「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」正しい本を探しだせる司書さんがすごすぎる件

福井県立図書館のほか、ほかの図書館や学校の司書さん、書店員さんたちが出会った、覚え違いの事例集を集めた本です。

さて、この本の中で私のツボに入った覚え違いは

蚊にピアス蛇にピアス
→蚊よりもピアスのほうが大きそうだ。
でも蚊と蛇の漢字を間違える人、案外少なくないかもしれない。

うんちデルマンうんこダスマン
→カウンターで「うんちデルマン」ってありますか?と聞いて、司書さんに「【うんこダスマン】ならありますよ」って返されたら超絶恥ずかしくないですか( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

あでらんすの鐘アンデラスの鐘
アデランスのCMっていうか、和田アキ子の歌のようだ。
あのかーねーをー鳴らすのはーあなーたー♪


ぢ…ヒサヤ大黒堂の広告か!

摂氏451度華氏451度
華氏451度は摂氏におきかえると233度ですから、摂氏451度はその倍ということになりますね。どんだけ熱いねん。

おい桐島、お前部活やめるのか?桐島、部活やめるってよ
部活をやめる桐島くんを引き留めている同級生視点ですね。

「年だから解雇よ」みたいな本トシ、1週間であなたの医療英単語を100倍にしなさい。できなければ解雇よ。
トシと解雇しか覚えてなかったのでしょうが、これじゃただの非情なリストラ宣告っていうか、早期退職勧告みたいですね。

・「人生が片付くときめきの魔法」(人生がときめく片づけの魔法
片付け本というよりは終活本っぽいなw

フォカッチャの「バカロマン」ボッカッチョの「デカメロン」
ニュアンスというか音の響きや韻で何とかひねり出してみました感がすごいw
ただ、「デカメロン」で少年隊を思いうかべたのは私だけではないはずだ。

ラムネかサイダーみたいな名前の新人作家清涼院流水
確かにラムネかサイダーみたいな名前の人だ!
すごいペンネームですね。
むしろ流を涼とか良って間違えてもおかしくなさそうw

今はネットで検索する人が増えているし、館内にも検索機が置いてありますので、昔に比べるとこういう人も減ってるのかな…と思います。
でも、あまりに検索ワードがトンチンカンだったり、ぼんやりしたうろ覚え状態では、google先生でもお手上げでしょう。

引用 P174~176
もっともっとぼんやりしたうろ覚えでのご相談もよくあります。
「『手術はしたけど首から下が動きません』という本を探しているんだけど…」
こういうときは、とにかく利用者に質問をします。
「どんな話ですか?」
「どこで本の存在を知りましたか?」
「日本の本ですか?」
「新しい本か古めの本か、わかりますか?」
こうした一連のやりとりをレファレンス・インタビューと呼びます。レファレンスにおいてはこの過程がとても大事です。
「以前、この図書館の闘病記コーナーに置いてあった本です」
このときは利用者からそんなヒントをもらいました。
当館の蔵書検索と合わせて、Googleで「手術はしたけど首から下が動きません 闘病」と検索します。
「『命の授業 30万人が泣いた奇跡の実話』ではないでしょうか。本の帯に『手術はしたけど首から下が動きません』と似た文言の記載があるようです」
「あっ、それ!!」
レファレンス・インタビューを重ねていくうちに、利用者自身がだんだんと情報を思い出していくことも多々あります。だからこそとにかく、司書とやりとりをしてみることを強くおすすめしたいです。

ぼんやりとした記憶しかない利用者さんに質問し、求めている本を探し出す。
間違ったタイトルや著者名を言われたら、「そんな本はありません」と答えても許される気はします。
(実際本屋さんの日が浅いアルバイト店員さんだったら、ちょっと探して見当たらなかったら「うちにはおいてないようです」とアッサリ答えてしまうかもしれません)
でもそこから一歩踏み込んで「どのようなお話ですか?」「どこでその本を知りましたか?」と一緒に探して、「もしかしてこの本ですか?」と差し出す。
このようなコミュニケーションと本の知識の両方を必要とする検索は、敏腕司書さんの出番であり、AIには代用できない、人間ならではの能力の発揮のしどころではないかと感じました。

このサイトの中では「「もっこすもっこすどらどらぽん」みたいな絵本」「ブスばかなんちゃら」「100日後に死んだ猫」「韓国語の英会話の本ありますか?」「おしっこもれちゃう」に笑いましたwww

それにしても、これらのタイトル集やこの本を見ていると、結構読んだことのない本も多かったので、実際に中身を読んでみたくなりますね。実際の本の中身を知っていたら、正しいタイトルと中身、勘違いタイトル(あるいは作者名)とのギャップで更に笑えるような気がします。

コメント

  1. MT より:

    おはようございます。
    私も、偶然11月17日付の某新聞(朝刊)で読みました。

    著作権の関係で詳細は省略しますが、『ぐりとぐら』には笑ってしまいました。

  2. ktak より:

    確かに図書館の司書さんすごいですね。
    本を探し回る人がトンチンカンなこといっても
    対応する姿には頭が下がります。
    個人的には、図書館で勉強しているときに
    頼むから本を探す際に喋りながら書架の間をウロウロしないでほしい。
    集中できない、というより横から口を挟みたくなる:D

    最近見た映画に似たようなやりとりがありましたw
    「パブリック 図書館の奇跡」
    https://longride.jp/public/
    トレーラーでは「実物大の地球儀」「初代大統領のカラー写真」
    しか出てきませんが本編ではもう少し問い合わせのセリフがあります(笑)

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      ktakさん
      ちょっとタイトルが違うだけならともかく、「男の子となんとかのカバン」みたいなタイトルの本まで探し当てられるのはすごいですよね。
      司書さんの頭の中に本の知識がないと見当もつけられないでしょうね。
      ただ、これらは探し当てられた例なので、実際には「すみません、見つけられませんでした」となっている例も結構あるんじゃないかと思っています。
      喋りながら書架をウロウロw
      私が利用する図書館は、警備員がしょっちゅうウロウロしてますよ。

  3. yasu より:

    miwaさん

    こんにちわ。
    なんか笑っちゃいました。

    「うんちでるマン」ってうるとらでるマンかと思いましたよ。トイレ詰まりそうです。

    「人生が片付くときめきの魔法」この本を読み終えたときに、永遠に安眠しそう。

    「ぢ」子供のころに普通に道端にあったホーロー看板を思い出しました。

    「年だから解雇よ」57歳の私に通告されそうな言葉。

    「摂氏451度」あっついぜ~ 熱くて死ぬぜ~。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      yasuさん
      あら、お年は57歳だったんですね(笑)
      こんなお客さんの相手をするのって結構大変そうですよね…。
      そこでお目当ての本を探し出せる司書さんがすごいなぁと。
      私だったら、「背中を蹴飛ばしたい(蹴りたい背中)」や「蚊にピアス(蛇にピアス)」
      くらいしかわからないでしょうからwww
      「うんちでるマン」はなんだか面白そうなので読んでみたいです。

      • yasu より:

        こんにちは。

        そうなんですよ。57歳なんです私。
        55歳の時に電験3種に合格したので、誰だって尻込みせず、あきらめず勉強して受験すれば合格する試験なんです。電験3種なんて。
        でも、もう1回勉強して受験する気力はありません。

        本当に司書さんはすごいですね。
        私も「蚊にピアス」とか「背中を蹴飛ばしたい」だったらわかるかも?

        それにしても、「おい桐島、お前部活やめるのか?」
        これ、「押忍!空手部」に出てくる関五工の空手部だったら、ド突かれそう。

        そして「あでらんすの鐘」これってカタカナがひらがなになっただけでしょ?
        そう思っていたのですが、「アンデラスの鐘」でした。

      • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

        yasuさん
        55歳で電験3種か~~。
        55歳でなくても、あのボリュームの試験をもう1回やりたい人はいないんじゃないでしょうかね…。
        「アンデラスの鐘」は見間違えてもしょうがないでしょうね。
        一瞬何が違うんだろう?って思いますもの。

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