聖筆・第一部昇格試験受験のための、筆記試験に合格しました!(回答を書き込むのに結構時間がかかる件)

書道理論の筆記試験に合格しました。

秋の昇段試験(漢字)は第一部試験を受ける予定なのですが、五段以上の昇格試験を受ける際には、まずは「理論」の筆記試験に合格しておく必要があるそうです。

筆記試験は、問題が送られてきてから1か月以内に回答を返送する。

8割以上の得点で合格、不合格の場合は再提出・再審査となります。
筆記試験の合格者は、月例誌の成績表に「筆記試験合格者」として名前が載るとのこと。

また、第一部試験のたびに受けるのではなく、一度合格しておけばOKなので、下の級・段位の人が受験してもよい。
ただ、少なくとも、五段以上の試験を受けるよりも先に、筆記試験に合格しておく必要があるそうです。

なのでお教室(現在段位の人+級位の希望者)で、この筆記試験に取り組むことになりました。

さて筆記試験の内容は、
・ひらがな・カタカナの字源となっている漢字を記入する
・部首(漢字の部分)の名称を記入する
・古典の図版を見て、作品名と筆者名を記入する
・仮名の古筆の名称・筆者名、読み方を記入する
・書道用語の記述
・草書の読み方(楷書で答える)

といったものです。
一部知らない問題の回答を調べるのに多少手間取った&書かれている字も採点の対象となるため、回答用紙の作成には多少時間は要しました(なので毛筆書写1級が終わった後に回答を清書した)が、 硬筆書写技能検定1級・毛筆書写技能検定1級の対策の延長で解ける問題が大半でした。難しいわけではないけど、ある程度時間がかかるという感じですね。

でも旦那氏から「miwa、筆記試験の回答できてるなら見せてよ!」といきなり言われて( ゚Д゚)ハァ?ですよwww

「私の回答を丸写ししたらアンタの勉強にならないじゃん。まずは自分で調べなよ。」と言ったら、
「調べろって言っても、そもそも何をどう調べればいいんだYO!」と、何を調べれば答えが載っているのか、見当すらつかないようであった。

ああそっか、硬筆書写(あるいは毛筆書写)技能検定を受験したことがないと、理論を体系立てて勉強をする機会がないのか。
月例課題の練習をするだけだと、古典の名称や筆者名は聞いたことがあっても、知識を整理する機会がないから、知識の断片しか残らないんですよね。

そうなると、何をどうやって検索したらいいかもわからないし、そもそも月例誌以外の参考資料を殆ど持ってなかったりする…。

なので、私が持ってる資料を旦那に渡して、
「とりあえずこの資料から、できるだけ回答をさがしてみて。多分いくつか見つからないのもあると思うけど、この資料の中からどうしても見つけられなかったら、私の答えを見てもいいよ。」ということにしました。

旦那に渡した資料↓
・毛筆書写技能検定の手びきと問題集(平成29年度版の冊子)
令和4年度 硬筆書写検定1級・2級合格のポイント
臨書で学ぶ古典の美
・高校の書道の教科書(光村出版 書Ⅰ書Ⅱ
高野切第一種(二玄社)
関戸本古今集(二玄社)

さて「何をどう調べたらいいかすらよくわからないし!」と言っていた旦那氏は、高野切第一種を「ねぇmiwa、このタカノ・セツダイ・イッシュのどのページを見ればいいの?」と言っていた。

読み方も全然違うけど、区切るところも間違えてますよwww

その発想はなかった!サイモンガー&ファンクルみたい(VOWネタか!)

これは「こうやぎれ だいいっしゅ」な。高野切には第一種・第二種・第三種があるんだよw

そして古典の図版に作品名と著者名を書き入れる問題でも、「蘭亭叙〈五種〉」「東晋・王義之」って書いてるしwww

それは二玄社の中国法書選シリーズの書籍名でしょうが!

え?だって高野切には第一種とか第二種があるんでしょ。だから蘭亭序の第5種かと思った!

それに「東晋・王義之」って、東晋は要らないよ。余計なものはくっつけなくてよい。「東晋」は蘭亭序が書かれた時代(317年から420年)だよ…人の名前じゃないぞ。

これって「東晋」と「王羲之」の二人で書いたんじゃないの?

言われてみれば人の名前っぽいけど、青山学院の原監督みたいな人だな(笑)

「あとさ、王羲之の羲も、正義の義じゃなくて微妙に違うんだよ」

「えっ!!そうなの!?miwa、嘘ついてない?」

まさかの嘘つき呼ばわりwww

「ここで私が嘘つく必要なくない?拡大してよ~く見てみなよ!」

「あっホントだ!僕、今までずっと(月例誌の随意課題の)出品券に王義之って書いてたよ…」

なんだか「それはひょっとしてギャグで言ってるのか?」を地で行く男である。

移行先の競書誌では、五段以上の高段者に筆記試験を必須にしている理由、旦那氏のトンチンカンぶりを見ていると良く理解できます。

大人の書道は、ただ字が綺麗に書けるだけではなく、書道史や漢字に関する知識もある程度は身に着けてほしいってことなのだろうなぁ…。書道史の勉強をする機会がないと、字は綺麗に書けても知識の裏付けがないと薄っぺらくなってしまう恐れがあるから(笑)

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