「とめはねっ!」で学ぶ書道上達のコツ③:初心者と経験者の差が一番出るところ(ハネとハライ)

鈴高と鵠沼学園との合同合宿で、初心者の大江君と望月さんは、三浦先生より、○(マル)を書く練習と、長い三角形の形に線を引く練習をやらされていて、こんな練習で本当に字が上手くなるのかどうか疑問に思っている望月さんに対し、鵠沼の1年生男子・勅使河原君が答えるシーンですね。

「ハネのところで、初心者はこう…ホントにハネちゃう。手首を返してね。するとこうなる。でも本当は「ハネ」はハネない」
「ハネない?」
「手首は返さない。いったん筆を押さえたあとー左上に向かってズラしながらスッとあげる。ねっ?」
「本当だ!こっちのほうがキレイな「ハネ」!」


「はらいも言葉だけ聞くと勢いがあるから、速く筆を動かしそうだけどー実はそんなに速くない。一定のスピードで筆を動かしながら紙から徐々に持ち上げていく感じ。」
3巻P45~47

これは、典型的な硬筆と毛筆の筆法の違いの一つですね。
どうしても、ハネはシュッ!と跳ねるイメージがあるんだけど、実はそうじゃないんだよっていう。
むしろゆっくりと筆を動かしつつ、持ち上げていく感じですね。

ハライも、左にスッと抜く素早く抜くのではなく、穂先を上に通したまま、徐々に紙から持ち上げていくと、綺麗な左はらいが書けます。

でもこれ、独学ではなかなか気づかないポイントだと思うんですよね。ハネるところは勢いよくシュッ!と素早く動かしたくなるし、ハライも素早く抜くもんだと思っちゃう。

私も大人になって書道教室に通って、左払いや右払いの運筆を初めてきちんと教わって、「なんだ!こうやって筆を運べばキレイな払いになるじゃないか!これを小中学校時代に知りたかったよ!」と思いました。

学校の習字の時間では、このような硬筆と毛筆の運筆の違いについて、きちんと教えてもらった記憶がないです。もしかしたら教えてくれていたかもしれないけど、一人一人丁寧に見てくれているわけではないから、結局はただ単に手本を見様見真似で書いているだけ&結局あまりうまく書けなくて、書道教室に通っている子の作品を見るたびに羨ましいなぁと指を咥えて見ていた記憶しかないです。

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