TOEICは年10回試験があります。
地域によっては6回~8回と差がありますが、それでも2か月に1回は試験があります。
この実施回数の多さゆえに、「受けたくなったらいつでも受けられる」と思ってしまいがちですが、それは罠です。
「いつでも受けられる」は「いつまでたっても受けようとしない」になりやすいからです。
なので、「TOEIC受けてみようかな」と思ったら、その時点で勉強が進んでいようがいまいが、現時点で申し込める直近の試験に申し込むことを 全 力 で お勧めします。
その理由は、「勉強して自信がついたら試験を受ける」と言っている人の大半は、自信がつく前に勉強からフェードアウトしてしまうからです。
「2か月先はさすがに早すぎる…」「その日はすでに予定が入っているので受けられない」のであれば、せめて4か月以内に一度受験するつもりで、スケジュールを組んだほうがいいです。
資格・検定試験の勉強では、意思の強さや情熱をアテにしてはいけません。
情熱は水物なのです。
日々の忙しさや勉強の面倒くささで簡単に吹っ飛びます。
だったら3日坊主で挫折しちゃう前に、「TOEIC、うけてみようかな?」と思ったら、その勢いに乗っかって、試験を申し込んで、試験日を確定させてしまったほうが、英語学習へのモチベーションが維持できると思います。
勉強したいと思い立ったら、3日以内に試験の申し込みと教材の購入まで済ませてしまうのが、挫折を防ぐコツです。
もちろん、実際に勉強を始めると「なんでこんなの申し込んじゃったんだろう…」と後ろ向きな気持ちになってしまうことはよくあります。
いつもいつもやる気満々とは限らない。
ただ、イヤイヤでも後ろ向きでもいいから、「試験があるから勉強しなきゃいけない」状況に追い込んだほうが、挫折のリスクを減らせるのも事実です。
もっとも、こんな偉そうなことを言ってる自分も、こと英語に関しては、「やっぱり英語はある程度出来たほうがいいよねー」と思って英語の教材を買う→結局数日で読まなくなり、本棚で英語の本が死蔵する→片付けのときにきれいな英語本が発掘される→死蔵されたほぼ新品の本をbookoffに売りに行く…という愚行を、社会人になってから十数年(!)、幾度となく繰り返してきましたwww
でも、2019年1月、幸運にも日商簿記1級に合格したことで、6月の簿記を受けなくてもよくなり、半年分の勉強時間がスッポリ空いてしまったんです。
(※2018年11月の試験で落ちたと思っていたので、次の2019年6月に簿記1級を受験するつもりで勉強のスケジュールを組んでいた)
そこで、「そうだ!せっかくだから浮いた時間で英語をやろう!このまま英検準2級止まりじゃ嫌だし!」と思い、TOEICの教材を買う前に、まずは直近で申し込める、2019年3月実施のTOEICに速攻で申し込んでしまったのでした。
なので、私にとっての英語の転機は、やっぱり、2019年1月にTOEICの試験を申し込んだことだったと思うのです。それは今でも、思い切ってもうし込んでよかったと思っています。
試験を申し込んだことで、まずは何とか2か月間勉強を続けることができ、その後は何度か中断していた期間はあったものの、ようやく英語学習挫折スパイラルから脱却できたと思うからです。
またこれは私の実感でもあるのですが、TOEICに関しては、特に英語力に自信がない人ほど、スコアの上昇が数字に現れてようやく、後付けで自信が少しづつついてくるのではないかと思います。
もちろん、たった2か月の勉強でいきなりハイスコアをたたき出すことは難しいです。
でも、長らく英語から遠ざかってる人・元々英語が得意じゃなかった人は、最初のうちはスコアが取れなくて当たり前です。
なので、低いスコアでも落ち込む必要は全くないじゃないですか。
私だって、気まぐれでほぼノー勉で受けた初受験(2005年)では465点しか取れなかったし、2019年3月試験でも560点で、平均スコアよりも下でした。
でも、仮にスタートの点数が低かったとしても、そこから勉強を重ねてスコアを上げていけばいいだけの話です。
始める前から深刻に考えすぎたら、動けるものも動けなくなります。
なので、第1回目の試験は、自信があろうがなかろうが、現時点での腕試し・スタート地点を決めるため、と割り切って受験すればいいのです。
それに、たった2か月の勉強期間であっても、
・金のフレーズに載ってる単語を1000個暗記する。
・文法特急で150問の定番問題を解けるようにする。
・最新版の公式問題集1冊を読んで、どういう問題が出るのかを知る。
・part1~4までのリスニングの音声を聞いて、耳を慣らす
・中学校の英文法を復習する
などなど、出来る事はけっこうあると思います。
一回目の腕試し受験であっても、全く勉強しないまま受けるよりは、やれることはちゃんとやってから試験を受けたほうがいいのは言うまでもないです。
<このブログのtoeicの勉強法記事>
・【TOEIC初めての受検】直近の試験を受けたほうがいい?ある程度勉強して自信がついてから受けたほうがいい?
・TOEICで800点以上をとるために必要な問題集~直近の公式問題集と各パートごとの特急シリーズ
・【TOEIC】特急シリーズは紙の本+ipod touchで勉強していた理由
・TOEIC公式問題集を効率よく解くための工夫~バラバラに切り裂いて軽くする・インデックスをはる・マークシートをコピーする
・TOEICリスニング対策:part1とpart2のディクテーションで耳を鍛えると、聞き取り能力がupする
・TOEIC PART7対策法 まずは問題文のフォントとレイアウトに慣れるところから始めよう
・TOEIC Part2対策〜まずは5W1Hの音を聴き分ける、引っ掛けパターンを覚える。
コメント
おはようございます。
ブログを読ませていただいて、なるほどな、と思いました。
TOEICの試験は、23年前に受験したきりで、
それ以降は受験していません。
TOEICよりも、『日商ビジネス英語』と『実用英語技能検定』を
優先したいためです。
(ちなみに、『実用英語技能検定』は、正しく英検準2級止まりです)
著作権の関連で、詳細は避けますが、
同様のことは、『実用数学技能検定』にも言えるのではないかな、
と思いました。
MTさん
23年前のTOEICと現在のTOEICは出題傾向(問題の形式)が結構違うので、機会があったら書店で公式問題集を見てください。
数学検定は現時点では受験する予定はないですけど、何らかのキッカケで「そうだ!数学を勉強しよう!」と思いたったら、直近の試験を申し込むと思いますよ。
過去問を見てみた感じだと、3級か準2級くらいから始めるのが妥当そうかな?
なるほど、TOEICも、問題形式が変わっているのですね。
実用英語技能検定だけかと思っておりました。
実は、ハローワークからも、TOEICの受験を推奨されておりまして、
どの問題集を使用したら良いのか、迷っておりました。
後は書店で公式問題集が手に入るか否かですね。
>過去問を見てみた感じだと、3級か準2級くらいから始めるのが妥当そうかな?
そうですね。実用数学技能検定は3級(2次試験)が、
制限時間内に問題を解くことが出来る、と判断されたのであれば、
準2級から始めても良いのかなと思います。
実用数学検定は、提携会場受験もできるうえに、公開会場受験よりも
受験料が安いことから、密かにこれを狙っています。
とは言え、今年は日程の都合上、公開会場での受験も入れざるを得ません。
(地域によっては、公開会場3回、提携会場10回~12回の受験が可能です)
MTさん
TOEICは2016年に問題数や出題形式がリニューアルされたんですよね。
ハロワの人がTOEICを勧めているのは、世間一般での知名度の高さと、社内でも一定のスコアを要求する会社がそこそこ多いからでしょう。
もちろん試験の内容としては英検や日商ビジネス英検もいいと思いますけど、ハロワの人は転職や就職に直接役立つものという観点でお勧めしているんじゃ無いでしょうか。
Toeic のお話待ってました。ありがとうございます。
ぜひ500点から700点、800点までの
道のりについてもいっぱいアドバイスが欲しいです。
私は一年、toeicを勉強したんですが目標730には
まだ届かず695で年末終わり、かなり気持ちが落ちています。
2月の受験は見送り、3月にしようかなと思っているのと
本当に勉強に身が入らず、気持ちをリセットしたいのですが
だらだらと時が過ぎてます。
みなさんの勉強法を見るとやはり一日2〜3時間はしないと
上がらないのかもしれません。言い訳しながらあまり1時間
程度でした。
ひーさん
TOEICのスコアは一次関数のような右肩上がりじゃなくて、階段状で上がっていく感じだと思います。
伸びる→伸び悩む→伸びるという感じですかね。
とは言っても、勉強したのにそれがスコアに反映されないのは確かに悲しいですが…
1日2〜3時間の根拠は、おそらく本試験の時間が2時間だからですよね。
2時間みっちり集中して解かなければいけないので、その2時間に耐えられるだけの体力をつけるというのもあると思います。
ただ平日は1時間程度であっても、休日は本試験形式を意識して2時間連続で解く時間を作る、とかでもいいんじゃないでしょうか。