【ペン字コラム】達筆でも読みづらい字より、多少下手でも「読みやすい字」がいい。

これは私が社会人3年目・弟が大学4年生(就職活動中)の時の話。

弟に「あのさー、履歴書の書き方教えてくんない?」と言われたので、私が就職活動をしていた時の履歴書を見せたところ、「miwaは字が綺麗だからいいけどさ、俺は字がうまくないから、書類とか書くの苦手なんだよね~」と言われたんですね。

確かに、弟の字は姉の私から見て、お世辞にも上手とは言い難かった…

「字は別に上手じゃなくてもいいんだよ。仕事でちょくちょくこういうあるんだけどさ、数字の1なのか7なのか、5なのか6なのか判読できない字を書かれたらすごく困るの。あと達筆すぎてなんて書いてあるか読めない平仮名とか漢字とかね。小さいことかもしれないけど、読みにくい字を読まされるのって結構ストレスがたまるから。だから下手でもいいから、読みやすさを意識して丁寧に書けばいいと思う。そうすれば悪印象を持たれることはないから。」とアドバイスしたんです。

何で弟にこんなアドバイスをしたのかというと、私自身、社会人になってから、仕事の書類で「達筆すぎて読めない字」「悪癖がひどすぎて判読できない字」に悩まされる場面が結構多かったのです。

当時はまだ手書きで書かれている書類が結構多く「これは一体なんて書いてあるのだろう」と判読できない漢字・数字・平仮名が少なくなかった。
そんなのがFAXで送られてくると、ただでさえ字が潰れて読みにくいのに、そこに悪癖が加わるともう目も当てられない。
ただの黒いゴミの塊にしか見えないのであった。

当時はまだ新人でしたから、いちいち「これ、何て書いてあるんですか」と目上の人に聞くのも気を遣うし面倒くさかった。
でも聞かないと読めないし、私が勝手に解釈して間違えたら別のトラブルを引き起こしかねないです。
また「達筆すぎて読めない字を書く人」は高齢者が多く、聞き方を間違えると、それはそれで余計な怒りを買ってしまう恐れがありました(苦笑)

学生時代は他人の悪筆に困ることってそんなになかったと思います。(私は他人のノートを借りるよりも、自分が取ったノートを他人に貸してあげる方が多かったから、というのもあるんだろうけど。)

それが社会人になると、「達筆すぎて読めない字」「癖が強すぎて読めない字」に苦悩させられる場面が増えた。

綺麗かつ読みやすい字を書けるに越したことはないのでしょうが、達筆でも読みづらい字はビジネスには向いてない。逆にそれほど上手ではなくても、読みやすい字のほうがいい。(単に字が綺麗かどうかより、文章そのものの言い回しとかもいろいろあるけど、ここでは割愛)

ビジネスの世界では、上手いか下手かよりも、読みやすさ「可読性」が大事なんだなと思ったのでした。

ということで、弟には「上手でなくていい。下手でもいいから、相手がスムーズに読める字、読みやすい字を書こう。」と言ったのでした。

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