「気づいたら独身のプロでした」(カマタミワ)~独身生活を謳歌するには健康・お金以外にも「メンタル」が大事

この一人暮らしシリーズは結構面白いので、実は全部持ってます。

この本では、従来の「一人暮らし」に加えて、「独身」という部分にもフォーカスを当てた内容となっていますね。

●電気なし生活
丸1日電気を使わずに生活してその様子を漫画に描いてください」という仕事の依頼が来た話。


(P48より引用)

現代の生活で、電気を使わないで生活するのって言うまでもなく大変だと思います。
まず、電車・バスに乗れないので、今の職場に出勤するだけで約2~3時間歩くことになる。自転車だったら1時間くらいか。
仕事…パソコンとスマホが使えないなら、手で伝票を作成しなくてはいけない。Excelやwordも使えないから、電卓(あるいはそろばん?)で計算して、手計算と手書きで資料をまとめる。うーん、クソ面倒くさいwww
デジタル式の内線電話は使えないが、黒電話は使えるのか?
日没になると仕事はできないよね…。
当然スマホもダメか(充電ができない)

そう考えると、休日を家または家の近所で地味に過ごすことはできても、電気なしで仕事をするのって現代ではほぼ不可能なんじゃないだろうか。
そもそも電気ナシでも出来る仕事って何がある?狩りとか?
ただ、丸一日スマホもパソコンも見なかったら頭の中が静か、というのは考えさせられます。
電気を丸々使わない…とまではいかなくても、スマホやパソコン(タブレット)、テレビなどの情報源を敢えてシャットアウトする生活は、現代だからこそたまにはあった方が良いのかもしれない。

●コロナ渦での外出自粛でのメンタル変化。


(P103より引用)

やっぱりコロナに関連するニュースばかりを浴び続けるのは絶対メンタルに良くないですよね(東日本大震災の時もそうでしたけど)

最初の緊急事態宣言で、週3で在宅勤務&自宅待機をしていた当時、私一人で在宅してる時はテレビをつけないけど、旦那が家に居るときはBGMがわりにテレビをつける癖があるため、朝から晩までワイドショーが流れっぱなしだったんですよね。
コメンテーターやMC、ひな壇芸人、岡●晴恵、玉●徹などがまぁ煽る煽るw
コロナのニュースを全くシャットアウトしろとは言わんけど、自宅に籠ってネガティブなニュースや騒音をずっと浴び続けていたら、そりゃストレスがたまるのは当たり前ですよ。
ましてや外食や友人と会う、旅行、スポーツジム、ライブ、映画など、今まで日常的に出来ていたことの大半ができなかった(しにくかった)のだから、小出しにストレス発散できていたものが貯まっていく一方でしたし。
そういえば私も1回目の緊急事態宣言の時はメンタルがかなりヤバかった。

客観的にみれば、エッセンシャルワーカーの人や子持ちの人と比べれば楽だとしても、自分自身で「大変な人達と比べたら全然楽なのに」と自分を責めてしまう必要はないと思います。
ダメージの深さが違うだけで、自分も少なからず心身にダメージを受けているわけですから。

●独身女たちのクリスマスプレゼント交換


(P151より引用)

横浜駅の地下街(当時で一番渋い地下街)にて、千円以内でプレゼント交換用のプレゼントを仕入れする話が面白かったです。
地下街にあるお店で買うこと。一番変なものを買った人が勝ち!ってwww
ヒョウ柄のスパッツ、たこ刺しわさび、巨大煎餅、絶対着ない服!
このプレゼント交換は面白そうだ。
たこわさと煎餅はともかく、ヒョウ柄のスパッツをもらっても正直使い道に困るかもしれないが、自宅でのルームウェア用としてならいいかなぁ(いいのか!?)

●独身生活を続けていく上で必要なもの(ソフト面)


(P166より引用)

この本を読んで少し考えさせられたのは、作者さんと同じように「一生独身でいたい」と思っていた友人たちが、精神的にしんどくなってきたから婚活する、というくだりですね。

独身を続けていくには、一人で生きていくために必要なもの、ハード面(お金、住居、健康)以外に、ソフト面(一人でずっと楽しく生きていけるメンタル)もそろっていないと難しい。

うちは旦那が私よりも6歳上なので、旦那の方が先に亡くなる可能性が高いわけですよ。寿命を抜きにしても、事故や病気で50代のうちに亡くなる可能性もあるかもしれない(それは私だって同じですが)。で、もし仮に旦那が私よりも先に亡くなった場合、その後の人生は生涯一人で生きると決めています。再婚はしたくないです(私と結婚したいと思う奇特な人はうちの旦那くらいしかいないと思うが)

そういう意味では、将来的には一人で生活することになる確率はかなり高いわけですよ。子どもいないから余計にね。
そのため、「一人でも生きていける能力」や「独身で楽しく生きていくために必要なもの」は必要だと思っています。

さてその「ソフト面での準備(楽しく独身生活を続けていけるメンタル)」はどうしたらいいのか。
作者さんが独身人生をテーマにした本(エッセイ・実用書・フィクションなど)から、おひとり様の老い支度系の本、人生相談などを読み漁った結果、多くの本で被っていたのは

・友人(社会とのつながり)
・打ち込めるもの(趣味・仕事)

だったと言います。
とはいえ、これは独身の人にとって特別必要なものではなく、どの人にとっても、人生を楽しく過ごすためには欠かせない、必須要素なんじゃないか…という気がしないでもないですw

それでも、独身生活は既婚者や子持ちの人と比べると、概して社会的に孤立しやすいリスクが大きいからこそ、意識的に友人や社会とのつながりを大事にしたほうがいい、ということなんだろうと思います。

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