理想をいえば、試験範囲になってる箇所は全部勉強出来ればよいのですが、社会人のほとんどは、限られた可処分時間の中で、どうにかやりくりして勉強せざるを得ないと思います。
では限られた時間で合格点をクリアするにはどうしたらいいか?
端的に言えば、試験に出るところを中心に勉強すればいいのです。
短期間で資格試験に合格できる人、勉強の要領が良いと言われている人は、記憶術や速読術などをマスターしているとか、暗記の達人なのではありません。
「やらなければいけないこと」を優先して勉強している、取捨選択ができているからこそ、短期で合格できるのだと思います。
「毎回確実に出題される」「複数回出題されたことがある」「まだ出題されたことはないけど、かなりの確率で狙われそうな」論点は「やらなければいけないこと」だから重点的に勉強する。
それ以外の「殆ど出題実績がない些末な論点」は「やったほうがいいこと」なので深入りしない or(時間がなければ)捨てる、といった具合です。
自分の過去の試験を振り返ってみても、試験までの時間がないときは、良くも悪くも、出題確率の低い論点はバッサリと捨てざるを得なかったです。そうしなければ本番まで間に合わないから。
でも結果的には、「出題確率の高い論点に絞った無駄のない勉強」ができていたことで、ギリギリ滑り込みではあるけども、合格点をクリアできたことも多かったように思います。
(宅建・保育士・管理業務主任者・海事代理士・工事担任者・漢検1級など)
逆に、時間が無駄にあると、「これもやったほうがいいかな」「あれもやっておいたほうがいいかな」と、「それほど重要ではないけどやっておいたほうがいいもの」が広がりすぎてしまい、結果として重要な論点の勉強も、そうでない論点の勉強もどっちつかずの中途半端になってしまう。
もちろん、きちんとやるべき勉強をやったうえで、プラスαで枝葉を広げていくのは問題ないです。そのような勉強ができるに越したことはないです。
でも、何が重要なのかがよくわかっていないと、「やらなければいけない」勉強が中途半端な状態なのに、「やったほうがいい」枝葉の部分ばかりが広がってしまいやすいんです。
試験が難しくなればなるほど、当然、試験範囲がとても広く、深くなります。
学校の小テストや定期試験のように、試験範囲が狭ければ、試験範囲になっている教科書以外の副教材も完ぺきに勉強できる余裕があるでしょうし、できる限り100点を狙って勉強した方がいいと思います。
だけど、特に難関の資格試験では、全部の教材を完璧にマスターする勉強時間なんて絶対に取れないです。
試験に殆ど出ないであろう些末な論点まで深堀りして勉強していたら、3年、5年、10年あっても足りなくなります。
また、資格スクールの講義でも、重要じゃない論点は「ここは各自で読んでおいてください」といって結構遠慮なくすっ飛ばします。
管理人が社労士試験受験生の1年目、資格スクールに一時期通っていたことがありますが、「えっ?ここ飛ばしちゃうの!?説明してくれないんだ_| ̄|○ 結構遠慮なくホイホイ飛ばすんだな~」と驚いたことを覚えています。
「こんな感じで説明を端折ることが多いなら、自分でテキストを読み進めて、問題集を解いてもイケるんじゃね?」と思い、2年目からは独学に切り替えたというのはあります。
ただ、重要な箇所とそうでない箇所の説明に濃淡をつけているからこそ、資格スクールの講義には意味と価値がある…というのは今ではよくわかります。独学に慣れていないと、どこが重要かそうでないかの判断がつかず、本来重点的にやるべきところが疎かになってしまい、些末な論点に無駄に深入りしてしまう…ということにもなりかねないからです。
「必ずやるべき論点」「できれば押さえておきたい論点」「それほど重要ではない論点」など、勉強の優先順位を意識して取り組むようにしてみてください。
コメント
おはようございます。
おっしゃる通りですね。
私もかつては、資格学校に通っていましたが、
今は、一部の国家資格を抜かしてほぼ独学です。
当たり前のことですが、資格学校に通ったからと言って、
基礎がなっていなければ、合格できるとは限らないことが
身に染みて分かったからです。
ちなみに、先日合格した検定試験は、国際知識普及協会が主催する
「インドネシア検定5級」と「マレーシア検定5級」です。
これらの試験は、昨年合格した「台湾検定(5級及び4級)」も含めて
過去問が全く公表されていません。
私自身は「総合旅行業務取扱管理者試験」の前哨戦として受験したのですが、
公式テキストをどう料理するか、自分で考え、かつ工夫しなければなりませんでした。
MTさん
資格学校に通うことの罠は、講義を聞いているときは、講師の話はそれなりに理解できる(わかりやすいように説明してくれるしね)のですが、それだけで満足しちゃうことですね。
そこから講義のテキストやプリントを復習するとか、問題を実際に解くのをしないと定着しない。でも復習までちゃんとできている人は決して多くないわけです。
インドネシア検定やマレーシア検定は過去問の公表がないんですね。
となると、公式テキストをもとに、どういう問題が出るのかを予測しながら勉強するしかないですよね。
公害防止管理者まで
2週間きっちゃいました。
今年は最も早い10月1日試験です。
何気に数日の差はでかい(・・;)
名古屋のドーミーインホテルが
楽しみです
まー大気特論の1科目だけなので
詰め込みます
下手に時間あるより
多少追われたほうが
集中できるかも??
いつも仕上がるの
試験の数時間前ですし
りゅうさん
公害防止管理者試験の季節ですね~。
いつも10月第1日曜だから、10月1日に試験がある年もあるってことですかね。
ドーミーインは夜なきそばで有名なビジホですね。
大気特論一科目ためにわざわざ名古屋に行くのも大変かもですが、ドーミーインの食事はおいしいと聞いたことがあるので、それを楽しみに頑張ったらよいのかなと思います。なんならついでにひつまぶしとかそういうのも食べに行くとか。それを励みに頑張って詰め込みましょう(^^)!
ご無沙汰しております。
無線の資格も基本的に過去数年分を俯瞰して頻出系を優先的にやれば合格点付近まで行けますから、後はイレギュラー問題を軽く解き慣れておけば何とかなりましたね。
第一級陸上無線技術士になると微分積分が出てくるので超難関に見えるのですが、オンライン講座では高卒とは言っても数学をⅠ~Ⅲまで全科目勉強してるとは限らない受講生の実情も踏まえてか、中学数学レベルで解けるように教師オリジナルの公式を提示してくれて、式の使い方に慣れれば頻出問題だけで合格点ギリギリを狙えるようになりましたよ。
88_73さん
一陸技はまだ勉強したことがないのでどの程度の難易度かはよくわからないのですが、無線の資格は理屈をちゃんと理解しようとするとかなり難しい気がします。過去問で出題と回答のパターンを覚えてしまうのが手っ取り早いのはいいんだけど、本当にこれでいいのかなと思ってしまうレベル(笑)