(ROE)×内部留保率  内部留保率=1-配当性向)

事業利益=営業利益+受取利息+配当金
※金融費用=支払利息+社債利息+割引料
※自己資本は純資産額から少数株主持分を控除するのを忘れないこと。

収益分配金の計算では、普通分配金と特別分配金(非課税)の区別に注意する。
特別分配金を分配した場合は、元本の取り崩しなので、取り崩した分だけ元本から控除する。

財務分析と収益分配金税引後手取り金額の計算問題以外には、ポートフォリオの期待収益率と標準偏差、シャープレシオ、債券の利回り、株式の内在価値(理論価格)・期待成長率などが出題されています。

ただ、これらの計算問題・穴埋め問題は、実は基礎編で出題実績のある問題だったりしますので、基礎編の問題演習を丁寧にやることで十分対応できます。

長くなりましたので、C・D・E分野は次の記事で。


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