インターネットが発達する以前は、資格試験に関する情報そのものが少なかったので、どんな些細な情報でも集められるだけ集めても、情報量が多すぎて消化しきれない…ということはあまりなかったのではないかと思います。
ですが、インターネットが発達した今の時代では、試験に関する情報をなんでもかんでも拾っていくのは、正直言うとかなり危険だと思います。
流通する情報の量は各段に増えたけど、人間の情報処理能力そのものが増えたわけではないからです。
確かに、インターネットが発達する以前と今を比べると、ネットを使えば試験に関する情報が簡単に収集できるようになったので、周りに有益なアドバイスをくれる人がいなかったとしても、資格試験に取り組みやすくなっているのは事実です。
もしもネットがない時代だったら、私も150個超の資格は取れていません。
特に、漢検1級や日商簿記1級はインターネットやガジェット類が発達した現代だからこそ合格できたのであって、10代・20代の頃の自分だったら絶対に合格できなかったと思います。
だから情報は必要です。ないと困ります。
ただ、情報を集めることが簡単になった反面、些末な情報に振り回されて重要論点の学習が不足してしまうとか、教材を一通りそろえたはいいものの、結局どの教材も中途半端の消化不良なまま、本試験を迎えてしまう…といったことが起こりやすくなっているのではないかと思うのです。
これは一人暮らしの部屋で例えると、
最初は、家具や調理器具、備品、食料品など、必要なもの・足りないものを買い足していきますよね。
でも、一人暮らしの住居スペースには限りがあります。
便利そうなグッズや欲しいもの・好きなモノ、気になったモノなどをただただ集めるだけでは(ゴミや不用となった品物は適宜処分しなければ)、部屋は不用品で溢れかえり、掃除が行き届かなくなり、いつしかゴミと不用品に埋もれた「汚部屋」になってしまう。
…というのに似ています。
汚部屋になってしまうと、
・いざモノが必要となったときに、どこにあるのかわからない(見つからない)
・モノがあるのはわかっているけど、不要なものに行く手を阻まれてすぐに取り出せない
・モノが見つからないorあることを忘れてしまった結果、部屋にあるはずのモノと同じモノ(似たようなもの)をまた買ってしまう→片づけをすると、同じor似たようなモノがいくつも発掘される
・部屋に居てもリラックスできない、なんか落ち着かない、イライラする。
といったことが起こりやすくなります。
モノはないと不便だけど、ありすぎて持て余すと、かえって不便になってしまう。
一つ一つのモノは便利だし、いざというとき必要なものかもしれないけど、一定量を超えると日常の生活を不便にしてしまうというパラドックス。
汚部屋の防止策としても、
・日ごろから不用品をまめに捨てる
・使ったものは元の場所に戻す
・収納スペースにゆとりを持たせる(ギチギチになるまで詰めない、収納におさまる範囲内の在庫をキープする、いっぱいになったら不要なものは捨てる)
・そもそも余計なものは買わない(本当に必要かどうか、一旦冷静に考えてから買う)
…といったことが大事です。
使うもの・必要なものだけが過不足なくそろっていて、必要になったらサッと取り出せる状態、綺麗に片付いている状態が、一番快適に生活できるはずです。
これは「情報」も同じで、余計なもの・要らないものが増えすぎると、必要なところにアクセスしずらくなり、何が重要で何がそうでないかの判断が鈍ってしまう。
結果として、重要でない些末な情報に振り回されやすくなってしまう。
現代は、情報を集めることが簡単になってしまった分、要らなくなった情報は適宜捨てていかないと、あっという間に脳内がオーバーフローしてしまいます。
情報も、部屋の家具や小物、食料品などと同様に、要らないものはマメに捨てる、定期的に必要かどうか見直す、そもそも最初から収集しすぎないなど、「自分に管理できる適正量をキープする」ことが大事だと思います。
コメント
ご無沙汰しています。
確かにネットが普及してから、資格業者も増えて情報の氾濫があちこちで散見されますね。
その分、取捨選択する能力を養ってないと、情報の海に埋もれ、惑わされ、余計な出費まで進む悪循環に陥ってしまいますね。
社労士に落ちた原因の一つに、「資格業者から一気に送られてくる教材の量、そして重要な要点があちこちにバラ撒かれてしまい、情報の海に溺れ、体系的な理解ができなかった。」と今から見ればそう思う点も納得できます。
逆に、ネットがない頃は資格マニアっていうのも、新聞の広告や書店で売ってる資格ガイドで試験を知る程度でしたから、今ほど人数も多くなかったと思いますね。
多分、ネットがなかったらアマチュア無線の試験や、陸上無線技術士なんていう資格も知らなかったと思います。
余談ですが、
>汚部屋の防止策としても
・収納棚作り
なんかも、一つの方法としてあるかもです。
ご自宅の寸法に合わせて設計図を書いて、板からホームセンターで切り出してもらって、電動ドライバーを使って組み立てて・・・っていうのも、何の資格にもなりませんけど、不要不急の外出自粛のご時世の中での気休め? にはいいかもです。
ちょっとだけ建築士の基本要素を齧るかな・・・。
まぁ、その前に不用品を断捨離ですかね・・・(私は50点近くをフリマアプリで売りましたけど(-_-;) そのために郵便局と宅急便センターの往復が1ヶ月ぐらい続きました。)
88_73さん
ネットがない時代の資格マニアは、資格一覧の本みたいなのを見ながら選んでいたとかなんとか。
そもそも昔は危険物も、実務経験がなければ丙種しか受けられなかったはずですし(今は実務経験がなくても乙4が受けられるし、乙種を4つ取得すれば甲種受けられますしね)
収納棚作りは時間がないとできなさそうですね~~。
ただ私の意見は逆に、収納グッズをむやみやたらと増やし過ぎると、かえって汚部屋になりやすかったりしますので注意!
(ある程度片づけが終わって、必要なものだけを収納するための棚ならば問題ないです)
中には、わざと嘘を書いて
混乱させて喜ぶ輩もいますからね(・_・;)
全て鵜呑みしてたら
身がもちません←
ただ、ネットを正しく使用すれば
「正しい情報」という
最強の武器が手にはいります(・∀・)
要は、「見極めること」が
とても大事ですね(・∀・)
|д゚)チラッ|д゚)チラッ
みわさん電験の受験申込み
始まりましたお、、、
みわさんの電験1種合格ブログ
みたいな〜(*´∀`*)
りゅうさん
嘘を書いて混乱させる人は言語道断ですね。
(でもある程度試験に慣れたらウソは見抜けるようになるし、そういう人のことは無視すればいいんですよ)
結局のところ、試験勉強に関する情報は、「何をどれだけ勉強すれば合格できるか」を基準に取捨選択すればいいと思っています。
自分の中での軸というかゴール地点がハッキリすれば、ブレないで済みますよ。
電験1種?それは聞こえなかったことにします。
9月はTOEIC受けるので。
おはようございます。
>モノはないと不便だけど、ありすぎて持て余すと、かえって不便になってしまう。
まったくその通りだと思います。
ですので、私は不要になった本は、図書館等に寄贈しています。
(古本屋では、売れないことが多いためです。
寄贈した方が丁重に扱ってもらえます。)
資格の情報も、中小企業診断士試験の前哨戦となる試験か
将来目指す講師職関連の試験(塾、家庭教師及び
ファイナンシャルプランナーと関連のある資格等)
しか、情報を集めていません。
MTさん
図書館に寄贈!
私は大抵ブックオフで売るか捨てちゃうんですが、図書館への寄贈もいい方法ですね。
とはいっても、私の本は書き込みだらけだからやっぱり捨てちゃうことが多いかな…。
情報はただ集めっぱなしにするだけではダメで、その情報をどう扱うかが大事になってくると思います。
コンテンツを「作る側の立場」で考えるとわかるんですが(でも実際作ってる人はあまり気づいてないw)
まず最初には重要な情報を載せるでしょう。でもだんだん網羅したくなって情報増やすんですが、特に日本人のコンテンツは「均質さ」を無意識に追及して、重要なものと些細なものや例外的なものも同列に提示しがちです。百科事典的と言いますか。
また、予備校や参考書屋ですと、「これだけ」「かんたん」が目的になって、重要事項を「説明しにくい」という理由でカットしたり。逆に上級者向け(受験の上級者ってなんだ?何度受けても受からない人か?w)と称して難しいことばかりマニアックに(でも説明不足で)書いたり。
読み手側も問題で、「これだけ覚えとけば80点で合格」ということだけだと不満に思ったり。(難関以外の国家試験で、過去問解かないで解説だけ読み込めば受かると言って信じない人が多いです。)
情報を集めること自体は多くてもいいと思うんですが、捨てる勇気は必須です。まず、「どのような情報をどう使うか」を決めてそれに合わせて取捨選択は必要と思います。そのうえで、わからないことが出た時に辞書的に使うのにはネットはとても便利です。あまりにもマイナー試験ですと検索して出てこないですし、法律経済系の試験だと変に金儲け狙いつまりカモ狙いの変な記事も多いですが。(べージビューさえ稼げれば良いという姿勢)
まず最初に過去問を解析して「何が必要かは自分で見極める」ことが重要と思います。それやらないとお金さえ稼げれば良い人たちのカモになるだけです。試験勉強の前にまず目利きです。それが出来れば半分受かったも同然。(目利きしたうえで無理と思えば諦めますからね)
シーラさん
予備校や参考書を作る側は、受験生に「本試験で◎◎が出たけど、この本にのっていなかった」と言われるのが嫌で、結果的に些末な事項も載せてしまうそうですよ。
「殆ど出ないかもしれないけど一応載せておこう」という事項であっても、本試験で出題されたら「○○が的中!(ドヤァ!)」ともいえるし、受験生からも文句は言われない。
なので、予備校としては些末な情報であっても、載せるメリットはあってもデメリットがないんだそうです。
これは社労士の講座に通っているときに、講師が暴露してくれました…。なので講座では「ここは殆ど試験に出ないから飛ばしていいですよ。時間があったら読んで」とかって結構平気で言ってましたから(笑)
試験に関する情報は何のために収集するかというと、合格するため、本試験で合格点を取るためなので、ブレそうになったら試験勉強の目的に立ち返るのがいいと思っています。
「不安だから情報収集」という後先考えない姿勢では、業者の鴨になりやすいですね。
こんにちは。9月にTOEIC受験予定なのですね。私はこの3ヶ月リスニングの勉強ばかりしていました。
ほんの少しだけリスニング力改善されたかな位でまだまだです。
今日からやっと公式問題集にとりかかります。公式問題集は2月に一度実力を試すために解いただけでした。
私も9月受験したいと思っています。それにしても相変わらずリスニングもあまり上達せず、伸び悩みです。
くろちゃんさん
リスニングは、問題文が聞き取れても、問題文の音声を聴きつつ、適切な選択肢を選ぶのが難しいと感じます。
そう言う意味では、part3とpart4は、選択肢の英文を瞬間的にザックリと理解する能力も必要なんだろうなと感じています。
お返事ありがとうございます。
私はまだ本文の理解も満足にききとれず、設問の理解の域まで達していません。公式問題集のリスニングやったら、100問のうち、65問やっと正解でした。
なんとか300点超えたかな位です。今度は公式問題集で練習してみます。
それと、TOEICでる1000の本、
買いました。公式問題集で、パート5の正解率が8割にしかならず、
レベルアップの必要性を感じたからです。
やはりmiwaさんの買っていらっしゃる参考書はいいですね。
私はよくわからず、色々TOEIC本を自分で買いましたが、ハズレも多かったです。
ゆるーく、長く勉強します。
ありがとうございます。
くろちゃんさん
TOEIC本は種類が多すぎて迷いますね。
私は公式本+特急シリーズ(通勤中に手軽に勉強したいから)+文法でる1000問です。
資格マニア的には公式問題集をちゃんとやればいい…と言いたいところだけど、いきなり公式問題集を解くのは(自分にとっては)敷居が高かったので、各パートごとの出題パターンを覚えて、単語と文法を強化しつつ公式問題集を解いていく、という方向でやっています。
miwaさん、お元気ですか?甲種危険人物です。
6/28(日)の幡ヶ谷での甲種1類消防設備士試験に向けて、
今は実技対策に勤しんでいます。
3/14(土)から振り替えてもらった試験ですね。
筆記に関しては、ほぼ完ぺきに仕上がってきましたが、
逆にそうしないと、特に1類は鑑別も製図も厳しいですね。
緊急事態宣言の最中だった5月は、
6/28の試験は実施か中止か、どっちも微妙だったので、
勉強のモチベーションがなかなか上がりませんでしたが、
6/28に実施と私が勝手に決め込んで、
筆記対策に勤しんだ甲斐がありました。
あと、3/1(日)に実施予定でずっと延期中だった高圧ガス
(2・3種冷凍機械、丙種化学、第二種販売)の検定試験が、
7/5(日)に実施することが、6月に入ってからやっと決まりました。
なんと、4か月以上も延期していたことになりますが、
本来なら、今年は開催中止になった6月の講習の検定日ですね。
ここまで待っていた人って、どれぐらいいるのでしょうかね?
2月の受講者のほとんどが返金希望者だと思われますw
甲種危険人物さん
笹塚の消防試験研究センターは6月に試験があるのですね!
それはぜひ、甲種1類に合格できるよう頑張ってください。
1類は覚えることが多いけど、1類の知識が頭に入っていると、2類・3類の試験でも役に立ちますし、1類免状があると、2・3類を受ける時に法令共通と基礎知識10問が免除にできますから。
(配管とか電気周りのことは2類・3類でも共通しているので)
高圧ガスの検定試験は7月にあるんですね。
返金希望者がどれだけいるかわからないけど、わざわざ講習を受けるくらいだから何かんだで半分くらいは受験するのではないですかね?
miwaさん、ありがとうございます。
帰宅したら、受験票のはがきが届いていました。
3月の試験は無理せずに受験を回避して、正解だったと思います。
お忙しいのに、何回もお返事いただき、ありがとうございます。
私も最初、ネットで勉強方法を調べました。公式問題集だけを最初から
やるには、実力不足だと考えて
色々参考書買ってみました。
やっと半年勉強してみて、(月に30時間位の勉強時間)公式問題集に何とか
取りかかる事が出来るようになったかな位です。
いつも参考になる情報をありがとうございます。
ところで、miwaさんは今月28日に行なわれるTOEIC公式みんなで模擬試験を受けられますか?
私は無料なので、受験する予定です。
miwaさん、こんばんは!甲種危険人物です。
先週、miwaさんへ返信したつもりだったのが、匿名になっていて、
まるで何者かになりすましをされたような文章になっていましたw
笹塚の甲1試験まで、いよいよあと10日になりましたが、
今回の試験は、法令共通を免除で受験を申し込んでいます。
一方、基礎知識(機械・電気)は免除していません。
基礎知識は得意なので、そこで筆記の点数を稼ぎ、
法令共通を免除にして、法令の勉強時間をカットし、
その分だけ鑑別と製図に時間を割く作戦を立てています。
甲種1類消防設備士の記事も読んで、とても参考になりました。
特に放水圧力・放水量・ポンプ吐出量・水源水量・ポンプ全揚程が、
スッキリした形で表にまとめられていたのは、大いに助かりました。
おかげさまで、今ではバッチリ頭の中に刷り込まれています。
マスクをしながらの受験には、息苦しさに若干の不安は覚えますが、
2か月後には甲1の免状が取得できるように頑張ります。
甲種危険人物さん
甲種1類は法令共通だけ免除にしたのですね。
私が受験したときは免除ナシで受験した記憶があります。
基礎知識はちゃんと勉強すれば取れるんですけど、勉強しないと全然取れないので、私にとっては地味に時間を食う科目、という位置づけでした。
表はたまに数字を間違えている時がありますので、時間があれば、根拠法令とテキストを確認して、正しい数字でインプットしなおしてくださいね~。
表で覚えておいて、試験が始まったら余白に表と数字を書きだしてみるのもいいですよ。