電車が止まった後と、試験でわからない問題に出会うのは少し似ていると思う

-電車が、止まってしまった。

すぐに復旧しそう&時間に余裕があれば、発車まで大人しく待っていればいい。
復旧までに時間がかかりそうだけど、そこから他の路線が使えるなら、そのルートで行けばいい。
振り替え輸送案内に従う。
他の電車と乗り換えできない駅なら、地上に出て地図を見ながら徒歩かタクシーで動いている路線の駅まで行けばいい。
あるいはバスに乗る。
残り2~3駅で、家から歩いて帰れそうな距離だったら、歩いて帰る。

普段乗らない路線や慣れない場所であっても、とりあえず路線図と地図を見ながら、代わりの路線を探す。
なんなら駅員さんに聞いちゃったほうが早いかも。

でも、こんなことを冷静に考えられる余裕があるのは、自分がJRや私鉄・地下鉄が複雑に入り乱れている東京に住んで12年ほど経っているからでしょう。

毎日のように電車に乗って通勤していたり、習い事に通ったり、資格・検定試験を受けに行くために、電車に乗って東京都内ないし近郊の会場へ足を運んでいる(≒いろんな路線に乗っている)おかげだと思うんですね。

一昔前に比べると、ネットで路線検索や地図アプリで検索が簡単にできるようになったことも大きいし、ICカードが普及したこともあるでしょう。

逆に、自分が車社会の田舎で生まれ育っていて、電車通勤・通学とは縁のない生活を送っていたとしたら、たとえ便利なアプリがいくらあったとしても、電車のトラブルに臨機応変に対応するのは中々難しいような気がします。
便利な道具が手近にあったとしても、それを使ってどうにかしようという発想自体が思い浮かばないからです。

予定していた電車に乗って、目的地に行くことだけでイッパイイッパイになっているだろう中で、自分が乗っている電車が止まってしまったら、その時点でパニックになって思考停止状態になりそう。

また、ここは日本だから、仮に知らない土地でも日本語の案内図が読めるし、駅員さんに道を尋ねることもできるけど、これが言葉の通じない外国だったらどうなるのか?

うーん。英語だったら、多少は意味がわかるか。知らない言葉でもスマホを使えば単語の意味くらいなら調べられそうだし、翻訳アプリもあるか。
中国語…漢字で書かれていれば、何となく意味がわかるかもしれない。もちろん意味の違う言葉も多々あるが、まだどうにかなりそうな感じもする。

でもそれ以外、ハングルやキリル文字、ヒンディー語、アラビア文字だったら…!?
全くもってどうやって調べたらいいのか、本当にパニックになりそうです。
まぁ大体の場合、現地語だけじゃなくて、英語の補助案内がついているとは思いますけど…というか、そもそもそういう国に行く機会があるのか?
韓国くらいだったら(日本から近いので)もしかしたら機会がありそうだけど、インドは一生ないような気がするし。

これって、資格試験も同じ。
過去問はもちろんのこと、それ以上に周辺知識や基礎部分を深く、広く勉強していれば、多少過去問にない新作パターン問題が出題されたとしても、知っている知識をフル動員してどうにか対応できます。
いわゆる「現場思考」ってやつですね。

ところが、過去問パターンを表面的に浅くしか理解できていなければ、そこから外れたパターンの問題が出たときに、パニックになって思考停止しちゃうんですよね。

言うなれば、過去問学習は、出発点から目的地への路線と経路、時間を調べることなんだろうなぁ。

でもその過去問パターン問題しか解けない状態止まりだったら、見知らぬ問題が出たときに、「えっ!?」と思考停止して、どうしたらいいのか手も足も出なくなってしまうんだろう。

だからこそ、試験では何があるかわからないから、多少想定外のことがあっても動じないような準備が必要。

それこそ、乗っている(あるいはこれから乗る予定の)電車が止まった場合に、じゃあどうする?ってのと同じで。

ただ動くのを待つだけか、それとも他の路線で行くか。
最悪タクシーでも行けるよう、ちょっと多めにお金をもっていくとか。

起こりえるパターンをいくつか想定しておいて、その時の自分にできることを冷静に判断して行動するしかないってことですね。

…こんなことを、先日、仕事帰りの半蔵門線が途中で止まった際に、これから受ける資格の過去問を読みながら、運転が再開するのを待っている最中に考えていたのでしたw

このときは、もう家に帰るだけだし、他の代替手段を使ってたら却って時間がかかって疲れるだけなので、ダンナに「電車が止まってるから帰りは遅くなる」とメールして、「運転が再開するのを待つ」という選択をしました。
ホント疲れた(´Д`)

そういえば今日の夜も田園都市線が止まってしまったのだが、今回は途中でバスに乗って正解だったか。

コメント

  1. MT より:

    おはようございます。
    なるほど、このような見方がありましたか。
    参考にさせていただきます。

    >試験では何があるかわからないから、多少想定外のことがあっても動じないような準備が必要。
    その通りですね。
    以前も言いましたが、私はこのようなことを見越して、
    敢えて1クラス上の分(一部の試験は2クラス上)
    まで勉強するようにしています。

    ところで、私には、札幌生まれの札幌育ちのためか
    電車とは路面電車のことである、
    という認識が定着してしまっています。
    (JRのことは汽車と言ってしまいます。)

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >MTさん
      1クラス上の分とまではいかなくても、多少の変化球には動じないくらいの対策は必要でしょうね。
      >電車とは路面電車のことである、という認識が定着してしまっています。
      (JRのことは汽車と言ってしまいます。)

      これは以前、地元の友人も同じことを言ってました。JR=汽車だって。
      ただ、東京はJRのほかに私鉄と地下鉄があるので、自分としてはひっくるめて電車か、JRはJR、私鉄は電車、地下鉄(メトロと都営)で使い分けるという感じですかね。

  2. ヴェネ より:

    電車が動いていない場合は…
    もちろん嫁にメールして、動くまで待つ!です。
    ジム、本屋、喫茶店などで一人の時間を満喫します!
    この前は一人カラオケしましたよ(笑)

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >ヴェネさん
      一人カラオケ楽しそう(笑)
      動くまで待つかどうかは、その時次第ですね。
      さすがに東日本大震災でほぼ全線が運休になったときは職場にとまりましたが、この間の大雪のときは途中から歩いて帰りました…待てばよかったかな。

  3. おつ より:

    2月に特殊無線技士の試験を受ける2~3日前、日本列島を襲った酷い寒波で通行予定
    だった峠が雪道になり・・・電車で通おうとも考えましたが、なんと!私の県と試験地の
    県では直通がないのです。隣県を迂回しないと行けないのです。しかしそれだと何時に
    家を出なきゃならないんだッ!ってことに・・・峠を避け沿岸部を車で行こうとも考え
    ましたが、それだととてつもない距離に。結局、当日は雪も溶けてて予定通り通行出来
    ました。帰りは土砂降りと酷い濃霧で難儀しましたが・・・田舎ヤバい・・・

    今、電験三種の勉強をボチボチやってますが、まあ~計算問題が難しいのなんのって。
    電3は高校レベルの数学力と言われてますが、私の場合 小学校高学年でも怪しい
    レベル。なので今は「小中高おさらい計算ドリル」的な教材をやってます。計算ドリル
    という迂回路を今は進んでます。 一陸特受けようか迷ってますよ・・・

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      おつさん
      特殊無線技士試験お疲れ様でした。
      車での移動、大変でしたね。ご無事で何よりです。
      電験3種は計算問題が難しいんですね。
      私は電験の勉強をしたことがないので何とも言えないのですが、高校の数学かー。
      一応ベクトルや複素数、指数関数などは勉強した記憶があるんですけど、得意ではなかったですね。
      一陸特は計算問題を全捨てすると工学で合格点を取るのが厳しくなってしまうものの、電気回路・電子回路はどうしようもなければ捨ててもどうにかなる(せめてデシベル計算くらいは頑張って)という感じでした。
      工事担任者総合種は、計算問題を捨てると基礎で落ちてしまいますが。

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