かなーり久しぶりの更新となりました。あけましておめでとうございます。
2025年第一弾の記事は、太極拳三段の受験体験記です。
先に結論を書いちゃいますと、12月11日に、三段合格の連絡をいただきました。
ここから①1次推手講習会編、②1次試験編、③2次講習編、④2次試験前日講習、⑤2次本試験、⑥まとめ を書いていく予定です。
まず1次試験用の講習は、4月13・14日の東京都連盟、4月29日の神奈川県連盟の講習会に参加しました。
三段1次の推手試験は、二人一組で受験します。
ところが2020年からの新型コロナ渦がきっかけで、他人との接触感染を防ぐために推手の試験自体がなくなり(2020年)、一人で単推手・双推手を行う方式に簡略化されました(2021年・2022年・2023年)。
それが新型コロナが5類に移行されたため、2024年度からは従来の二人組での受験方式に戻るよ〜と先生から聞かされたのが2024年に入ってからでした。
推手の講習会は、原則的にはパートナーを帯同して参加します。
ここで、誰とパートナーを組むのか問題が発生。
二段までは旦那と一緒に受けていて、旦那も二段は合格。
とりあえず旦那と組めばいいか〜と思っていたら、
「二人で組んで推手だなんてとてもできるようになる気がしないから僕は三段は受けないよ」と断られてしまった!!Σ(゚д゚lll)ガーン
「旦那は三段受けないなら誰と組もうかな」と思っていた矢先、幸いにも今年は同じクラブ内で三段を受ける人が複数いたので、パートナー探し問題はいともアッサリ解決しました。
よかった~~~!!
※なお、パートナーは受験者同士でなくても良いため、既に三段以上に合格している人を帯同してもOKです。
さてこの講習会、今年は5年ぶりに従来型の推手試験に戻った=二人一組での推手の講習会が行われるようになったためか、4月の都連の講習会は、2020年~2023年に三段に合格している人(組手の推手をやらずに合格できてしまった人)、神奈川・千葉・埼玉から受講しに来ている人も多かったため、基礎套路組だけで100人以上(!)の受講者がいました。
更に推手規定套路の講習もお隣で行われていたため(こちらも30〜40人くらいいた)、京橋プラザの会場がすごく狭かったです…。
なんかもう、ただただ会場が狭かった印象しかないですw
講習でいただいた三段1次試験要項から抜粋
13.試験範囲=「推手基礎套路」:
1)動作順序;
1組 起 勢
2組 合歩四正手(甲乙右足前・右手上から)(乙掤甲捋から3回、甲掤乙捋から3回)
3組 合歩単推手
(1) 平円単推手(乙弓腿・按―甲後坐・化、から3回)
(2) 立円単推手(甲上歩弓腿・掤―乙後坐・化、から3回)
(3) 折畳単推手(甲上歩弓腿・掤―乙後坐・化、から3回)
4組 合歩双推手
(1) 平円双推手 (甲弓腿・按―乙後坐・化、から3回)
(2) 立円双推手 (乙上歩弓腿・掤―甲後坐・化、から3回)
(3) 折畳双推手 (乙上歩弓腿・掤―甲後坐・化、から3回)
5組 合歩四正手(乙上歩、甲退歩で、甲乙ともに左足前、左手上から始める=(甲掤乙捋から3回、乙掤甲捋から3回行う)
6組 収 勢
2)動作要領;
1.両足は適切な足幅を保ち、前進・後退・転腰をはっきりと行なう。
2.両手は、柔らかく、軽く保ち、ゆっくりと動かす。両手を、足・腰の動きより速く動かさないこと。
3.体の中正を保ち、目は前方を平視する。体が顕著に前傾したり、ねじれたり、目が下を向くことがないように行う。
4.相手と協調して動く。「沾黏連隨」‧「不丟不頂」を保つ。
14.審査基準:
下記の場合は、原則として不合格判定とする。
1)規定の歩数、手法の回転回数が、それぞれ、明らかに不足または超過した場合で、歩数について2回以上、または、手法について2回以上の明らかな過不足があった場合。
2)規定動作の順序を間違えたまま、あるいは規定動作の1つが明らかに欠落したまま、次の動作に移り、そのまま「収勢」を行なった場合。
3)動作が10秒以上停止した場合。
4)試験では、起勢~収勢を5分以内で行う。5分以上は不合格とする。
5)上記4)の計時は、両者が向かい合って開始前の「抱拳礼」を行った時に計時を始め、終了時の「抱拳礼」が終わった時に計時を止めて演武時間を確定する。
上記以外で、動作が多少、不正確であったり、乱れたり、停頓等があっても不合格判定としない。
とのことです。
クラブ内での練習では細かいところは結構指摘されたものの、合否をわけるポイントは、端的にいっちゃうと
・套路を間違えない(套路を飛ばしたり、3回やるべきところを2回で次の動作に移ってしまうとか、4回やっちゃうのはダメ)
・5分以内に最後までやり終える
のがキモってことですね。
つまりは、多少動作が不正確であっても、套路を間違えずに5分以内で全套できれば合格できる、ってことです。
もっとも、試験としての合格基準は甘くても、推手の練習を始めるのは二段に合格してからの人が大半だったりします。
なので二段に合格した翌年に三段を受ける場合、三段の一次試験までの約半年弱で、推手基礎套路を覚えなくてはいけない。
といっても私は初段のとき(2022年ごろ)から、初段の練習と並行して推手の練習もちょっとだけ齧っていました(クラブ内で三段を受ける人の練習に参加していた)
…けど、その当時はコロナ禍による一人推手試験だったため、一番の難所と言うかヤマになるであろう「四正手」は練習していなかったんですね。
四正手と基礎套路を教わったのは二段合格後、つまり今年の試験から従来の推手試験に戻るよ〜と聞いてからです。
そういう意味では、結局は二段合格後から推手の練習を始めた人とほとんど変わらないレベルだったと思います。
最初のうちはマジで四正手ができなさすぎて、パートナーの人と「これ本当に6月(1次試験の日)までにできるようになるのかな!?」とお互い言い合っていたものです(だから都連の講習にプラスして神奈川県連の講習にも申し込んだ)
套路を新しく覚えることも大変だったけど、推手はパートナーと組んで練習してナンボなので、ペアで練習する時間を確保するのもなかなか大変でした。
そんなわけで、クラブ内でも月1-2回、三段を受ける人用に推手練習日を何度か設けてくれて、四正手と基礎套路が一通り通せるようになるまで教えてくださいました。
そのおかげで、東京都連の4月の講習会までには、多少?不正確なところはあったものの、どうにか基礎套路は最後まで通せるようになりました。
東京の4月講習会では、一通り四正手を回せる人が多かったのか、割とサクサクと講習が進められていきました。
(もちろん、推手自体が初めてという人も少なからずいたようですが)
また講習の2日目には、ペアを交換してやってみる時間もありました。
確かに自分のパートナーとなら全套できても、他の人とやってみるとスムーズにできなかったりします。
そういう意味では、別の人と組んだとしても最後まで動作が通せるかどうかで、本当に套路を覚えているかどうかがわかるのかもしれない。
一方の神奈川の4月講習の方は、基礎套路を覚えている人、四正手が回せる人はそれほど多く無かった模様。
その結果、講師の先生が初心者さんに捕まりっぱなしで、基礎套路を覚えてきているペアはやや放置モードであった…
というか1人二役で推手を教えるのは、教えるほうも教わる方もかなり大変。
結局、教える方も時折甲乙どちらをやってるのか混乱していたし、生徒側も講師がやってるその動作は甲乙どちらをやってるのかが、パッと見で分かりにくかったからです。
ただ、コロナ禍で他人との接触練習ができなかった(しづらかった)期間、つまり1次試験が一人推手でOKだった期間が4年間あった影響は相当大きいと思います。
クラブ内に三段を取った先輩がいても、一人推手でokだった時代に合格している人は四正手を練習してない(できない)人が大半だろうし、2019年以前に三段を取った人でも、数年間推手を練習していなかったら細かいつなぎや動作のタイミングはうろ覚えになってしまうのが普通だからです。
でも今年から通常の推手試験に戻ったことで、今後は普通に四正手を回せる三段受験生は増えていくのではと思います。
またこれは余談だが、都連の講習では、初段・二段の前日講習で同じグループだった人(4~5人)と再会しました。
「あれっ?今日は一人なの?ご主人は一緒じゃないの?(ご主人が一緒じゃないなら誰とペアを組んでるの)」と聞かれました。
ちょwww旦那の方が覚えられてんのかいwww
②へ続く!
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