私個人としては、総合旅行受験の前年に「国内旅行業務取扱管理者試験」に合格して、翌年に法令と国内旅行実務を免除して総合旅行を受験するのが、無難かつ現実的な攻略法だと思っています。
とりわけ、英語に苦手意識のある人に対しては、まずは国内旅行業務取扱管理者試験に合格しておくことをお勧めしたいです。
というのは、海外旅行実務は、英語がある程度できる人は英語で点数が稼げるからです。
観光資源以外の分野で難しい問題が出たとしても、英語で失点のカバーができます。
ところが、英語が苦手だと、海外旅行実務で確実に合格点をとるのが難しくなってしまう(英語で足を引っ張られる恐れがある)からです。
海外旅行実務の観光資源は、国内旅行実務の観光資源と同様に、なかなか得点源にしづらい分野です。
また、国内旅行実務の観光資源も、国内・総合の双方の試験を比べてみたところ、国内旅行業務取扱者試験よりも総合旅行業務取扱者試験の方が、問題に捻りがあってやや難しいように感じました。
つまり、安定して得点を稼ぐのが難しい海外旅行観光資源・国内旅行観光資源の知識をインプットしつつ、英検2級相当の旅行英語の読解の勉強をして、国内・海外両方の料金計算問題の練習をするのはけっこう大変ですし、時間もかかります。
ある程度計画的に勉強を進めないと、国内も海外もどちらも中途半端なまま、どちらも合格点が取れずに不合格…となりかねません。
そんなわけで、まずは1年目に国内旅行業務取扱管理者試験に合格し、次の年に残りの「約款」と「海外旅行実務」の勉強に絞って受験するほうが、より確実に合格が狙えます。
また、総合旅行試験の旅行実務科目合格による科目免除は翌年度の試験のみ有効ですが、国内旅行試験の合格による科目免除は終身有効なのもメリットです。
もちろん、1年目に国内と総合の両方を受験して、国内・総合ともにダブル合格できる人、いきなり総合の試験を受けて合格できる人は一定数います。だから4科目受験がダメっていう意味ではないんです。
ただ、科目免除なしで総合旅行を受験する場合は、前述のとおり、そこそこ時間をかけて計画的に準備を進める必要がある、ということは頭に入れていただきたいのです。
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コメント
おはようございます。
『総合旅行業務取扱管理者試験』の対策を記していただき、
有難うございました。
misaさんの仰る通りですね。私は英語に全く苦手意識がないので、
その点はかなり得していると思います。今年の試験に限ると
『実用英語技能検定準2級』レベルに匹敵したのではないでしょうか。
それでも、準備を怠りたくないので、受験料を捻出できれば
何らかの英語の試験を受験したいと考えております。
観光地理に関しては、まさかこんなに苦戦するとは
思いもよりませんでした。地理は得意な方でしたので
「国家資格は侮ってはいけない」ということを
誰かが教えてくれたような気がしています。
まずは、『世界遺産検定』(2級+3級)で仕切り直しです。
>MTさん
英語に苦手意識がないのはいいですね。
英語ができないと、160点のテストで120点を確保する戦略を取らざるを得ないので。
今年は英語はそこまで難しくなかったですけど、英語対策を万全にしたいなら、英検2級かTOEICのリーディング問題がちょうどいいでしょうね。
観光資源も範囲の広さを考えると、いくら得意であっても、その年によって難易度や当たりはずれの差があるので、そこは得点源として考えない(あくまでプラスα要素と考える)のがいいと思います。
国内旅行と同じで、観光資源と英語以外の分野で120点中80点をコンスタントに稼げるようにして、英語と観光資源で上乗せしていくイメージで対策していくのが現実的だと思います。
アドバイスを戴きまして有難うございました。
英検2級は、清田に飛ばされても良いのでいずれ受験する予定です。
そのほかには、『日商ビジネス英語検定』や『観光英語検定』なども
視野に入れています。
『日商ビジネス英語検定』は、『総合旅行業務取扱管理者試験』と比較しますと
何の関係もないように見えますが、公式テキストをよくよく見ますと、
似たような単語や文章が結構掲載されておりましたので。
また、後々の『中小企業診断士試験(1次試験…経営法務)』の
受験のことまで考えると、私にとっては『日商ビジネス英語検定』も
2級までは受けざるを得なくなると思います。
(こちらは主に『契約』に関わる単語がかぶります。)
ちなみに、昨年までの『海外旅行地理検定2級』と『世界遺産検定2級』が
ほぼ同レベルだということにも気付きました。
よって来年の6月実施予定の『世界旅行地理検定中級』の
勉強も『世界遺産検定』と同時に進めています。
MTさん
清田に飛ばされるのが嫌なら、英検2級はCBTで受験してみてはいかがですか?
多分中央区に試験会場があると思いますし、一般の公開会場で受験するよりもCBTの方が検定料が安いようですよ。
(準会場<CBT<S-CBT<一般公開会場で検定料が違います)