総合旅行業務取扱管理者試験の難易度~科目免除の有無と英語の得手不得手で大きく変わります

<本ページにはプロモーションが含まれています>

4科目受験者:★★★★☆☆(B+ やや難しい)
2科目受験者(約款+海外旅行実務):★★★☆☆☆(C+~B 普通~やや難しい)
旅行実務2科目免除受験:★★☆☆☆☆(D やや易しい)

この試験は、科目免除のパターンと、英語の得手不得手によって、難易度の感覚が大きく変化する試験です。

仮に科目免除なしで4科目受験する場合、合格率が10%前後の「難しい」試験といえます。

ただ、国内旅行業務取扱管理者資格でもって2科目免除して受験する場合は、1ランク落ちて「普通~やや難しい」レベルの試験になります。
また、国内旅行実務・海外旅行実務の両方を免除にできる場合は、簡単な試験となります。

※難易度に変動があるのは、合格ラインが各科目6割で固定されている故に、年度によって合格率に差があるためです。

この試験は、国内・海外旅行実務、とりわけ海外旅行実務で合格点をとることが、合否の鍵を握ります。

国内旅行業務取扱管理者を持っている場合、法令と国内旅行実務の2科目が免除になります。(免除の有効期限はありません。)

約款は例年過去問と類似した問題が繰り返し出題されますので、書店で買える過去問題集をちゃんとやれば、落ちることはまずないです。
なので、海外旅行実務対策に集中できるメリットがあります。

ただ、それでも海外旅行実務+約款の2科目受験でも、合格率が2割~3割台と低めなのが実情です。
実際、2科目受験でも、国内旅行業務取扱管理者試験と同じくらい~2倍の勉強量が必要でしたので、ナメてかかると間違いなく痛い目にあいます(汗)

合格率データからも、海外旅行実務が含まれた区分と、そうでない区分の合格率は、明らかに差があるのがわかります。

また、科目合格者数のデータを見ても、不合格者数のうち、実務科目の科目合格者数は結構少ない。そういう意味でも、この試験のヤマは国内旅行実務と海外旅行実務にあるのがわかります。

受験区分A(免除なし)
令和2年度:受験者4,086 合格者756 合格率18.5%
令和元年度:受験者1,825  合格者数237  合格率13.0%
平成30年度:受験者4,512  合格者数495 合格率11.0%
平成29年度:受験者4,936 合格者数432 合格率8.8%
平成28年度:受験者5,437 合格者数696 合格率12.8%
平成27年度:受験者5,522 合格者数676 合格率12.2%
平成26年度:受験者5,390 合格者数 883 合格率16.4%
平成25年度:受験者5,701 合格者数781 合格率13.7%

受験区分E(法令・国内旅行実務免除)
令和2年度:受験者3,008 合格者数1162 合格率38.6%
令和元年度:受験者1,002 合格者数305 合格率30.4%
平成30年度:受験者2,618 合格者数947 合格率36.2%
平成29年度:受験者2,472 合格者数554 合格率22.4%
平成28年度:受験者2,314 合格者数512 合格率22.1%
平成27年度:受験者2,314 合格者数521 合格率22.5%
平成26年度:受験者2,361 合格者数624 合格率26.4%
平成25年度:受験者2,547 合格者数656 合格率25.8%

※令和元年度は台風19号・新型コロナの影響により、東京・宮城の試験が中止になったため、受験者数が激減しています。
なお、令和2年度の東京・宮城以外のA区分合格率は14.6% (235/1605) 、E区分合格率は30.9%(330/1068)でしたので、R2年度の難易度はR1年度試験とほぼ同程度だったと推測されます。

★総合旅行業務取扱管理者・勉強法記事一覧
総合旅行業務取扱管理者試験の難易度~科目免除の有無と英語の得手不得手で大きく変わります
総合旅行業務取扱管理者試験 使用したテキスト・問題集と選択の理由
総合旅行業務取扱管理者対策①: まずは前年に国内旅行業務取扱管理者をとることをお勧めしたい
総合旅行業務取扱管理者 海外旅行実務の勉強法:英語と観光資源以外で極力取りこぼしをしない
総合旅行業務取扱管理者・海外観光資源対策 6〜8割取れれば上出来と割り切る
総合旅行業務取扱管理者の英語対策は本当に不要なのか?

コメント

  1. MT より:

    今晩は。

    私は今回『総合旅行業務取扱管理者試験』を初めて受験しましたが、
    相当甘く見ていたことに気付かされました。
    『海外旅行実務』においては『観光地理』だけでなく、
    最後の6問でつまずいてしまいましたので。

    さて、12月13日に『世界遺産検定』(2級と3級)を受験してきました。
    自己採点をしたところ、共に合格圏内でしたが、
    2級試験を受験している際は、どこに引っ掛け問題があるのかすら
    気付きませんでした。(自己採点をしてようやく気付きました。)

    ちなみに、今回の札幌会場は(教育文化会館です)、1級の受験者が1番多かったです。
    4級試験26名、3級試験67名、2級試験67名、1級試験92名で、
    私のように3級と2級の併願者もぱっと見、10名くらいはいらっしゃいました。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      MTさん
      今回の海外旅行実務の最後の8問は結構難しかったと思いますよ(私も3問しか取れなかったです)今回は航空料金とその他実務が難問で、観光資源と英語が比較的取りやすかったという感じでしょうか。
      世界遺産検定は2級と3級のダブル受験だったんですね。どちらも合格見込みでよかったですね。
      2級と3級の受験者が1級よりも少ないのは、CBTで受験された方が多かったのもあるんじゃないでしょうか。

  2. シーラ より:

    大昔の「一般」を持っているのですが、「総合」受けてみて私も受かりました。一般は学生時代だったこともあって一発受験一発合格だったのですが、科目構成が大きく変わりさすがに今いっぺんに受かる気はしなかったので、改めて「国内」を事前に取ったうえでの受験でした。(一般は英語資料関連や航空時刻表関連でかなり点数を稼げた)
    割と舐めてたんですが、地理の山が外れてボロボロ(その山は高尾山位に低目ですが…)、英語で時間かけ過ぎてぎりぎり(しかも点数も微妙)、満点狙いの航空券関連でミスする、など散々でしたが、ぎりぎり合格できました。やっぱ舐めたらだめな難易度なんですね、これ(気づくのが遅い)

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      シーラさん
      一般時代の旅行業務管理者を持ってるのに改めて国内と併せて受験されたんですね。
      ギリギリとはいえ合格できるのはさすがです。
      私も航空券関連は満点狙いで行ったんだけど、eチケットとかそのあたりで取りこぼしてしまいました_| ̄|○
      英語に時間をかけすぎると航空券やOAGでの計算時間がなくなっちゃうので、英語の読解もある程度のスピードが必要でしょうね。

タイトルとURLをコピーしました