太極拳検定二段~②-2二次試験・前日講習編

12月2日に、太極拳検定二段(二次試験)の前日講習を受講しました。

二段の二次試験からは、東京都の試験会場は日本武術太極拳連盟トレーニングセンター(新小岩)になります。

連盟のサイトを見ると、JR新小岩駅から都営バスで葛西駅(または西葛西駅)行に乗車→京葉交差点で降ります。
あるいは、都営新宿線船堀駅から都営バスで新小岩(または錦糸町駅)行に乗車→京葉交差点で降ります。

だそうですが、え…バス?何か他に電車は通ってないの?

googleマップで見ると、なるほど、新小岩駅と船堀駅の中間くらいにあるんですね…トレセン…。
これはバスじゃなきゃ行けない場所だ。ただクラブのパイセン(4段持ち)に聞いたら、錦糸町からもバスが出てるよーとのこと。
なので錦糸町から葛西駅行のバスに乗っていきました。(錦糸町からは約15分〜20分程度でした)
とはいえ、朝9~9時30分の間に受付を済ませることを考えると、どんなに遅くても家を8時前に出なくてはいけないようだ。
なので寝坊だけは絶対にしないように気を付けました。

日本連盟のトレセンは、段位(二段・三段・四段)の試験、講習会、研修会、強化選手の合宿・練習などに使われているそうです。

体育館(スポーツセンター)や公共の施設は、他のスポーツやイベントなどでも使用できるよう、汎用的な構造になっていますけど、トレセンは太極拳・長拳の武術練習に最適化された施設と感じました。

今回の二段受験者(東京)は全体で62人。これを受験番号順に5グループに分けて講習が進められました。
グループにはそれぞれ講師が一人ずつつくんですが、私のグループの講師と、11/23セミナーの講師は同じ人だった…。
そして受験生の半分くらいの人も、セミナーで見た顔だった…。
なので私と旦那が夫婦であることは既に知られていたのであったw
ただ、昨年度の初段試験(東京都)で一緒だった人は案外少なくて、全体でも1/4くらいだったかな(※帰ってから初段のときの班分け表を見比べてみた)
多分だけど、二段になると夏に1次試験(32式剣)があるので、剣がネックになるのかもしれない。

二段二次試験は24式太極拳の全套です。
1級・初段と試験内容は同じで、やることそれ自体は初段と同じですが、二段は初段に比べると審査基準が増え、採点も厳しくなります。
実際、初段の合否基準は下記の4点のみでしたが、

・歩型・身型、手型と動作の路線が要求通りであること。
・立身中正が概ね保てていること(明らかに傾いているのは不可)
・速度がおおむね均一であること。
・定式での上下動作の協調一致

二段では初段の基準から更に7つの不合格基準が追加されます。
1・初段合否基準を満たしていること(基準を満たしてない項目が2項目以上あると不合格)
2・上歩と収脚時に、外形的に明らかな「つぶれ(膝)」「ねじれ(膝)」が3回出現すると不合格
3・過渡動作または定式に、明らかな「外れ」が3回出現すると不合格
4・上歩から弓歩に至る動作で、外形的に明らかな「前引き」が3回出現すると不合格
5・手法(推掌)の定式で、肘が明らかに伸びきったり、突っ張っている動作が3回出現すると不合格。
分掌・按掌・雲掌・捋の定式と過渡動作で、肘が明らかに伸びきったり、突っ張ってる動作が3回出現すると不合格
6・歩法・身法:上歩の動作時に、腰・体が明らかに正面を向いている動作が3回出現すると不合格。
7・第1「3点セット(ゆっくり・均一・緩めながら)から3回以上明らかに逸脱していると不合格。

実際、クラブの先生曰く「初段までは落ちる人のほうがずっと少ないけど、二段からは、要求水準に達してなかったらアッサリ落ちるからね!」とのこと。

確かにこれだけ要求されると、全套できたとしても不合格になってしまう人が一定数出るのもわかる気がする。
(クラブ内でも、5級~初段までは落ちた人の話は聞いたことがなかったですが、二段以上では、残念ながら不合格になってしまった人は何人かいます。)

講習でやることは当然各グループ共通なのだけど、具体的な進め方や教え方は講師によるところが大きそうです。
(トレセンの3階フロアで、各グループごとに分かれて講習が行われていたので、他のグループの様子も目に入る)

私のいたグループでは、全体で一緒に動作をやる時間や講師の説明時間がそれほど長くなかったです。
その代わり、指示された動作をやってみて、うまくできないところや引っかかってるところなど疑問点があったら、講師に質問して教わるor講師が練習中の受験生間を巡回して、できてないところを発見したら個別に指摘しに飛んでくる…といった感じで進められました。

セミナーのときよりもグループの人数が少ない分(12人)、先生の目が行き届くためか、一人一人への指摘回数が増える&指摘内容もかなり個別具体的で細かかったです。

私が講師から個別的に指摘されたことは、
・弓歩のとき、後ろ足の力がふくらはぎ、太もも、お尻に伝わり、上半身にも伝わっていくはずが、力がお尻で止まっているからお尻が硬くなっている。お尻に入ってる力を緩めて。
・虚歩のときに後ろに下がりすぎている。検定では後ろに下がりすぎなくていい。力を入れずに楽に座れるくらいのところまででいい。
・虚歩のときに膝が痛むのは、つま先と膝の方向がズレているから。どうしたらズレないか、足の置く位置やつま先を開く角度、体重を乗せる場所を研究すること。膝が痛くならない場所を探して。
・按のときにナナメ下方向に押しているように見えるので、肩の高さで地面と並行になるように押すこと。
・分掌で指と指がこすれないようにすること。これは分ける動作だから、指と指が擦れるのは違う。
・如封似閉のとき、左手を伏せたまま按に入らない。左手は上にむけてから按に入ること

二段の合否基準とは直接関係しなさそうな指摘もいくつかあった気がするけど、今後三段、四段に上がっていくなら、今のうちに癖を直してね、ってことなのだろうと解釈しました。
如封似閉で、「旦那さんと同じ間違いをしているねぇ〜(笑)」と指摘されるしw

ただ細かい指摘はあっても、トータルで言えば、二段ともなると受講生全体のレベルが上がるのか、講習自体は割とサクサク進んでいきました。
実際、初段講習のときは、時間が押してしまって後半の説明が駆け足になってしまったけど、二段講習は逆に時間が余っていたからです。
なので残りの30〜40分は、本番リハーサルよろしく、試験で同組になる人と一緒に全套する時間になっていましたw

11月23日セミナーの講師と同じ先生だったこともあり、「本番では全体でできるだけ速度を合わせるように。皆で協力して一緒に合格しよう」とのお達しがありました。
でも他のグループの様子を見ていると、そのように言われたのは多分私達のグループだけだったかもしれない。
(この点は講師によって言う事が違うので、必ずしも他の人とスピードを合わせなければいけないという話ではないし、どっちが正しいという話ではないです。)

それにしても、休憩ありとはいえ、朝10時〜16:30までの練習は肉体的にかなりハードでした。家に帰ったら9時過ぎに寝ちゃいました。年寄りかwww

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