消防設備士甲種3類  難易度・勉強法

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消防設備士甲種3類試験の勉強法についてまとめました。
(まだ免許は来てないですけど、blogネタがないので先にupしちゃいます)

使用教材
3類消防設備士 筆記×実技の突破研究(改訂3版)(オーム社)
準備バッチリ 消防設備士3類問題集(電気書院)
要点ガッチリ 消防設備士3類問題集(電気書院)kindle版

学習時間 約3週間、30時間程度
※法令共通8問・基礎知識10問免除で受験
※受験時点での管理人のスペック…消防設備士甲種1・2・4・5類、乙種6・7類所持、二種電気工事士、危険物取扱者甲種、高圧ガス第二種販売主任合格

取得に要した費用
テキスト・問題集代 2,484円+2,484円+2,500円
受験料 5,700円
免許申請料 2,900円
合計 16,068円

筆記・勉強法

管理人は法令共通と基礎知識を免除にしているので、法令類別(7問)と、構造規格(20問)のみの受験でした。

構造規格はともかくとして、意外と苦戦したのが法令類別です。
問題自体が7問しかないので、殆ど捨て問が作れないのがキツイところ。

まずは、
消防法施行令 第十三条(水噴霧消火設備等を設置すべき防火対象物)

・「飛行機系(回転翼航空機又は垂直離着陸航空機)」は泡消火設備(2類)又は粉末消火設備(3類)
・「道路・駐車場」は水噴霧、泡、不活性ガス・粉末(ハロゲン不可)
・「自動車修理・整備」は泡、不活性ガス、ハロゲン、粉末
・「電気系(発電機、変圧器、電気設備)」「熱系(鍛造場、ボイラー室、乾燥室)」「通信機器室」は、不活性ガス、ハロゲン、粉末

次は危険物系
・ゴム系→水噴霧・泡・不活性ガス(全域)
・石炭・木炭系(※甲種3類の消防設備は不可。水噴霧or泡のみ)
・可燃性固体→水噴霧・泡・不活性ガス・ハロゲン・粉末
・木材系→水噴霧・泡・不活性ガス(全域)・ハロゲン(全域)

と、使える消火設備・使えない消火設備をザックリ掴んでおくこと。

そのうえで、床面積要件(地下・1階・2階以上・屋上)を追加して覚える。
「道路・駐車場」
「自動車修理・整備」
「電気系」
「通信機器室」

最後に、危険物の各類ごとに使用できる消火設備を覚える。

いずれも、条文を検索してまとめておくのも可です(テキストでは良くも悪くも端折られているため)。
法令データベースから、該当条文をコピペしてwordにまとめておくといいでしょう。

消防法施行令(第二款 消火設備に関する基準 (不活性ガス消火設備に関する基準)第十六条~第十八条)
e-Gov 法令検索
電子政府の総合窓口(e-Gov)。法令(憲法・法律・政令・勅令・府省令・規則)の内容を検索して提供します。
消防法施行規則(第一款 消火設備に関する基準(第五条の二―第二十二条)第十九条~第二十一条)
e-Gov 法令検索
電子政府の総合窓口(e-Gov)。法令(憲法・法律・政令・勅令・府省令・規則)の内容を検索して提供します。

実技対策

電気書院のテキスト・問題集、オーム社の問題集の3冊をやっておく。
そのうえで、各消防設備のメーカーのサイトや、試験・点検基準などを参考にするといいでしょう。

※管理人は2年前に買っておいた参考書をそのまま使いましたが、現在はオーム社からも電気書院からも新しい問題集が出ているみたいです。これから問題集を購入する人は、新しい問題集を買ってください。

難易度

★★★☆☆☆(C+ 普通より少し難しい)

甲種3類は、甲種1類に比べると覚えるべき知識量は少ないです。
また、合格率も、甲種2・3類は甲種1類よりも少し高いです。
パッと見ではそれほど難易度は高いように見えないけれども、「1類よりも2・3類のほうが合格率が高い&覚えることが少ない→甲種1類よりも易しい・楽」だと考えるのは早計です。

というのは、甲種2類・3類の受験生は、すでに甲種4類か甲種1類免状を持っている、あるいは電気工事士や冷凍機械責任者などの設備関連資格を持っているなど、甲種4類・甲種1類よりも「技術系資格試験・消防設備士試験に慣れている」人が多いからです。

その試験慣れしている人たちが受験した結果、合格率が30%…ということを考えると、決して簡単とは言えないし、ナメてかかると多分普通に落ちます(汗)。

また、2類と3類は、マイナー種目故に、1類・4類に比べると市販の問題集があまり充実していないので、勉強がしづらいと感じました。

筆記試験は問題集だけでもどうにかなりますが、実技試験は、問題集の問題を解けるようにするだけでは厳しい部分もあります。
問題集の問題をマスターするのはもちろんのこと、法令データベースや消防庁・消防設備関連会社のサイトなどからも情報を収集するようにしてください。

関連資格

○消防設備士甲種4類 ○消防設備士乙種6類 ○消防設備士甲種1・2類 △高圧ガス保安法系資格(第一種販売主任者・第二種販売主任者、第三種冷凍機械責任者など)

更新講習では、1・2・3類は「消火設備」として一くくりになっていますが、1・2類が水系統の設備なのに対し、3類は不活性ガス・ハロゲン・粉末消火設備なので、どちらかというと6類寄りな感じがしました。

また、3類試験では、感知器に関する問題も1~2問ほど出題されます。
そういう意味では、3類の前に甲種4類(火災報知設備)と乙種6類(消火器)を取得してから受験するのが効率的だと思います。

あと、1類も先にやれるならやっておいて損はないです。
電気系統、管接手や配管、工具の知識は1類と共通するところも多いですし、1類の問題集も役に立ちます(3類の問題集はちょっと微妙なので…)

ただ、消防設備士としては割とメジャーな1類も4類も6類も持ってないうちから、いきなりマイナー種目の3類をやってみよう…と思う天邪鬼な人はめったにいないと思います。
いたとしたら「悪いことは言わないからやめとけ」って言いたいw

消防設備士のほかの類が関連するのはわかるとして、何故高圧ガス保安法?と思われるかもしれませんが、ガスの貯蔵容器や、二酸化炭素・窒素の話が絡んでくるので、高圧ガス系資格の勉強をしたことがある人には(多少は)馴染みやすいと思います。

コメント

  1. りゅう より:

    次は電験1種ですね(・∀・)

    みわさんなら1年あれば
    大丈夫ですよ(๑•̀ㅂ•́)و✧

  2. sakuya より:

    これで甲特を残すのみになりましたね。消防設備士のラスボスってところでしょうか。
    次はどの方向に向かわれるかも注目したいところです。
    時期的には3種冷凍機械が今受け付け中みたいですが、高圧ガスの経験から出題の仕方に癖があるようなイメージがありますね。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >sakuyaさん
      ラスボス…という割には、使い道のほとんどない微妙な存在だったりします(爆)
      次は日商簿記1級の弔い合戦ですよ。
      6月の日商簿記1級に受かっていたら、この秋は冷凍3種を受ける予定だったのですがね…うまくいかないもんだ(遠い目)

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