太極拳検定二段~③二次試験・本番編

翌日12月3日は、二次試験の本番でした。
この日も会場は日本連盟のトレセン3階でした。

9:30までに受付と着替えを済ませて、3階に集合。試験の組ごとに整列したら閉校式が始まります。
(試験前に閉校式をやるのはなんか不思議な感じもするが、試験が終わった組から順次帰宅するので、一斉に集合できるのはこれが最後だからだろう。)

閉校式といっても、内容はこれから行われる試験の段取りの説明が殆どです。
試験は10時スタート。
受験番号は(所属の)都道府県連盟順→アイウエオ順に並んでいるため、私は3組目でした。
なので試験は10:30には終わりました(早ーーッ!!)

二次試験の内容は、24式太極拳の全套です。
検定員は5人、正面にならんで座っています(検定員は前日講習の講師と兼ねている)
6人一組で、同時に演武をします。立ち位置は受験番号順に機械的に振られるので、自分で好きな場所は選べないです。
今回の立ち位置は後列真ん中、ある意味集団表演では1番楽な場所であったw

6人全員がそれぞれの立ち位置に着いたら、検定員が「礼」というので、検定員席に向かって抱拳礼をします。
検定員が赤旗を振ったら演技スタートです。
演技が終わったらまた検定員員席に向かって抱拳礼をして、コートから退場します。

試験が終わったら、荷物を持って帰宅してOKです。
というか控室(カーテンの奥)には再入場できないので、終わったら即退室してねという感じ。

本番での出来はどうだったかというと…とりあえず套路は間違えずに最後までやれたけど、蹬脚でグラついてしまい、ノーミスとはいかなかったです(残念)
グラついただけで落ちることはないそうですが、床が絨毯張りなため、足の踏ん張りが効かないのと、あといつも以上にゆっくり動いているから足を蹴り上げるタイミングが合わなかったんですね。
実際、初段では6~7分で演じていた24式を、二段では約8~10分くらいかけてやるので、体感的には普段の2倍ゆっくり動いている感じがしました。

一定のスピードを保ちつつ、ゆっくり動くのって実は結構難しい。
動作の記憶が怪しかったり、自分の動作に自信がないと、そもそもゆっくりと間を保って動くこと自体ができないからです。

ちょっと気を抜くと、「あれ?次は何をやればいいんだっけ?」と、動作が飛びそうになるしね。もちろん飛ばしたらアウトですよ。

多分これは太極拳に限った話じゃないけど、自信がないときほど、どうしても動きが早くなりやすいもの。
ホラ、緊張してる時ほど早口でしっちゃかめっちゃかになって何が言いたいのかよくわからなくなることってあるじゃないですかw
それと似ているなぁって。

なので、ゆっくりと間を保ちつつ、一定の速度で24式を全套できることそれ自体が、24式の套路をちゃんと覚えていること、ある程度のレベルで演じられることの証明になっているといえるのかもしれない。

あと、今回はグループ全員でスピードを合わせて演じたためか、気持ちよく演技ができたように感じました。
前年の初段では、私は左前列のキーマンの位置だったのだが、左掤捋擠按後に転身したら、右端の2人と掤捋擠按一つ分動作がズレていたしw
でもここからスピードを遅くするのも変なので、結局は自分のペースで最後までやり通しました。

結果的には同じ組の6人とも合格していたので、バラバラのスピードでもやるべきことをちゃんとやれば合格できるとはいえ、自分と違う動作をしている人がチラチラ目に入るのは正直やりにくいと思っていました。
なので6人のスピードがバラバラになるよりは、できるだけキーマンのスピードに合わせる方がお互いに気持ちよくやれるし、ミスするリスクを減らせるのも事実です。
あと、全員が同じような動きしていると、細かいアラが目立ちにくくなるというのもあります。
でもだからといってキーマンを頼りにしすぎると、頼りにしていたはずのキーマンが万が一套路を間違えてしまった時につられて自分も間違えてしまうリスクはあります。

ですから普段の練習では自分がキーマンの位置になってもいいように自力で8分〜9分ペースで動けるよう練習しつつ、本番では自分ペースを守りつつも他の人とスピードを合わせる意識と余裕も1割くらいは持ったほうがいいのだろうと思いました。
※ただ、いくらスピードを合わせたほうがいいといっても、キーマンの位置の人の動作が極端に早すぎるor遅すぎるときは、自分のペースで進める方がいいのは言うまでもないです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました