消防設備士甲種5類の学習記録をまとめました。
(参考)試験当日日記:消防設備士甲種5類(避難器具)受験 開始前に地震が!
9/10:実技試験対策について加筆しました。
消防設備士甲種5類 実技対策
勉強法
使用教材
よくわかる! 第5類消防設備士試験 (国家・資格シリーズ 389)
5類消防設備士 精選問題集 (LICENCE BOOKS)
わかりやすい! 消防設備士 共通科目の完全マスター (国家・資格シリーズ 358)
学習時間 約40時間程度
※管理人のスペック 消防設備士甲種1類・4類・6類合格
取得に要した費用
受験料 5,000円
テキスト・問題集代 2700円+2,376円+1,944円
免許申請料 2,800円
合計 14,820円
勉強法
基本的には、1類・4類の時と同じです。
問題集2冊を繰り返し解いて覚えました。
まずは1冊目に、「よくわかる! 第5類消防設備士試験」を解いて、次に「5類消防設備士 精選問題集」を解きました。
問題集としての解説のわかりやすさは、前者の方に軍配が上がります。
まずは「よくわかる!~」の方でもって知識のベースを作っておいて、それからオーム社の問題集を解くのが、学習の効率がよいかと思います。
どの類を受験するときも共通して言えることですが消防法施行令別表第一の防火対象物はきちんと覚えましょう。
個人的に5類で少し苦労した点は、「1キロニュートン(kN)って具体的にどのくらいの大きさ(?)なのだろうか?」がよくわからなかったことです。
(他の技術系資格でも勉強したことはあったと思うんですが、甲種5類ほどこの単位が出てくる試験はなかったです)
なんか1500Nとか650Nといった数字がよく出てくるんだけど、ニュートンの単位の大きさ?のイメージがわからなくて、最初は苦戦しました。
※重量キログラム…1キログラム (kg) の質量が標準重力加速度のもとで受ける重力の大きさ
※1ニュートン…1キログラムの質量をもつ物体に1メートル毎秒毎秒 (m/s2) の加速度を生じさせる力
1kgf (重量キログラム)=9.80665N(kg·m/s²)
重さ (N)=質量 (kg)×9.8 (m/s²)
(例)
650N→66.281553843565kgf
1500N→152.95743194669kgf
参考:力の換算
ニュートンは、基礎知識の計算問題でも、構造機能でも、実技(製図)でも出題されるので、「1Nは約100gの物体にはたらく重力の大きさ(100g≒1N)」「10Nでおよそ1kgぐらい」の感覚を掴んでおくことで、計算問題もスムーズに理解できるようになると思います。
<問題集選び>
…とはいっても、5類はほぼオーム社一択・独占状態なので、選択の余地はあんまりないですw
2016年に弘文社から「よくわかる! 第5類消防設備士試験」が出版されたので、弘文社の問題集と、オーム社の問題集2冊の組み合わせで問題演習をすれば、筆記・実技ともに合格点は取れると思います。
どちらの問題集からも、類似の問題が出題されていました。
実技試験では、オーム社の精選問題集と類似の計算問題であったり、避難空地の図がそのまま出題されていました(これをちゃんと見とけばよかった)
※とはいっても、私が使っていたオーム社の精選問題集は若干古かったので、最新版の問題集と見比べた上で、使いやすいほうを使うor併用するといいでしょう。
5類は、基礎的知識が機械分野のみ10問なので、電気系資格試験の知識が流用できる1・2・3・4類とは少し勝手が違いました。
なので、基礎的知識の問題演習強化用に、「わかりやすい! 消防設備士 共通科目の完全マスター」を買いました。
結果的にはそれほど使いませんでした(そこまで手が回らなかった)が、初めて甲種試験を受ける人や、基礎的知識で得点が伸び悩んでいる人にとっては、そこそこ使える問題集だと思います。
これ、5類じゃなくてむしろ1類の受験前に買えばよかったな…(なんでそのことに気づかなかったのだろうか)w
<参考:避難器具のメーカーHP>
松本機工株式会社
エイ・エヌ・エス 株式会社
石川商工株式会社
難易度
★★★☆☆☆(C+ 普通より少し難しい)
試験そのものの難易度は、1・4類にくらべるとやや易しめです。
難点があるとしたら、数字の暗記が少し細かいところと、基礎知識10問が全て「機械」に関する問題であることです。
4類・7類や1・2・3類であれば、電気系資格との共通点が多いので、それらの資格とセットで受験すると勉強時間を短縮できます(特に、二種電気工事士筆記試験の知識はかなり流用できます)。
5類の試験では、他の資格試験の知識の流用があまり期待できないので、基礎知識の問題演習に少し時間がかかりました。
なので、人によっては4類よりも難しいと感じる人もいるかもしれません。
ただ、全体的に見れば、覚えることがそれほど多いわけではなく、避難器具ゆえにイメージしやすいものが多いので、1類や4類に比べると多少は取っ付き易いと思います。
コメント
miwa 様
ご無沙汰しております。
消防設備士、次々と制覇なさっていますね。
当資格は、有効期限や更新が煩わしそうで敬遠していましたが、少し興味が湧いてきました。
(やはり初めは、消火器から入るの
が定番でしょうか?)
私の方ですが本日、先月受験した「一般毒物劇物取扱者」の合否発表
があり、HPで合格を確認してから大阪府庁・薬務課へ合格証を受取りに
行ってきました。
この試験は、機会があれば挑戦した
いと思っていました。
結果としては、法規で点を稼ぎ、基礎化学は6割超し、実地は足切りクリ
アで逃げ切る形となりました。
今年は、まだいくつか試験の予定を組んでいますので、また追って報告させていただきます。
>膝かっくんさん
本当は実務についていなくても、講習を受けなくてはいけないのですがね(苦笑)サボってます…。
最初に受ける種目は、何だかんだ言って6類(消火器)が一番しっくり来ると思いますよ。身近にあるし、教材も多いですから。
もし電気工事士か電験を持っているなら、4類か7類スタートでもいいと思います。
毒劇、合格おめでとうございます。
毒劇は実地で覚えなくてはいけない物質が結構多いですから、得点が稼げるところでしっかり稼ぐのがセオリーですね。
夏に6類受験、合格発表待ち
秋に4類受験予定
来年くらいには5類は取り組みたいと思いますので、こういう記事は助かります。
>nutsさん
それはそれはどういたしまして。
まずは秋の4類頑張ってくださいね。
み、みわ先輩、こんにちわたるです。
いつも丁寧な解説ですね、みわ先輩は普段の生活でもとても几帳面なんだろうなと思います。
さっきですね、中企業診断士の1次の発表がありました。自己採点で1問足りなかったので、不合格だと思ってチェックしたんですけど、合格だったですよ!!
「平成28年度の中小企業診断士第1次試験の試験合格者は次のとおりです。
合格基準は、本年度の得点水準を勘案し、「総点数の59%以上であって、かつ、1科目でも満点の40%未満のないこと」としました。また、「経営情報システム」については、本年度の得点水準を勘案し、受験者の得点に4点を加算しました。」
ということで、情報が加点されていましたよ!それに全体の合格率も低かったみたいで、60%のところが59%になってました。全体の合格率は17.7%でした。受験者の2404人のうち、女性は123人しかいませんでした。情報は、加点があったので、12283人のうち1539人が科目合格ということになってました。加点考慮で12%の合格率ということでしたよ。
一次受かったのは、嬉しんですが、落ちたと思って2次の対策をしてないんですよね。。。あと2ヶ月ぐらいできるかぎりのことはしようと思います。2次は暗記物じゃないんで、コツを掴むことをがんばろうと思います。
今年の一番目標は一次合格だったので嬉しいです。農業簿記1級より嬉しいです。今年2次落ちても気長に来年も1次の保険受験はしてみようかなと思っています。1次の勉強は面白いので。
それでは、ご報告でした!
あ、漢字検定1級がんばってくださいね!
中小企業診断士1次試験合格おめでとうございます。
私は今まで受けた試験で1問や2問足りずの不合格は何度か体験しましたが、
ギリギリ合格体験は未だ1度もないので、
貴殿が今回それを体験できた事がとても羨ましいです。
中小企業診断士1次試験は3年有効なんだっけっか?
なら今年の2次は落ちても、次回までの準備期間は
病気で死んだりしない限りは十分ありますね。
頑張ってください。応援しています。
資格チャレンジ初心者さんへ
いつも温かい返事ありがとうです!
診断士一次は7科目あるんですが、そのうち、3科目がぎりぎりの60%で、他の残りも60%よりちょっと上でしたよ。ぎりぎりは、受かったときに得した感じがあっていんですが、結果がでるまでのモヤモヤが強くなって精神的につかれますよ。でも、モヤモヤが強いほど、受かった時の喜びも大きいような気がします。みわ先輩も保育士や基本情報技術者なんかで、逆転劇を見せているんで、ギリギリの神様はみわ先輩だと思います。
2次の受験資格は2度しかないんですよ。だから、今年と来年ダメだったら、失効です。だから、受かった次の年も保険受験して、2次の受験資格を維持しようとする人は多いですよ。2次は面接もあるし、自信ないですよ、、、。
>わたるさん
普段は割とズボラですよ(爆死)
ただ、ズボラなところと神経質なところの落差が結構大きいかな。
中小企業診断士、1次突破おめでとうございます。
ビジキャリとか会計資格を受けまくった甲斐がありましたね。
それにしても、
>「総点数の59%以上であって、かつ、1科目でも満点の40%未満のないこと」としました。また、「経営情報システム」については、本年度の得点水準を勘案し、受験者の得点に4点を加算しました。」
って、ちょっと中途半端な合格基準。
合格基準点を下げるんじゃなくて、4点加点っていうのも興味深いです。
4点分基準点を下げりゃいいじゃんって思ったけど、加点するからこそ、総合点で合格点をクリアできるように配慮したのかもしれませんね。
ただ、加点措置をしてるのに情報の科目合格率低ーーーっ!
2次試験は1次よりもずっと大変そうですが、頑張ってくださいね。
miwa様
おはようございます。
>どの類を受験するときも共通して言えることですが、消防法施行令別表第一の防火対象物(*リンク先はpdfファイル)はきちんと覚えましょう。
これを覚えておけば、試験だけでなく、実務にも役に立ちそうですね。
わたる様
中小企業診断士1次試験合格おめでとうございます。
私も同じ国家資格を最終目標においていますが、
わたるさんに追い付くのは、まだまだ先のようです。
まだまだ先のようです。
MTさんへ
はじめまして、そして、ありがとうです。診断士1次はほとんどギリギリのまぐれです。。。
今年は診断士の受験はされたんですかね?今回は一次の科目免除の怖さを思い知らされましたよ。どれが地雷科目になるかわからない状況で、1,2科目残った状態とか特に注意ですね。情報の試験直前にネットをみたら、法務が激ムズだという書き込みがあり、今年の情報は地雷じゃないなと安心して、情報を受けたので、そのショッキングはでかかったです。しかも、情報と中小と2科目で、情報で70点、中小で50点ぐらいと計画していたので、情報の難化は筆舌に尽くし難かったです。勘がそこそこあたったんですが、それでも48点でした。中小が68点だったんで、足りなかったんですよ。来年は、財務、経済あたりが、地雷になるような気がします。
>MTさん
消防設備士試験では別表第1の分類は大事ですね。
とはいっても、いきなり全部を細かく覚えるのは面倒なので、まずは不特定多数が出入りする施設と、そうでない施設(特定防火対象物か、非特定防火対象物の分類)をザックリと覚えるところから始めればいいと思います。
>1ニュートンは1キログラムの質量をもつ物体に
>1メートル毎秒毎秒 (m/s2) の加速度を生じさせる力
その説明じゃ解かる人には解かるし
解からない人には解からないのではないですかね。
1Nは、ちょっと重目の1Kgの林檎が
地面から1mの高さの木の枝から落ちた時のパワー量、でしたかね。
同じ1mから落とすなら、ドリアンみたいな重いのが落ちれば
パワーがあるから地面に穴が開くし、
みかんみたいに軽ければ地面に衝撃はない。
だけどみかんを高度1万mから落としたら(空気抵抗は無視すると)
パワーは重力速度の2乗に比例するから、
パワーが付いてボコンと地面に穴が開く。
こういうイメージでしたかな。
いやまてよ。
案外理解できていないのは俺だけなのかもしれんな。
質量=物体の重さを支配する量が1kgの物体が、
標準重力加速度下(9.8[m/s^2])
=地球の地表上で持つ重量=持つ力が1kgf。
地球が地表上で物体を引っ張る力=重力=1[N]
=質量×重力加速度=9.8kg・m/s²=1kgf。
すなわち1N=0.1021kgf。
この理解であっているんですかね?管理人殿。
自信ないわ。
間違っていてもとりあえずレスは不要ですが。
これであってるだろ。
解かりやすいかと言えばそうでもないが。
1(N)は質量(=物質にもともと備わっている量)が1kgの物体に、
1(m/s^2)の加速度を付けて動かすのに必要な力。
1(Kgf)は1kgの物体が地球地表上の重力加速度を受ける事によって発生する力。
すなわち質量1kgの物体に標準重力加速度9.8(m/s^2)が
付くことによって発生する力の大きさ。
地球地表上では全ての物体に標準重力加速がかかっているので、
1(Kgf)=1(Kg)×9.8(m/s^2)=9.8(N)ということになる。
よって、1(N)=1÷9.8=約0.102(Kgf)=約102(gf)なので
102gの物体が地球地表上で持つ重力は、およそ1(N)となる。
>資格チャレンジ初心者さん
診断士試験1次の有効期限は確か合格年度とその翌年度までだったと思います。
だから1次に通っても、2次で何度も不合格になっている人も多いとか…。
ニュートンの説明は、自分は地球の重力加速度は9.8[m/s^2]だけど、重力加速度は月や火星では異なるから…というので何となく納得してるという感じです。
正直言うと、普通にkg(質量)でええやんわかりにくい!って思っちゃいますけどね(笑)
避難器具は、上から下(あるいは斜め下)に落ちるものが多いので、質量そのものよりも、重力(下から引っ張られる)が重要なのかもしれないです。
>重力加速度は月や火星では異なるから
ああそうか。
地球地表上では質量イコール重量だから、
力の計算はkgf単位のほうがやりやすいけど
宇宙や内燃機関の内部では質量ノットイコール重量だからN単位があるのか。
俺も何となく解かりました!
>資格チャレンジ初心者さん
なまじ質量と重量が(ほぼ)同じだからこそ、混乱してしまいますねw
おお!miwaさん分かりやすいまとめ、ありがとうございます。(* ^-^)ノ
この時期は避難訓練とかあるから避難器具を実際に使える事も・・・無いか( -。-)
>ピタヤさん
どういたしまして。
避難器具を実際に使う…個人的には元フジテレビの菊間千乃アナウンサーの転落事故を思い出してしまいます(怖)。
初めまして。4日に甲種5類消防設備士試験を受けて来ました。同じ教材を使ってますが学科試験がダメでした。実技は自信ありますが同じ様な問題は少ない様に思いました。今後どんな対策を取れば良いですか?
>5類さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
学科は、何がネックになっているかにもよるけど、法令系がダメなら、総務省(消防庁)HPにある、法令や通達を参考にする。
計算問題が苦手なら、そこを集中的に練習する、といった感じでしょうかね。
確かに問題集と全く同じ問題、というのは少なくなってきているとは思うので、ある程度捻られてもいいように、消防法や施行規則などの条文を見るようにしたらいいかと思います。
みわさんの記事相変わらず
タメになりますね~
甲5いいな~10/3以降にやろうかな?
甲4だけで、アップアップになる気も
しますが(笑
公害防止、1科目だけなのに苦戦中です
スランプ脱出の方法ありません??
今年合格したら、来年は東京で水質、受験しよーかな~なんて考えてます
折角、去年北陸新幹線開業したし
早稲田大学見てみたいし
早稲田になるか分からないけど・・・
漢字検定1級どうですか?
頑張ってくださいね
>りゅうさん
ありがとうございます。
まずは公害防止管理者の方を頑張ってくださいね。
公害防止管理者は、例年早稲田or首都大(南大沢)のどちらかに割り振られるようなので、後者になっちゃうと、東京駅から遠いですよ(笑)
漢検1級は…まだ200点満点中100点前後くらいしか取れませんwww
あと2ヶ月で間に合うのか微妙です。
わたる様
私は、2009年度の1次試験を最後に、中小企業診断士試験を受験していません。
今はまだ関連資格の取得が中心です。但し、『運営管理』の2分野のうち、
大の苦手としている『生産管理』分野だけは、未だ手つかずの状態です。
遅くなりましたが、細かいアドバイスをいただきまして、有難うございました。
月並みで申し訳ないのですが、2次試験は記述式で大変かと思いますが頑張ってください。
miwa様
改めて読み返してみますと、消防設備士試験は奥が深いですね。
>消防設備士試験では別表第1の分類は大事ですね。
>いきなり全部を細かく覚える
合格するための勉強法としては、確かに要領が悪いですよね。
>ザックリと覚える
と記されたのが分かるような気がします。
乙4(落ちる。以下、合格)→乙6と7→甲5→甲1と取ってきた私としては、電気が難題らしいです。
さて、今度は気が向いたら、甲4からの特殊な甲特で行こうか、他を目指すか考えなければならないですね。
もうそろそろ、勉強しよう。
>Suica割さん
電気が苦手なら、二種電気工事士を取ってから甲種4類はどうですか?
それとももう持っているんでしたっけ。
自分的には2電工を持っていれば、少なくとも消防設備士の電気科目は得点源になると思いますしたね。